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基礎知識 / 地理・州と準州

気候の地域差(Climate zones)

ひとことで言うと

オーストラリアは南北に広く、北部の熱帯からタスマニアや高山地帯の寒い冬まで気候が大きく違います。気象局(BOM)は、植生にもとづくケッペンの分類、雨の降る季節による分類、気温と湿度による分類の3種類の地図で気候帯を示しています。北部は11月から4月が雨季です。

目次
  1. 気候を分ける3つの地図
  2. 日本との違い・注意点
夏12–2月秋3–5月冬6–8月春9–11月

気候を分ける3つの地図

気象局(Bureau of Meteorology、BOM)は、気候分類の地図(新しいタブで開く)を3種類公開しています。どれも30年分の観測データにもとづき、目的によって使い分けます。

ケッペンの気候分類

ケッペンの分類は、植生が育つ気候の限界をもとにした分類です。BOMの地図は、オーストラリアを6つの大分類と28の小分類に分けています。1951年から2020年の気温と雨量のデータにもとづいています。

大分類小分類の例
赤道(Equatorial)熱帯雨林(モンスーン型)、サバンナ
熱帯(Tropical)熱帯雨林(常に湿潤)、熱帯雨林(モンスーン型)、サバンナ
亜熱帯(Subtropical)乾季なし、冬にやや乾燥、冬にはっきり乾燥、夏にはっきり乾燥
砂漠(Desert)高温(常に乾燥)、高温(夏に乾燥)、高温(冬に乾燥)、温暖(常に乾燥)
草原(Grassland)高温(常に乾燥)、高温(夏に乾燥)、高温(冬に乾燥)、温暖(常に乾燥)、温暖(夏に乾燥)
温帯(Temperate)乾季なし(夏が暑い・暖かい・穏やか・涼しい)、冬にやや乾燥、夏にはっきり乾燥 など

BOMは、オーストラリアには寒帯や極地の気候帯はないとしています。

雨の降る季節による分類

この分類は、暖かい時期(11月〜4月)と涼しい時期(5月〜10月)の雨の量の比と、年間の雨量の中央値を使います。6つの大きな気候帯と16の小区分があります。1951年から2020年の雨量のデータにもとづいています。

気候帯特徴
夏雨卓越(Summer dominant)夏がはっきり雨季で冬は乾燥。年間雨量350mm超
夏雨(Summer)夏に雨が多く冬は少ない。年間雨量350mm超
均等(Uniform)季節を通じて雨がほぼ均等。年間雨量250mm超
冬雨(Winter)冬に雨が多く夏は少ない。年間雨量250mm超
冬雨卓越(Winter dominant)冬がはっきり雨季で夏は乾燥。年間雨量250mm超
乾燥(Arid)雨量がほかの区分の最低量に届かない地域

BOMの説明では、この6つの大区分はそれぞれの地域で雨が最も多い季節を示し、年間雨量の地図と似た分布になります。

気温と湿度による分類

この分類は、季節ごとの気温と湿度の特徴から、6つの気候帯に分けています。1971年から2020年のデータにもとづいています。

  • 夏は高温多湿(Hot humid summer)
  • 夏は暖かく多湿(Warm humid summer)
  • 夏は高温乾燥、冬は穏やか(Hot dry summer, mild winter)
  • 夏は高温乾燥、冬は寒い(Hot dry summer, cold winter)
  • 夏は暖かく、冬は寒い(Warm summer, cold winter)
  • 夏は穏やかから暖かく、冬は寒い(Mild to warm summer, cold winter)

BOMは、北部の高温多湿な夏から、タスマニアや高山地帯の寒い冬まで、地域ごとの気候の違いを表していると説明しています。

北部の雨季とモンスーン

北部オーストラリアの雨季は11月から4月です。モンスーンは主に夏の数か月に活発になり、この雨季の一部です。ただし、モンスーンによる大雨は、それより早い時期や遅い時期に起きることもあります。

モンスーンは、曇りの日や長く続く大雨、ときどきの雷雨、強い突風をもたらします。そのため洪水が起きることがあります。

ここに注意してね!

  • BOMの雨の分類では、11月〜4月を暖かい時期、5月〜10月を涼しい時期としています。
  • 同じ国の中に、夏に雨が多い地域と冬に雨が多い地域があります。旅行や引っ越しの前に、行き先の気候を確認してください。
  • 北部の雨季と乾季は「北部の雨季と乾季」、サイクロンは「サイクロンへの備え」で扱っています。

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