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けがをした野生動物を見つけたら(Injured wildlife)

ひとことで言うと

けがや病気の野生動物、親とはぐれた子どもを見つけたら、まず自分の安全を確かめ、州・準州の救護窓口か近くの動物病院に連絡します。ヘビ・コウモリ・海の動物には触りません。野生動物を自分で飼うことは認められていません。州ごとの公式の窓口を表にまとめました。

目次
  1. 助ける前に知っておくこと
  2. 州・準州ごとの違い
  3. 手順
  4. 費用
  5. 日本との違い・注意点

助ける前に知っておくこと

オーストラリアの在来の野生動物は、車にひかれる、ほかの動物に襲われる、柵や網にからまる、病気などで、けがをしたり弱ったりします。親が死ぬと、子どもが取り残されることもあります。

野生動物の救助には危険があります(NSW州政府のページ(新しいタブで開く))。慣れない人が扱うと、自分がけがをしたり、動物のけがを悪化させたりすることがあります。

  • 毒ヘビ、猛禽類、大人のカンガルーやコアラは、人に大けがを負わせることがある
  • オオコウモリ(flying-fox)など病気を持つ動物もいる
  • 電線の上や交通量の多い道路の脇など、危ない場所にいることが多い

NSW州政府は、ヘビ、コウモリ、オオコウモリ、海の動物を自分で救助しないよう案内しています。ACT政府も、コウモリから人にうつることがあるオーストラリアコウモリリッサウイルス(ABLV)のため、コウモリやオオコウモリに触らないよう案内しています。

自分で飼うことはできない

州・準州の公式ページでは、次のように案内されています。

  • NSW:在来の動物を許可なく持っていたり、世話をしたりすることは、法律(Biodiversity Conservation Act 2016)で違法です。
  • QLD:野生動物を見つけた人は、72時間以内に許可を持つ救護者か獣医に引き渡すことが法律で求められています。
  • SA:救助した在来の動物はペットにできません。救助や世話には許可が必要です。
  • TAS:許可なしで救助できますが、救助したら獣医か救護者に引き渡す必要があります。
  • NT:けがや親とはぐれた動物を自分で世話するには、許可が必要です。

州・準州ごとの違い

クオまる

州によってちがうから、住んでいる州を確認してね。

州・準州ごとの公式の救護窓口です。2026年10月時点で各州の公式ページに載っている連絡先です。

州・準州主な窓口
NSW地域の許可を持つ救護団体、近くの動物病院。州の一覧には、州内に支部があるWIRES(1300 094 737)などが載っている。在来でない動物はRSPCAか獣医へ
VIC州の検索ツール「Help for Injured Wildlife」で近くの救護者を探す。州の環境省(DEECA)の一般の問い合わせと野生動物の緊急は136 186。クジラ・イルカは1300 136 017(Wildlife Victoria(DEECA)(新しいタブで開く))
QLD1300 ANIMAL(1300 264 625)。7時〜19時、年中無休。時間外はRSPCAのサイトで連絡先を確認。ウミガメ・イルカ・ジュゴン・クジラの座礁は1300 130 372(option 1)(qld.gov.au(新しいタブで開く))
WAWildcare Helpline(08 9474 9055)。近くの救護者を紹介する電話窓口で、救助には来ない。クジラ・イルカの座礁もこの番号(DBCA(新しいタブで開く))
SA地域の救護団体をインターネットで探す(動物の種類と場所で検索)。国立公園の中や海の哺乳類は、国立公園の地域当番職員(Regional Duty Officer)へ。救護者がいなければ動物病院へ(SA州政府(新しいタブで開く))
ACTAccess Canberra(13 22 81)、RSPCA(02 6287 8100)、ACT Wildlife(0432 300 033)。車で在来の動物をはねたときも同じ(Access Canberra(新しいタブで開く))
TAS州の一覧にある救護団体。州全体の団体には、24時間の救助を行うBonorong Wildlife Sanctuary(0447 264 625)、WIRES(1300 094 737)などがある。連絡がつかないときは近くの動物病院へ(TAS州政府の一覧(新しいタブで開く))
NT地域の救護団体か動物病院。ダーウィンはWildcare Inc(08 89 886 121、0408 885 341)など、キャサリンはWildcare Inc(0412 955 336)、アリススプリングスはWildcare Alice Springs(0419 221 128)。団体はボランティアで運営され、すぐに折り返しがないこともある(NT政府(新しいタブで開く))

鳥インフルエンザ(H5)が疑われる、死んだ鳥や病気の鳥が何羽もいるときは、触らずに、24時間の家畜伝染病の通報窓口(Emergency Animal Disease Hotline、1800 675 888)に連絡します。

手順

  1. 自分と周りの人の安全を確かめる。道路の車などに注意し、安全なときだけ近づく。
  2. 本当に助けが必要か確かめる。親が近くにいることもある。
  3. 州・準州の窓口(上の表)か、近くの動物病院に連絡し、動物の種類と場所をできるだけ詳しく伝える。
  4. 窓口の指示に従う。救護者が来るまで、できればそばにいる。
  5. 安全にできる場合は、指示を待つ間に次のようにする。
    • タオルや毛布をかける
    • 段ボール箱や覆いをしたケージに入れ、逃げないようにする
    • 暗く静かな場所に置く
    • 子どもの動物や鳥は暖かくする
    • 獣医や救護者に言われない限り、食べ物や水を与えない
    • ペットや人を近づけない
  6. 動物を見つけた場所を記録しておく。治療後に同じ場所に戻すためです。

NT州政府は、牛乳を与えると多くの動物が具合を悪くするため、与えないよう案内しています。また、死んだカンガルーやポッサムのおなかの袋に子どもがいないか確かめ、道路で死んだ動物は道路から10m以上離すよう案内しています。

費用

QLDの1300 ANIMALは、電話代がかからず、個人情報を伝える必要もないと案内されています。NTでは、一部の動物病院が在来の動物の応急手当を無料で行っています。

ここに注意してね!

  • 野生動物は病気を持っていることがあります。触るのは必要なときだけにして、触った後はよく手を洗ってください。
  • 子どもの鳥が地面にいても、親が近くにいることが多く、そのままにしておくよう勧められています。
  • 車でカンガルーなどをはねたときの対応は「動物との衝突に注意」にまとめています。ACTでは、交通事故はすべて警察に届けるよう案内されています。
  • ヘビは「ヘビにかまれたら」の記事で扱っています。

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