カテゴリ
自然・安全
強い日差し、注意が必要な生き物、海の安全、山火事、サイクロンと洪水。
日差し・紫外線4本
自然・安全熱波への備え(Heatwave)熱波は、最高気温と最低気温がその土地としては異常に高い日が3日続く状態です。オーストラリアでは、ほかのどの自然災害よりも多くの命を奪ってきました。気象局(BOM)の熱波予報と警報を確認し、水分補給と涼しい場所で過ごすことが基本です。自然・安全日差しと紫外線対策(Sun protection)オーストラリアは紫外線が強く、皮膚がんがとても多い国です。UV指数が3以上のときは、服・帽子・サングラス・日焼け止め・日陰の5つで肌を守るよう公的機関が勧めています。曇りの日や涼しい日でも紫外線は強いので、気温ではなく毎日のUV予報を確認します。自然・安全皮膚がんの検診(Skin cancer checks)オーストラリアでは皮膚がんが多く、自分で肌を定期的に見ることと、気になる変化があればGP(かかりつけ医)に診てもらうことが勧められています。リスクが高い人は6か月ごとに医師の全身チェックを受けるよう案内されています。見るべき変化と、受診の流れをまとめました。自然・安全UV指数の見方(UV Index)UV指数は紫外線の強さを1から11以上の数字で表したものです。3以上なら日焼け対策が勧められています。気象局(BOM)の天気予報で1日の最大値と対策が必要な時間帯を、ARPANSAのサイトで実測値を確認できます。
動植物24本
自然・安全ヒクイドリ(Southern Cassowary)ヒクイドリ(カソワリ)は、クイーンズランド州北部の熱帯雨林にすむ大きな飛べない鳥です。頭の上のかぶとのような突起と、首から下がる赤い肉垂れが目印です。攻撃的で予測できない行動をとることがあり、近づかないこと、えさを与えないこと(違法)が求められています。自然・安全オウムとインコ(Cockatoos and parrots)オーストラリアには、白い体に黄色い冠羽のキバタン、ピンク色のモモイロインコ、色鮮やかなゴシキセイガイインコなど、オウムやインコの仲間が多くいます。人の住む場所の近くで見られる種類も多く、群れでにぎやかに鳴きます。自然・安全注意が必要な生き物(Dangerous animals)オーストラリアには、ヘビ、クモ、クラゲなど毒を持つ生き物や、北部の水辺にすむワニがいます。生き物によって応急手当が違うため、事前に知っておくことが大切です。命にかかわるときは000に電話します。自然・安全ディンゴ(Dingo)ディンゴは、約4,000年前にオーストラリアに持ち込まれたとされる、古い系統のイヌです。本土の多くの地域にいますが、タスマニアにはいません。人に慣れたディンゴは人を襲うことがあり、子どもがかまれる事故も起きています。クガリ(K'gari)では、ディンゴにえさをやると最高A$28,495の罰金があります(2026年10月時点)。自然・安全ハリモグラ(Echidna)ハリモグラは、背中に鋭いとげを持つ、卵を産む哺乳類(単孔類)です。オーストラリアで最も広く分布する在来の哺乳類で、雪山から砂漠までほとんどの環境にすんでいます。歯がなく、長くねばねばした舌でアリやシロアリを食べます。自然・安全エミュー(Emu)エミューは、オーストラリアで最も背の高い在来の鳥で、飛べない代わりに時速50kmまで走ります。オーストラリアにしかいない鳥で、海岸から高い山まで大陸のほとんどにすんでいます。卵を温め、ひなを育てるのはオスです。自然・安全ユーカリ(Eucalypt)ユーカリは「ガムツリー(gum tree)」とも呼ばれ、オーストラリアを代表する木です。オーストラリア国立植物園によると、オーストラリアには700種を超えるユーカリがあります。樹皮は、ざらざらした皮が残るタイプと、つるつるで皮がはがれ落ちるタイプにおおまかに分かれます。自然・安全オオコウモリ(Flying-fox)オオコウモリ(フライングフォックス)は、果物や花の蜜を食べる大型のコウモリです。東海岸に多いハイガシラオオコウモリは翼を広げると1mを超え、何千匹もの群れで集まることがあります。コウモリは病気を持っていることがあるため、素手で触らず、かまれたりひっかかれたりしたらすぐに医療機関を受診します。自然・安全けがをした野生動物を見つけたら(Injured wildlife)けがや病気の野生動物、親とはぐれた子どもを見つけたら、まず自分の安全を確かめ、州・準州の救護窓口か近くの動物病院に連絡します。ヘビ・コウモリ・海の動物には触りません。野生動物を自分で飼うことは認められていません。州ごとの公式の窓口を表にまとめました。自然・安全ジャカランダ(Jacaranda)ジャカランダは、春に青紫色の花を咲かせる南アメリカ原産の木です。オーストラリアの在来の植物ではありませんが、1850年代にシドニーに持ち込まれて以来、各地に広く植えられてきました。シドニーでは最もよく見られる街路樹の一つです。自然・安全カンガルー(Kangaroo)カンガルーは、子を袋で育てる有袋類です。