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ブッシュウォーキングの安全(Bushwalking safety)

ひとことで言うと

国立公園で歩くときは、コースと天気・警報を事前に調べ、行き先と帰る時間を家族や友人に伝えます。水は1人2L以上、地図、救急セットを持ち、人里離れた場所へは個人用の遭難信号発信機(PLB)を持っていきます。緊急時は000に電話します。

目次
  1. 出かける前の準備
  2. 手順
  3. 日本との違い・注意点

出かける前の準備

オーストラリアでは、国立公園などの自然の中を歩くことをブッシュウォーキング(bushwalking)と呼びます。公園の中は電波が届かない場所や、道標が少ない道もあります。出かける前の準備が大切です。

以下は主に、NSW国立公園・野生生物局(NPWS)のブッシュウォーキングの安全のページ(新しいタブで開く)に沿った内容です。ほかの州・準州では、その公園の公式ページに注意事項があります。

計画を立てる

  • コースを調べ、全員が無理なく歩けるか確認する。
  • いちばん遅い人のペースに合わせて歩き、自分の力を過信しない。
  • 3人以上のグループで歩く。けが人が出たとき、1人が付き添い、もう1人が助けを呼べるためです。
  • コースの難しさを確認する。岩をよじ登る技術やロープで下りる技術(アブセイリング)が必要なコースもあります。
  • 天気予報と公園の警報(アラート)を確認する。天気は急に変わることがあります。

行き先を伝える

家族や友人に、行き先、帰る予定の時間、一緒に行く人を伝えます。予定どおり戻らないとき、その人がNSW警察に連絡できます。NSWでは、このための入山計画の届け(trip intention form)があります。

道から外れない

NSWの国立公園の歩道は、道標がない所や、定期的に整備されていない所があります。植物や動物を傷つけないためにも、決められた道を歩きます。

ウルル=カタ・ジュタ国立公園では、決められた道を歩き、岩の上に登らないよう求めています。聖地に立ち入らないためです(ウルル=カタ・ジュタ国立公園のページ(新しいタブで開く))。

服装

  • 迷ったときに見つけてもらいやすい、明るい色の服
  • 防水・防風の上着
  • 歩きやすく足を守る靴(ハイヒールやビーチサンダルは不可)
  • 脱ぎ着しやすい薄手の重ね着。日差し、虫、すり傷を防ぐ長袖・長ズボン
  • 帽子と日焼け止め、虫よけ

持ち物

  • 1人2L以上の水
  • 十分な食べ物と、ごみを持ち帰る袋
  • 地形図とコンパス(使い方を知っておく)。NSW国立公園のアプリも役立ちます
  • マッチと懐中電灯
  • 救急セット
  • 携帯電話か衛星電話。緊急通報用のアプリ「Emergency Plus」を入れておく
  • 人里離れた場所へ行くときは、最後の手段として個人用の遭難信号発信機(Personal Locator Beacon、PLB)
  • キャンプをするなら、しっかりしたテントと寝袋

PLB(遭難信号発信機)

PLBは、遭難したときに救助を求める信号を出す機器です。オーストラリア海事安全局(Australian Maritime Safety Authority、AMSA)への登録は無料で、場合によっては法律で義務づけられています(AMSAのページ(新しいタブで開く))。

ブルーマウンテンズ国立公園では、長いハイキングや道のない所を歩く人、泊まりがけの人、奥地へ行く人に、入山計画の届けとPLBの携帯を勧めています。同じページではPLBの借り方を案内しており、ブラックヒースのNPWS事務所(9時〜16時)や、時間外はカトゥーンバとスプリングウッドの警察署で受け取れるとしています。

タスマニアの泊まりがけのウォーキング

タスマニアでは、奥地の泊まりがけのウォーキングの一部に登録制度があります(タスマニア公園・野生生物局のページ(新しいタブで開く))。歩くコースが登録の対象か、事前に確認します。

同じページでは、高山のウォーキングは経験や準備のない人には危険だとしています。一人で歩かないこと、PLBを持つことを勧めています。山小屋に泊まれるとは限らないため、全員が質のよいテント(3〜4シーズン用)を持つ必要があります。

手順

  1. 行く公園とコースを決め、公式ページでコースの難しさ、閉鎖、警報を確認する。
  2. 天気予報を確認する。火の使用禁止(Total fire ban)の日は「火の使用禁止」も確認する。
  3. 家族や友人に、行き先と帰る時間を伝える。必要なら入山計画の届けや登録をする。
  4. 服装と持ち物をそろえる。人里離れた場所へ行くならPLBを用意する。
  5. 歩いている間は道から外れず、崖や滝のふちに近づかない。
  6. 緊急時は000に電話する。

ここに注意してね!

  • 公園の中は携帯電話の電波が届かない場所があります。000に電話するには電波が必要です。電波のない場所に行くなら、衛星電話やPLBを考えます。
  • ブルーマウンテンズでは、写真を撮るときも含めて、崖のふちや滝から十分に離れるよう呼びかけています。
  • 歩道に道標が少ないことがあります。地図とコンパスを持ち、使い方を知っておきます。
  • ヘビ、ダニ、蚊などに注意します。「ヘビにかまれたら」も読んでおきましょう。夏の暑い日の備えは「熱波への備え」にまとめています。

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