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国勢調査(Census of Population and Housing)

ひとことで言うと

オーストラリアの国勢調査(Census)は、統計局(ABS)が5年ごとに行う、国内のすべての人と世帯を数える調査です。国勢調査の夜に国内にいた人は、外国からの旅行者やビザで滞在中の人も含めて回答の対象で、回答は法律上の義務です。2026年の調査は8月11日に行われ、結果は2027年6月から3回に分けて公表される予定です。

目次
  1. 国勢調査とは
  2. 手順
  3. 費用
  4. 日本との違い・注意点

国勢調査とは

統計局(Australian Bureau of Statistics、ABS)の国勢調査のページ(新しいタブで開く)のとおり、ABSは5年ごとに、オーストラリアのすべての人と世帯を数えます。これを国勢調査(Census of Population and Housing)と呼びます。

調査票では、年齢、出生国、文化的な背景、住まい、仕事、教育などを尋ねます。結果は、交通、学校、医療、インフラ、ビジネスなどの判断や、地域のサービスの計画に使われます。連邦政府の予算の配分や、選挙区の区割りにも使われます(ABSの公表計画(新しいタブで開く))。

回答は義務

国勢調査への回答は、法律(Census and Statistics Act 1905)で義務になっています。国勢調査の夜にオーストラリアにいた人は、全員が調査票に含まれなければなりません。ノーフォーク島、ココス(キーリング)諸島、クリスマス島も含みます。

ABSの案内では、回答しない人には、まずABSから連絡して回答を促します。それでも回答しないと、書面で回答を指示されることがあります。

行為罰則
指示を受けても回答しない起訴され、1日につき最高A$364の罰金
わざと偽りや誤解を招く回答をする最高A$3,640の罰金

誰を含めるか

ABSのページの説明では、世帯の調査票には、国勢調査の夜にその家で過ごした人を全員含めます。

  • 自分と配偶者・パートナー
  • 大人の家族(成人した子ども、親、きょうだいなど)
  • 赤ちゃん、子ども、10代の子
  • 家族でない同居人、下宿人
  • その夜泊まった訪問者や友人。外国からの旅行者、ビザで滞在中の人、永住者、決まった住所のない人を含む
  • ふだん住んでいて、翌日に帰ってきた人で、ほかの調査票に含まれていない人(夜勤の人など)

国勢調査は、その夜に泊まっていた場所で回答します。家族と別に自分の調査票を出すこともできます。その場合、ABSは、同じ人について複数の調査票があれば、最も詳しく答えた調査票を使います。

2026年の国勢調査

ABSのページにあるとおり、2026年の国勢調査の夜は2026年8月11日(火)でした。オンラインの回答は締め切られており、紙の調査票を持っている人は、返信用封筒で返送するよう案内されています(2026年10月時点)。

ABSの公表計画では、2026年の調査で16歳以上の人に性自認(gender)と性的指向(sexual orientation)を尋ねる質問が新しく加わりました。この2つは「答えたくない」を選べます。祖先(ancestry)は4つまで答えられるようになりました。

結果の公表予定

ABSの公表計画では、2026年の国勢調査の結果は3回に分けて公表されます。

公表時期主な内容
1回目2027年6月年齢、出生国、国籍、言語、宗教、収入、住まいなど、ほとんどの項目
2回目2027年10月職業、産業、働く時間、通勤手段、1年前・5年前の住所など
3回目2028年の前半から半ば通勤距離、地域の社会経済指数(SEIFA)など、処理に時間がかかる項目

結果は、ABSのサイトの「QuickStats」や「TableBuilder」などで無料で見られる予定です。ABSは、2027年の初めに、2021年の国勢調査のデータを使った新しい道具の試用版を公開する予定としています。

最新の人口の推計は「人口」、出生国や言語は「多文化社会」で扱っています。どちらも、2026年の結果が出るまでは、2021年の国勢調査やABSの推計をもとにしています。

手順

調査後の確認調査(Post Census Review)に選ばれたとき

ABSのページの案内では、国勢調査の後、無作為に選ばれた世帯に、回答の正確さを確かめる調査(Post Census Review)が行われます。

  1. 9月ごろ、選ばれたことを知らせる手紙が届く。
  2. 手紙に書かれた番号に電話する。
  3. 調査員が電話か訪問で質問する。ふつう10分以内で終わる。
  4. 期限までに連絡しないと、ABSの調査員から連絡が来る。

この調査も、法律にもとづく回答の義務がある調査です。家族の年齢・性別・関係、国勢調査の夜にどこにいたか、どの住所の調査票に含まれたかなどを尋ねられます。

費用

国勢調査への回答に費用はかかりません。ABSは、国勢調査のデータをサイトで無料で公開し続けるとしています。

日本とのちがいと注意点だよ!

  • 総務省統計局は、日本の国勢調査を「我が国に住んでいるすべての人と世帯」を対象とする調査としています(総務省統計局のページ(新しいタブで開く))。直近の調査は令和7年(2025年)国勢調査です。一方、オーストラリアの国勢調査は、旅行者を含めて、国勢調査の夜に国内にいた人を調査票に含めます。
  • 総務省統計局は、国勢調査をかたった不審なメールに注意するよう呼びかけています。オーストラリアでも、ABSを名乗る連絡が本物かどうか心配なときは、ABSの公式サイトで確認してください。

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