最大のアカカンガルーはオスで92kgになり、東部ではオオカンガルー(ヒガシハイイロカンガルー)がよく見られます。身の危険を感じると攻撃的になることがあり、えさを与えず、離れて見ることが求められています。自然・安全コアラ(Koala)コアラはクマの仲間ではなく、袋で子を育てる有袋類です。クイーンズランド州北部からビクトリア州南部、南オーストラリア州南東部のユーカリの森に、まばらにすんでいます。1日に約0.5kgのユーカリの葉を食べ、昼の大半は眠っています。すむ森が減っていることなどが大きな脅威になっています。自然・安全ワライカワセミ(Laughing Kookaburra)ワライカワセミ(クッカバラ)は、人の笑い声のような大きな声で鳴く、オーストラリア東部の鳥です。笑い声は、ほかの鳥に「縄張りに入るな」と知らせる鳴き声です。木のある場所ならたいていすんでいて、主に昆虫やミミズなどを食べます。自然・安全繁殖期のカササギ(Magpie swooping season)春の繁殖期には、カササギフエガラス(magpie)が巣とひなを守るため、近くを通る人に上から急降下してくることがあります。巣の周りを避ける、帽子やサングラスで頭と顔を守る、自転車なら降りて歩く、といった対策が勧められています。仕返しはしません。自然・安全オーストラリアの動物(Native animals)オーストラリアの哺乳類の80%以上は、ほかの国にはいない固有種です。卵を産むカモノハシとハリモグラ、袋で子を育てるカンガルーやコアラなど、珍しい動物が多くいます。野生の動物は保護されており、国立公園では見るだけにして、えさを与えないことが求められています。自然・安全カモノハシ(Platypus)カモノハシは、卵を産む哺乳類(単孔類)で、川や湖などの淡水にすんでいます。クイーンズランド州東部からタスマニアまでの東部に分布し、主に夕方から夜に、くちばしの感覚を頼りに水中の小さな生き物を食べます。オスの後ろ足には毒のある蹴爪があります。自然・安全ポッサム(Possum)ポッサムは、木の上で暮らす夜行性の有袋類です。町でよく見られるのは、フクロギツネ(Common Brushtail Possum)とリングテイルポッサム(Eastern Ringtail Possum)です。フクロギツネは家の屋根裏に入ることがあります。タスマニア州では法律で保護されていて、許可なく捕まえることはできません。自然・安全クオッカ(Quokka)クオッカは、西オーストラリア州の南西部だけにすむ小型のワラビーの仲間です。ロットネスト島に多くいますが、本土では生息地が大きく減り、州と連邦の法律で絶滅のおそれのある種に指定されています。夜行性で、昼は茂みの中で休んでいます。自然・安全ヘビにかまれたら(Snake bite)オーストラリアでは、ヘビにかまれたらすべて命にかかわるものとして扱い、すぐに000に電話して救急車を呼びます。応急手当は、包帯で圧迫して手足を動かさない「圧迫固定法」です。傷を洗わない、縛らない、切らない、吸わない、ヘビを捕まえないことが大切です。自然・安全クモにかまれたら(Spider bites)オーストラリアのクモのかみ傷は、ファンネルウェブなど大きな黒いクモ、レッドバック、そのほかの3つに分けて考えます。大きな黒いクモにかまれたら命にかかわる緊急事態として000に電話します。ファンネルウェブなら包帯で圧迫して動かしません。レッドバックは洗って冷やし、症状が重ければ医師にかかります。自然・安全タスマニアデビル(Tasmanian Devil)タスマニアデビルは、今いる肉食の有袋類で世界最大の動物です。野生ではタスマニアだけにすみ、夜に動物の死がいなどを食べて歩き回ります。顔にできる伝染性のがん(デビル顔面腫瘍性疾患)で数が減り、州と連邦の法律で絶滅危惧種に指定されています。自然・安全ダニと蚊(Ticks and mosquitoes)オーストラリアのダニは東海岸に多く、かまれたら無理に引き抜かず、薬局で買えるエーテル入りのスプレーで凍らせて殺してから取ります。息苦しさなど激しいアレルギー反応が出たら000に電話します。蚊はロスリバーウイルスなどの病気を運ぶことがあり、長袖と虫よけで予防します。自然・安全ワトル(Wattle、アカシア)ワトルはアカシアの仲間の木の総称で、オーストラリアには1,000種を超えるワトルがあります。その一つのゴールデン・ワトルは国の花(国花)で、花が咲くと国の色である緑と金色になります。毎年9月1日は「ナショナル・ワトル・デー」です。自然・安全ウォンバット(Wombat)ウォンバットは、ずんぐりした体で地面に巣穴を掘って暮らす有袋類です。オーストラリアには3種がいて、最もよく見られるのは南東部の森林にすむヒメウォンバット(Bare-nosed Wombat)です。一生の約3分の2を巣穴で過ごし、主に夜に草を食べます。
海・水辺の安全6本
