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基礎知識
州と準州、地理、歴史、人口、祝日、時差など、オーストラリアを知るための土台です。
地理・州と準州4本
基礎知識主な都市(Major cities)オーストラリアの8つの州都・首都の人口は、2025年6月30日時点で合計約1,875万人です。最も大きいのはシドニー、次がメルボルンです。人口はオーストラリア統計局(ABS)の「Regional population, 2024-25」の推計人口で、統計上の大都市圏(GCCSA)の数字です。基礎知識気候の地域差(Climate zones)オーストラリアは南北に広く、北部の熱帯からタスマニアや高山地帯の寒い冬まで気候が大きく違います。気象局(BOM)は、植生にもとづくケッペンの分類、雨の降る季節による分類、気温と湿度による分類の3種類の地図で気候帯を示しています。北部は11月から4月が雨季です。基礎知識地理の基本(Geography of Australia)オーストラリアの面積は本土と島を合わせて768万8,287km²で、世界で6番目に大きい国です。人口は2026年3月31日時点で約2,792万人です。最も高い山はコジオスコ山(2,228m)、最も長い川はマレー川(2,508km)です。基礎知識州と準州(States and Territories)オーストラリアは6つの州と、本土の2つの準州(北部準州とオーストラリア首都特別地域)に分かれています。州・準州にはそれぞれ州都があり、首都キャンベラはオーストラリア首都特別地域にあります。法律や制度が州・準州ごとに違うことが多いので、住む場所の州を確認することが大切です。
歴史12本
基礎知識1967年の国民投票(1967 Referendum)1967年5月27日の国民投票で、先住民についての憲法の2つの規定を変える案が、全国の90.77%の賛成と全6州の賛成で可決されました。連邦が先住民についての法律をつくれるようになり、人口の数から先住民を除く規定がなくなりました。基礎知識1999年の共和制の国民投票(1999 Republic Referendum)1999年11月6日、オーストラリアを共和制にする案と、憲法に前文を入れる案の2つが国民投票にかけられ、どちらも否決されました。共和制の案は全国の賛成が45.13%で、過半数の賛成があったのはACTだけでした。基礎知識2023年の国民投票(2023 Referendum:Aboriginal and Torres Strait Islander Voice)2023年10月14日、憲法でアボリジナルとトレス海峡諸島民を最初の人々として認め、議会と政府に意見を伝える機関「ボイス(Voice)」を設ける案が国民投票にかけられました。全国の賛成は39.94%で、過半数の賛成があった州はなく、否決されました。基礎知識流刑植民地(Convict transportation)1788年から1868年まで、イギリスは有罪となった人々をオーストラリアの植民地へ送りました。囚人は政府や入植者のもとで働き、道路や建物をつくりました。最後の囚人船は1868年1月9日に西オーストラリアのフリーマントルに着きました。各地に残る11の流刑地は、世界遺産「オーストラリアの囚人遺跡群」になっています。基礎知識連邦の成立(Federation)1901年1月1日、イギリスの6つの植民地がまとまり、オーストラリア連邦(Commonwealth of Australia)ができました。これを「フェデレーション(Federation)」と呼びます。憲法の草案づくり、各植民地での住民投票、イギリス議会での法律の成立までの流れをまとめました。基礎知識第一船団と植民地の始まり(First Fleet)1788年1月26日、アーサー・フィリップが率いる11隻の第一船団(First Fleet)がシドニー・コーブに流刑植民地をつくりました。国立博物館は、これをヨーロッパによるオーストラリアの植民地化の始まりとしています。出航から上陸までの流れと、先住民のエオラの人々への影響をまとめます。基礎知識ゴールドラッシュ(Gold rushes)1851年、ニューサウスウェールズとビクトリアで金が見つかり、世界中から人が集まるゴールドラッシュが始まりました。1851年から1871年に人口は43万人から170万人へと4倍になり、1854年には金鉱の労働者が政府に反発した「ユーリカ砦の反乱」が起きました。基礎知識歴史の概要(History of Australia)オーストラリアには数万年前から先住民(アボリジナルとトレス海峡諸島民)が暮らしてきました。1788年にイギリスの流刑植民地が始まり、1901年に6つの植民地がまとまってオーストラリア連邦ができました。戦後の移民、1967年の国民投票、1992年のマボ判決など、主なできごとを年表でまとめました。基礎知識戦後の移民(Post-war migration)第二次世界大戦の後、政府は「populate or perish(人口を増やすか、滅びるか)」の考えで移民の受け入れを広げました。1945年から1965年に200万人の移民が到着しました。イギリスからの渡航援助、ヨーロッパからの移民、スノーウィー・マウンテンズ水力発電計画などをまとめます。基礎知識白豪主義とその廃止(White Australia policy)1901年の移民制限法(Immigration Restriction Act 1901)を中心に、イギリス系以外の移民を制限した政策は「白豪主義」と呼ばれます。書き取り試験(dictation test)は1958年の移民法で廃止され、1966年に移民の規則がすべての人に同じになり、1973年に多文化主義の政策が始まりました。基礎知識第一次世界大戦とガリポリ(First World War and Gallipoli)1914年8月、イギリスとドイツの開戦により、オーストラリアも戦争に加わりました。1915年4月25日のガリポリ上陸は、のちに「アンザック・デー」として記念される日になりました。人口500万人足らずの国から41万6,809人が入隊し、6万人を超える人が亡くなりました。基礎知識第二次世界大戦(Second World War)1939年9月3日、メンジーズ首相がオーストラリアの参戦を発表しました。約100万人の男女が従軍し、3万9,000人が亡くなりました。1942年にはシンガポールが陥落し、ダーウィンが空襲を受け、太平洋での戦いがオーストラリアに迫りました。
