入国時の申告(Incoming Passenger Card・Australia Travel Declaration)
オーストラリアに入国するときは、法律に基づいて入国カード(Incoming Passenger Card、IPC)を記入して提出します。2026年10月時点では、一部のカンタス航空便でアプリから申告する「Australia Travel Declaration(ATD)」が試行されていますが、案内を受けていない人は紙のIPCを使います。
条件や金額は変わることがあります。手続きの前に、必ず公式の窓口やページで最新の情報を確認してください。個別の判断は、登録された専門家に相談してください。
入国カード(Incoming Passenger Card、IPC)
入国する旅客は、法律に基づき、入国カードで自分の身元と必要な情報を申告します。根拠は移民法(Migration Act 1958)と移民規則(Migration Regulations 1994)です。入国カードは機内で配られるか、到着ターミナルでオーストラリア国境警備隊(Australian Border Force、ABF)が配ります。
入国カードには次の役割もあります。
- オーストラリア国籍でない人の、健康と素行(犯罪歴)についての申告
- 特別カテゴリービザ(Special Category Visa)などのビザ申請書
表面には、税関と検疫(バイオセキュリティ)についての申告欄もあります。
ほとんどの旅客が記入して提出します。法令で免除される人もいます。オーストラリア国籍の人が記入を拒むと罰則の対象になることがあり、国籍のない人は罰則に加えて入国を認められないことがあります。
記入する内容
入国カードは英語で記入します。ABFのページ(新しいタブで開く)では、日本語の記入見本(Incoming Passenger Card, 日本語)をダウンロードできます。
| 面 | 主な記入事項 |
|---|---|
| 表 | 氏名、パスポート番号、便名、オーストラリアでの滞在先、今後12か月オーストラリアに住む予定か、税関と検疫の申告 |
| 裏 | 搭乗した国、生年月日、職業、パスポートの国籍、オーストラリアでの連絡先、緊急連絡先 |
署名と日付も記入します。在留資格・健康状態・犯罪歴についての質問にも正しく答えます。国籍のない人が虚偽の情報を書くと、ビザに影響することがあります。
子どもの入国カードは、親や保護者が代わりに記入できます。介助が必要な旅客の付き添いの人も代わりに記入できます。
Australia Travel Declaration(ATD)の試行
ATDは、紙の入国カードの代わりにデジタルで申告するしくみです。ABFとDAFF(農林水産省)が、カンタス航空と組んで試行しています。
| 項目 | 内容(2026年10月時点) |
|---|---|
| 申告の方法 | カンタス航空のアプリ |
| 申告できる時期 | 出発の72時間前から |
| 申告の後 | QRコード付きのデジタルパスがメールで届く。到着時にABFとDAFFの係官に見せる |
| 対象 | 一部のカンタス航空便で、航空会社から案内を受けた旅客 |
案内を受けていない旅客は、これまでどおり紙の入国カードを使います。
手順
- 機内で入国カードを受け取る(ATDの案内を受けた人は、出発前にアプリで申告する)。
- 表と裏の項目を英語で記入し、署名と日付を書く。
- 税関と検疫の申告欄に正しく答える。わからないものは申告する。
- 入国審査の後、荷物を受け取り、出口で入国カード(SmartGateを使った人はチケットも)を係官に渡す。
ここに注意してね!
- 検疫の申告で、虚偽や誤解を招く情報を伝えた場合、質問に答えない場合、係官の指示に従わない場合は、最大A$7,280の違反金(infringement notice)、民事罰の手続き、刑事訴追の対象になることがあります(2026年10月時点、DAFFのページ(新しいタブで開く))。
- ビザが取り消されると入国を拒否され、最長3年間オーストラリアに戻れなくなることがあります。
- 申告したものは、持ち込めない品であってもバイオセキュリティ法(Biosecurity Act 2015)で罰せられることはありません。迷ったら申告します。
- ATDはまだ試行中で、対象の便や空港は変わることがあります。最新の情報はABFのページ(新しいタブで開く)に載っています。
- 免税範囲は「免税範囲」、現金の申告は「現金の申告」の記事で扱っています。
この記事をシェアする