自然・安全海の安全(旗の間で泳ぐ、Swim between the flags)オーストラリアの海で泳ぐときは、ライフガードが見守る赤と黄色の旗の間で泳ぎます。最大の危険は離岸流(Rip current)で、毎年多くの人が亡くなっています。旗のない浜では、わからなければ海に入らないのが原則です。困ったら片手を上げて振り、助けを求めます。自然・安全ワニへの注意(Crocodile safety, Be Crocwise)オーストラリア北部の川・湖・海には、人を襲うことがあるイリエワニ(saltwater crocodile)がすんでいます。ワニの生息域では、泳いでよいと標識で示された場所以外では水に入らず、水際から5m以上離れます。標識がなくてもワニがいないとは限りません。自然・安全クラゲへの注意(Jellyfish stings)オーストラリアでクラゲに刺されることはよくあり、多くは痛いだけで済みます。ただし北部の熱帯の海にいるハコクラゲの仲間は、命にかかわることがあります。熱帯の海で刺されたら000に電話し、酢を使います。カツオノエボシなどほかのクラゲには酢を使いません。自然・安全プールと子どもの水難事故(Pool safety)家庭のプールでの溺水は、5歳未満の子どもの防げる死因の大きな一つです。どの州・準州でも、水深30cmほどまで水を張れるプールには、子どもが入れない柵(safety barrier)が法律で求められます。登録や定期検査の決まりは州ごとに違います。見守り・柵・水に慣れる練習・心肺蘇生の4つの対策と、州ごとの規則をまとめました。自然・安全離岸流(Rip current)離岸流は、岸から沖へ向かう流れで、オーストラリアの浜で最も多く、最も大きな危険です。平均して毎年少なくとも21人が亡くなっています。見守りのある浜で赤と黄色の旗の間を泳ぎ、流されたら落ち着いて片手を上げて助けを求めます。自然・安全サメへの注意(Shark safety)オーストラリアの海にはサメがいつでもいる可能性があります。ライフガードが見守る浜で赤と黄色の旗の間を泳ぎ、夜明け・夕暮れ・夜や濁った水、川や港の河口を避けることが基本です。サメの情報は州ごとの公式アプリやサイトで確認できます。
山火事3本
自然・安全火の使用禁止(Total Fire Ban)火事が広がりやすい危険な日には、州・準州の消防などが火の使用禁止(Total Fire Ban)を出します。禁止の日は、たき火や炭・薪を使うバーベキューなど、屋外で火を使うことが法律で禁じられます。ガスや電気のバーベキューの扱いなど、細かい決まりは州ごとに違います。自然・安全山火事への備え(Bushfire preparedness)山火事(ブッシュファイア)は警報が出る前に急に広がることがあります。住んでいる地域や旅行先の火災危険度を毎日確かめ、州の消防の公式アプリやサイトで情報を受け取れるようにしておきます。危険が高い日は、早めに危険な地域を離れるのが最も安全です。自然・安全山火事の警報と火災危険度(Bushfire warnings and Fire Danger Ratings)山火事の警報は全国共通の3段階で、軽い順にAdvice(黄)、Watch and Act(オレンジ)、Emergency Warning(赤)です。これとは別に、火事が起きたらどれだけ危険かを示す火災危険度が4段階あります。どちらも全国で同じ仕組みが使われています。
気象・災害5本
自然・安全サイクロンへの備え(Tropical cyclones)サイクロン(熱帯低気圧)は、オーストラリア北部を中心に、11月1日から4月30日の季節に発生します。気象局(BOM)は強さを1から5の5段階で表します。強い風だけでなく、大雨による洪水や高潮も危険です。季節の前に備え、警報が出たら地域の指示に従います。自然・安全災害情報の入手先(Emergency information apps and websites)山火事・洪水・嵐などの警報は、州・準州ごとの公式アプリやサイトで確認します。天気の警報は気象局(BOM)、地域の行動の呼びかけは州の機関が出します。携帯電話への緊急通知やABCラジオの緊急放送もあります。1つの情報源だけに頼らないことが大切です。自然・安全洪水への備え(Floods)洪水はオーストラリアのどこでも起こりえます。気象局(BOM)は川の洪水について、数日前の注意(Flood Watch)と、起きそうなときの警報(Flood Warning)を出します。洪水の水に入って亡くなった人もいます。冠水した道路は、車でも徒歩でも通りません。自然・安全雷雨・ひょう(Thunderstorms and hail)オーストラリアの激しい雷雨は、9月から3月に多く起こります。大きなひょう、強い突風、竜巻、鉄砲水をもたらすことがあります。警報が出たら屋内に入り、窓から離れます。屋外に安全な場所はありません。家の被害で助けが必要なときは、州緊急サービス(SES)に連絡します。自然・安全気象警報の見方(BOM weather warnings)気象警報は気象局(BOM)が出し、暴風・大雨・激しい雷雨・熱波・高潮などの種類ごとに分かれています。BOMのサイトとBOM Weatherアプリで確認できます。州の機関は、BOMの警報と合わせて、地域で取るべき行動を3段階の警報で伝えます。