人口・多文化社会3本
基礎知識国勢調査(Census of Population and Housing)オーストラリアの国勢調査(Census)は、統計局(ABS)が5年ごとに行う、国内のすべての人と世帯を数える調査です。国勢調査の夜に国内にいた人は、外国からの旅行者やビザで滞在中の人も含めて回答の対象で、回答は法律上の義務です。2026年の調査は8月11日に行われ、結果は2027年6月から3回に分けて公表される予定です。基礎知識多文化社会(Multicultural Australia)オーストラリアでは人口の約3分の1が海外生まれです。統計局(ABS)の推計では、2025年6月時点で海外生まれの人は880万人(32.0%)で、出生国はインド、イングランド、中国、ニュージーランドの順に多くなっています。家庭で英語以外の言語を使う人の割合や、政府の多文化政策の考え方をまとめました。基礎知識人口(Population of Australia)統計局(ABS)の推計では、2026年3月31日時点のオーストラリアの人口は2,792万1,150人で、1年間に1.4%増えました。人口の多くはシドニーやメルボルンなどの州都に集まっています。州別・州都別の人口と、増え方の内訳をまとめました。
言語2本
基礎知識オーストラリアの英語(Australian English)オーストラリアの国語は英語です。つづりは基本的にイギリス式で、政府の文書はオーストラリア英語の辞書に合わせて書かれます。一方で、家庭で英語以外の言語を使う人も多く、100を超える先住民の言語もあります。英語が苦手な人向けの無料の英語教室や通訳サービスもまとめました。基礎知識単位と表記(日付・メートル法、Dates and measurements)オーストラリアはほとんどの量にメートル法(国際単位系、SI)を使います。日付は「日・月・年」の順で、数字だけで書くときは「4/6/2021」(2021年6月4日)のように日を先に書きます。連邦政府の文章の手引き(Style Manual)に沿って、日付・時刻・単位・金額の書き方をまとめました。
祝日・時差6本
基礎知識アンザック・デー(Anzac Day)アンザック・デーは毎年4月25日の祝日で、第一次世界大戦中の1915年にオーストラリアとニュージーランドの兵士がガリポリに上陸した日にちなみます。現在は、戦争や紛争、平和維持活動で亡くなったすべてのオーストラリア人を追悼する日です。夜明けの式典や行進が全国で行われます。基礎知識オーストラリア・デー(Australia Day)オーストラリア・デーは毎年1月26日の祝日で、1788年にイギリスからの第一船団がシドニー湾に着いた日にちなみます。全国で地域の行事や市民権授与式が開かれます。一方で、この日を追悼の日と考える人もいて、政府系の機関もこの日には複数の意味があると説明しています。基礎知識会計年度(Financial year、7月〜6月)オーストラリアの会計年度(financial year)は7月1日から翌年6月30日までの12か月です。税務署(ATO)は「2026–27」のような年度ごとに税率を示しており、自分で確定申告をする人は7月1日から10月31日までに申告します。基礎知識祝日(Public holidays)オーストラリアの祝日は州・準州ごとに法律で決まっています。元日、オーストラリア・デー、グッド・フライデー、イースター・マンデー、アンザック・デー、クリスマス、12月26日の祝日は8州・準州すべてにありますが、振替の扱いは州で違います。労働者の日や国王誕生日の日付、州独自の祝日も州ごとに違います。基礎知識学校の休み(School holidays)公立校の休みは年4回で、4月前後・7月前後・9月〜10月に2週間前後ずつ、12月〜1月に長い夏休みがあります。日程は州・準州ごとに違います。2026年12月から2027年末までの休みの区切りを州別にまとめました。基礎知識時差とサマータイム(Time zones and daylight saving)オーストラリア本土には3つの標準時があり、日本との時差は西部で1時間遅れ、中部で30分進み、東部で1時間進みです。サマータイムはNSW・VIC・SA・TAS・ACTだけで行い、2026〜2027年は2026年10月4日から2027年4月4日までです。その間、これらの州では日本との時差がさらに1時間広がります。
国のシンボル2本
基礎知識通貨(豪ドル、Australian dollar)オーストラリアの通貨はオーストラリア・ドル(豪ドル)で、1ドルは100セントです。1966年2月14日にポンドから切り替わりました。紙幣は準備銀行(RBA)、硬貨は王立造幣局が担当しています。紙幣と硬貨のデザインや歴史をまとめました。基礎知識国旗・国歌・国の紋章(National flag, anthem and coat of arms)オーストラリアの国旗は、ユニオンジャック、7つの角の連邦の星、南十字星を組み合わせた図案で、1901年に初めて掲げられました。国歌は「Advance Australia Fair」で、1984年に国歌と定められました。国の紋章はカンガルーとエミューが盾を支える図案です。先住民の2つの旗も公式の旗とされています。