熱波への備え(Heatwave)
熱波は、最高気温と最低気温がその土地としては異常に高い日が3日続く状態です。オーストラリアでは、ほかのどの自然災害よりも多くの命を奪ってきました。気象局(BOM)の熱波予報と警報を確認し、水分補給と涼しい場所で過ごすことが基本です。
熱波とは
熱波(heatwave)は、最高気温と最低気温がその土地の気候に比べて異常に高い状態が3日続くことです(気象局(Bureau of Meteorology、BOM)のページ(新しいタブで開く))。日中の暑さだけでなく、夜にどれだけ涼しくなるかも大事です。夜も暑いと、体が昼の暑さから回復できません。
BOMは、熱波の強さを次の3段階に分けています。
| 強さ | 特徴 |
|---|---|
| 低い(Low-intensity) | 夏にはよくある。多くの人は対応できる |
| 厳しい(Severe) | 頻度は低い。高齢者や持病のある人など、弱い立場の人には厳しい |
| 極端(Extreme) | まれ。健康な人でも、涼しく過ごす対策をしないと危険。屋外で働く人や運動する人も注意 |
熱波の判定は、その土地で「暑い」とされる気温や、直近30日の気温と比べて行います。同じ35度でも、ホバートの住民にはパースの住民より暑く感じられる、という考え方です。
厳しい熱波や極端な熱波は、オーストラリアでほかのどの自然災害よりも多くの命を奪ってきた、とBOMは説明しています。
BOMの熱波予報と警報
BOMの熱波サービスのページにある、出される情報の種類です。
| 種類 | 内容 |
|---|---|
| 熱波予報 | 7日先までの熱波の見通しを地図で示す |
| 熱波警報(Heatwave Warning) | 4日以内に「厳しい」または「極端」な熱波が予想されるときに出す |
熱波の予報と警報は、ふつう10月から3月末まで出されます。状況によって、早く始まったり遅くまで続いたりします。
警報には、予想される最高・最低気温、熱波のピークと終わり、対象の町の一覧、取るべき行動が書かれています。警報は西オーストラリア州(WA)では現地時間14時、ほかの州・準州では現地時間15時に出されます。最新の情報はBOMの熱波のページ(新しいタブで開く)、BOMの天気アプリ、電話の音声案内で確認できます。
BOMの警報は、州・準州の保健当局が出す暑さと健康についての呼びかけを補うものです。たとえばクイーンズランド州(QLD)では、州の保健当局(Queensland Health)が猛暑の警報を出します(Get Ready Queenslandのページ(新しいタブで開く))。ビクトリア州(VIC)では、州の保健省が暑さと健康の警報(heat health warnings)を出しており、州保健省のページ(新しいタブで開く)から受信を登録できます。
特に注意が必要な人
healthdirectのページ(新しいタブで開く)では、次の人は暑さで体調を崩す危険が高いとしています。
- 65歳を超える人、15歳未満の子ども・赤ちゃん
- 心臓や肺の病気、糖尿病など、長く続く病気がある人
- 一部の薬を飲んでいる人
- 社会的に孤立している人
- 屋外や暑く風通しの悪い場所で働く人
- 海外から来た人など、暑さに慣れていない人
暑さによる主な病気
| 状態 | 主な症状 |
|---|---|
| 脱水 | のどの渇き、唇や口の乾き、めまい、だるさ |
| 熱けいれん | 筋肉の痛みやけいれん。熱疲労の初期症状のこともある |
| 熱疲労(Heat exhaustion) | 体温は平常または高め、のどの渇き、筋肉のだるさ、頭痛、めまい、失神 |
| 熱中症(Heatstroke) | 急な体温の上昇、赤く熱い肌、意識の混乱、ろれつが回らない、意識を失う、けいれん |
熱中症は命にかかわる緊急事態です。熱疲労から熱中症に進むことがあります。
州・準州ごとの違い
州によってちがうから、住んでいる州を確認してね。
healthdirectのページでは、地域の暑さ対策の情報は、カウンシル(地方自治体)か州・準州の保健当局に問い合わせるよう案内しています。掲載されている連絡先は次のとおりです。
| 州・準州 | 保健当局の連絡先 |
|---|---|
| ニューサウスウェールズ州(NSW) | (02) 9391 9000 |
| ビクトリア州(VIC) | 1300 650 172 |
| クイーンズランド州(QLD) | 13 HEALTH(13 43 25 84) |
| 西オーストラリア州(WA) | (08) 9222 4222 |
| 南オーストラリア州(SA) | (08) 8226 6000 |
| オーストラリア首都特別地域(ACT) | 13 22 81 |
| タスマニア州(TAS) | 1800 671 738 |
| 北部準州(NT) | (08) 8999 5511 |
命にかかわる緊急時は、どの州でも000に電話します。
手順
暑くなる前に
- BOMの熱波のページ(新しいタブで開く)や天気予報で、熱波の見通しを確認する。
- 持病がある人は、暑さで悪化しないか、かかりつけの医師に相談しておく。
- 家で一番涼しい部屋を決めておく。エアコンがなければ、図書館やショッピングセンターなど涼しい場所を考えておく。
熱波のとき
- のどが渇いていなくても水を飲む。外出時は水を持ち歩く。
- 11時から15時の外出を避け、激しい運動を控える。
- 明るい色のゆったりした服を着る。外に出るときは帽子と日焼け止めを使う。
- 日中はカーテンやブラインドを閉め、扇風機やエアコンを使う。
- 高齢の家族や近所の人には、1日1回以上、訪問か電話で様子を確かめる。
- 赤ちゃん・子ども・動物を車の中に残さない。エアコンがついていても同じ。
熱中症が疑われるとき
- 000に電話して救急車(ambulance)を呼ぶ。
- 涼しい日陰に移し、なるべく動かさない。
- 余分な服を脱がせる。
- 意識があり飲めるなら、水を少しずつ飲ませる。
- 脇の下、足の付け根、首の後ろを保冷剤で冷やす。冷たい水をスプレーしたり、服をぬらしたりする。
- アスピリンやパラセタモールは与えない。効かず、害になることがある。
冷やしたり水分をとったりしても10分以内に回復しない場合も、000に電話するよう案内されています。体調が心配なときは、healthdirect(1800 022 222)で24時間、看護師に相談できます。ビクトリア州ではNURSE-ON-CALLと呼ばれています。
日本とのちがいと注意点だよ!
- 日本では、環境省の熱中症予防情報サイトで「熱中症警戒アラート」と「熱中症特別警戒アラート」が案内されています(環境省のページ(新しいタブで開く))。オーストラリアのBOMの熱波警報は、その土地のふだんの気温や直近の気温と比べて判断する仕組みです。
- 熱波の予報と警報が出されるのは、ふつう10月から3月末です。日本から来たばかりの人は、季節の感覚に注意してください。
- NSW州保健省のページ(新しいタブで開く)も、暑い日は涼しく過ごして水分をとり、周りの人を気づかうよう呼びかけています。
- 暑い日は紫外線も強いことが多いです。紫外線の目安は「UV指数の見方」にまとめています。
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