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外来種と持ち込み(Pests and biosecurity)

ひとことで言うと

オーストラリアは、海外からの害虫や病気だけでなく、国内の州をまたぐ持ち込みも制限しています。南オーストラリア州(SA)、西オーストラリア州(WA)、タスマニア州(TAS)などでは、生の果物や野菜の持ち込みが制限されています。見慣れないアリや害虫を見つけたら、公式の通報窓口に連絡します。

目次
  1. 国内のバイオセキュリティ
  2. 州・準州ごとの違い
  3. 手順
  4. 費用
  5. 日本との違い・注意点

国内のバイオセキュリティ

オーストラリアでは、害虫・病気・雑草が入ったり広がったりしないようにする取り組みを「バイオセキュリティ(biosecurity)」と呼びます。海外から入国するときの決まりは「持ち込み禁止品と検疫」で説明しています。この記事では、国内に入り込んだ外来種と、州をまたぐ持ち込みの決まりを扱います。

国内で対応が続いている外来種

連邦政府のサイト「Outbreak(新しいタブで開く)」には、根絶や封じ込めに取り組んでいる害虫・病気の一覧があります。2026年10月時点では、ミツバチに寄生するダニ(Varroa mite)、ヒアリ(Red imported fire ant)、電気アリ(Electric ant)などが載っています。

ヒアリ(Red imported fire ant)

Outbreakのページは、ヒアリをオーストラリアに入った最悪の外来種の一つとしています。人やペット、家畜を刺し、痛みを与え、命にかかわることもあります。

  • 2001年2月にQLDで初めて見つかり、南東QLDで根絶の取り組みが続いています。
  • ニューサウスウェールズ州(NSW)でも、2023年11月23日にサウス・マーウィランバ(South Murwillumbah)で見つかり、その後も見つかっています。
  • 色は銅色がかった茶色で腹部が濃く、長さは2〜6mmです。巣を乱すととても攻撃的になります。
  • 土、干し草、マルチ(根元を覆う資材)、肥料、芝、鉢植えなどと一緒に運ばれて広がります。
  • 見つかった場所では移動の制限があり、守る必要があります。

QLDやNSWの対象地域に住んだり働いたりしている人は、ヒアリと思われるアリを見たら通報しなければなりません。

州・準州ごとの違い

クオまる

州によってちがうから、住んでいる州を確認してね。

州をまたぐときの果物・野菜などの持ち込みの決まりは、州によって違います。下の表は公式ページで確認できた主な点です。

州・準州主な決まり
NSW各州の公式ページで確認
VIC各州の公式ページで確認
QLD各州の公式ページで確認
WA州の検疫機関(Quarantine WA)が厳しい法律を運用している。検疫上のリスクがある物は、到着時に検査官に申告する。持ち込める果物・野菜には条件がある。屋外で使った靴などは土を落としておく(DPIRD(新しいタブで開く))
SA州内、リバーランド(Riverland)の害虫のいない地域、カンガルー島に持ち込める果物・野菜・植物に決まりがある。持ち込めない物は、道路の州境・空港・駅にある検疫用のごみ箱に捨てるか、食べてしまう。幹線道路の検疫所や抜き打ちの検問で調べられ、違反すると罰金がある(PIRSA(新しいタブで開く))
ACT各州の公式ページで確認
TASじゃがいも、生のハーブ、にんにく、しょうが、玉ねぎを含む生の果物・野菜は、申告と検査が必要。持ち込む前に家に置いてくるか、到着時に捨てるか申告する。フェリー(Spirit of Tasmania)で持ち込んだ食べ物は、船内のごみ箱か、降りるときの検査場所で捨てる(NRE Tas(新しいタブで開く))
NT各州の公式ページで確認

PIRSAは、州と州の間だけでなく、各州・準州の中にも、地域の害虫を広げないための検疫区域があると案内しています。旅行の前には、行き先の決まりも調べておきます。

手順

害虫や病気を見つけたとき

通報は、オーストラリアのどこからでも電話でできます。種類ごとの窓口は次のとおりです。

見つけたもの連絡先
動物(水生動物を含む)の病気Emergency Animal Disease Hotline(1800 675 888)
植物の害虫・病気、ミツバチの害虫・病気、外来のアリExotic Plant Pest Hotline(1800 084 881)。州・準州の政府につながる
輸入品、コンテナ、小包の中の害虫See. Secure. Report. Hotline(1800 798 636)
海の外来種見つけた州・準州の当局

ヒアリについては、Outbreakのページで次の窓口が案内されています。

  • QLD:132 ANT(13 22 68)に、見つけてから24時間以内に連絡する。
  • NSW:NSWバイオセキュリティ・ヘルプライン(1800 680 244)に連絡する。

Outbreakは、確かでなくても、見慣れないアリは通報するよう呼びかけています。

州をまたいで移動するとき

  1. 行き先の州の決まりを、州の公式ページで確認する(上の表)。
  2. 持ち込めない果物や野菜は、出発前に食べるか、家に置いていく。
  3. 州境や空港の検疫用のごみ箱に捨てるか、検査官に申告する。
  4. 靴やキャンプ道具などの土や植物のかけらを落としておく。

費用

WAでは、引っ越しの荷物の検疫で、検査料などがかかることがあると案内されています。SAでは、持ち込めない物を持っていると罰金の対象です。

ここに注意してね!

  • オーストラリアでは、国内の移動でも、州によっては果物や野菜を持ち込めません。飛行機や車で州をまたぐときも注意してください。
  • 各州・準州には届け出が必要な動物の病気の一覧があり、その症状に気づいたら報告しなければなりません。
  • 海外から入国するときの持ち込みの決まりは「持ち込み禁止品と検疫」、海外からの小包は「海外からの荷物と税関」にまとめています。

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観光持ち込み禁止品と検疫(Biosecurity)オーストラリアは検疫(バイオセキュリティ)がとても厳しく、食品・植物・動物由来の品、土の付いた靴や道具は申告するか空港のごみ箱に捨てる必要があります。生の果物、真空パックを含む缶詰以外の肉、生卵、生米などは原則持ち込めません。申告すれば罰せられませんが、申告しないと違反金やビザ取り消しの対象になります。観光入国時の申告(Incoming Passenger Card・Australia Travel Declaration)オーストラリアに入国するときは、法律に基づいて入国カード(Incoming Passenger Card、IPC)を記入して提出します。2026年10月時点では、一部のカンタス航空便でアプリから申告する「Australia Travel Declaration(ATD)」が試行されていますが、案内を受けていない人は紙のIPCを使います。生活海外からの荷物と税関(Importing by post)海外から届く荷物は、受け取る人が輸入者になります。価格がA$1,000以下の荷物は、お酒とたばこを除き、原則として国境で関税などはかかりません。ただし海外の通販では、買うときにGSTが上乗せされることがあります。A$1,000を超える荷物は、輸入申告と関税・税金の支払いが必要です。自然・安全注意が必要な生き物(Dangerous animals)オーストラリアには、ヘビ、クモ、クラゲなど毒を持つ生き物や、北部の水辺にすむワニがいます。生き物によって応急手当が違うため、事前に知っておくことが大切です。命にかかわるときは000に電話します。