荒れた川がよみがえった。メアリー川の30年
クイーンズランド州南東部を流れるメアリー川は、かつてオーストラリアで最も荒れた川の一つとされていました。この川の流域で、地域の人たちが30年にわたって環境を取り戻す活動を続けてきたことが報じられています。流域の広さは9,595平方km、川の長さは310kmで、水はグレートバリアリーフの南の端にあたる海、グレート・サンディ海峡に注いでいます。
流域の環境団体「メアリー川流域調整委員会」などが進めた取り組みは、850を超えます。洪水で削られた川岸には、薬剤処理をしていない硬い木の杭を何列も打ち込み、在来の植物を植え直しました。牛が岸を荒らさないよう柵も作りました。この杭の工事で、サンゴ礁に届く細かい土砂を年間2万7,000トン減らしているといいます。2022年の洪水では、海峡に届いた土砂の66%が川岸の崩れによるものでした。川には、お尻から呼吸することで知られる「メアリーリバータートル」や、絶滅が心配される魚「メアリーリバーコッド」もすんでいます。中が空洞の丸太を沈めたところ、コッドが卵を産むことも確かめられました。
日本でも、コンクリートで固めた川を、生きものがすみやすい自然に近い姿に戻す取り組みが各地で行われています。川を守ることは、その先の海を守ることにもつながっているのですね。
お尻で呼吸するカメがすむ川があるなんて、知りませんでした。木の杭を並べて岸を守ったり、魚の産卵用に丸太を沈めたり、工夫がいっぱいですね。サンシャインコーストの奥に行ったら、川の景色も見てみたいです。