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ディンゴ(Dingo)

ひとことで言うと

ディンゴは、約4,000年前にオーストラリアに持ち込まれたとされる、古い系統のイヌです。本土の多くの地域にいますが、タスマニアにはいません。人に慣れたディンゴは人を襲うことがあり、子どもがかまれる事故も起きています。クガリ(K'gari)では、ディンゴにえさをやると最高A$28,495の罰金があります(2026年10月時点)。

目次
  1. どんな動物か
  2. 日本との違い・注意点
小川で水を飲むディンゴ
Photo: David Clode / Unsplash

どんな動物か

起源

ディンゴ(dingo)は古い系統の飼いイヌで、約4,000年前に、おそらくアジアの海の民によってオーストラリアに持ち込まれました(オーストラリア博物館(Australian Museum)のページ(新しいタブで開く))。オーストラリアで疑いなくディンゴのものとされる最も古い遺跡は、3,250年前のものです。

体の特徴

項目内容
見た目イヌに似た姿で、頭は比較的幅が広く、耳は立っている。毛はふつう赤茶色(ジンジャー)で、足先が白い
肩の高さ440〜620mm
体の長さ860〜1,230mm(尾は260〜380mm)
体重12〜24kg

すむ場所

  • 本土の多くの地域にいましたが、タスマニアには渡りませんでした。今は、ニューサウスウェールズ州(NSW)やビクトリア州(VIC)の多くの地域、南オーストラリア州(SA)の南東部、西オーストラリア州(WA)の南端にはほとんどいません。
  • 森の端に続く林地や草原を好みます。水場があれば、すむ場所はほとんど限られません。

暮らし

オーストラリア博物館が紹介している暮らしぶりです。

  • 機会があれば何でも食べる肉食動物で、主に哺乳類、特にウサギ、カンガルー、ワラビー、ウォンバットを食べます。
  • ふだんは単独で狩りをしますが、大きな獲物を狩るときは群れになります。
  • ほとんどほえません。特に夜、仲間を呼んだり、侵入者を追い払ったりするために遠ぼえをします。
  • 純粋なディンゴは、年に1回、3月〜6月に繁殖し、ふつう4〜6頭の子を産みます。
  • ほかの犬種と交雑することができ、それがディンゴにとって最も大きな脅威になっています。

ここに注意してね!

人を襲うことがある

WAの生物多様性・保全・観光局(DBCA)の発表では、2026年4月、WAのカリジニ国立公園(Karijini National Park)のキャンプ場で、4歳と6歳の子どもがディンゴにかまれる事故が続けて起きました(DBCAのお知らせ(新しいタブで開く))。

DBCAのカリジニ国立公園のディンゴの注意(PDF)(新しいタブで開く)では、ディンゴは食べ物を探してキャンプ場や人に近づくことがあります。人を恐れなくなったディンゴは、人とディンゴの両方にとって問題を起こし、問題を起こしたディンゴは処分されます。

守ること(カリジニ国立公園の案内)

  • 直接でも間接でも、ディンゴに食べ物や水を絶対に与えない。
  • ディンゴに近づかない。呼び寄せようとしない。
  • 食べ物、食べ残し、ごみをしっかりしまう。
  • 10代を含め、子どもから常に目を離さない。
  • 1人で歩くときは、長い棒などを持つ。

ディンゴに威嚇されたら(カリジニ国立公園の案内)

  1. 落ち着き、背筋を伸ばしてまっすぐ立つ。
  2. ディンゴの方を向き、目を合わせ続ける。
  3. ほかの人と一緒なら、背中合わせに立つ。子どもがいれば、そばに集めて落ち着く。
  4. 大きな声で、自信を持って助けを呼ぶ。
  5. 走らない(走ると追いかけてくる)。急に動いたり、腕や足を振ったりしない。
  6. できれば、車などの安全な場所まで、またはディンゴが離れていくまで、ゆっくり後ずさりする。

DBCAは、ディンゴが周りを回る、飛びかかる、追いかける、テントを破る、物を盗る、かむなどの出来事があれば、レンジャーなどの公園の職員に知らせるよう求めています。けがをしたときなど緊急のときは000に電話します(「救急(000)」)。

クガリ(K’gari)では

クイーンズランド州(QLD)のクガリ(K’gari、旧フレーザー島)のディンゴ(wongari)は、法律で保護されています。州公園局の「Be dingo-safe on K’gari」のページ(新しいタブで開く)の説明では、ディンゴは群れで狩りをする島の頂点の捕食者で、ペットのように人の言うことは聞きません。秋と夏は、群れの順位や食べ物をめぐって攻撃的になります。

州公園局が挙げる主なきまりと注意は次のとおりです。

  • 子どもと10代は、常に手の届く範囲にいさせる。14歳未満の子どもがいる家族は、柵のあるキャンプ場を使うことが強く勧められている。
  • 柵の外を歩くときは、長くて丈夫な棒(安全のための棒。登山用のポールや傘でもよい)を持つ。ディンゴを傷つけたり挑発したりするために使ってはいけない。
  • ディンゴから少なくとも車4台分(20m)離れる。
  • 走らない。1人で歩いたり座ったりしない。
  • えさをやらない。食べ物や食べ残しをディンゴが取れる場所に置かない。食べ物や調理道具、釣りの道具は、鍵のかかる容器か車にしまう。テントに食べ物を置かない。
  • 湖岸や浜辺に食べ物を持ち込んだり、ピクニックをしたりしない。
  • 釣った魚はキャンプ場でさばかない。魚の残りは、ディンゴがいないときに満潮線のすぐ下に、膝の深さ(50cm)以上の穴を掘って埋める。

ディンゴに近づかれたら、体を大きく見せて棒で距離を保ち、背中を向けずに大きな声で助けを呼びながら、車や柵の中へゆっくり後ずさりします。ディンゴとの出来事は、島のレンジャー(電話 (07) 4127 9150)に報告します。緊急のときは000に電話します。

罰金は次のとおりです(2026年10月時点)。

違反罰金
ディンゴを妨害する・えさをやる最高A$28,495、その場の罰金A$2,763
ディンゴが取れないように食べ物をしまわない、魚の残りを埋めないなど最高A$6,908、その場の罰金A$518

島そのものは「クガリ(フレーザー島)」で紹介しています。

ほかの州の国立公園

NSWの国立公園局は、公園の管理者の許可なく、国立公園の野生動物にえさを与えないよう求めています(NSWの国立公園局のページ(新しいタブで開く))。ほかの場所のルールは「動物とのふれあいのルール」にまとめています。

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