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火の使用禁止(Total Fire Ban)

ひとことで言うと

火事が広がりやすい危険な日には、州・準州の消防などが火の使用禁止(Total Fire Ban)を出します。禁止の日は、たき火や炭・薪を使うバーベキューなど、屋外で火を使うことが法律で禁じられます。ガスや電気のバーベキューの扱いなど、細かい決まりは州ごとに違います。

目次
  1. 火の使用禁止とは
  2. 州・準州ごとの違い
  3. 手順
  4. 日本との違い・注意点

火の使用禁止とは

火の使用禁止(Total Fire Ban、TFB)は、暑く乾いて風が強いなど、火事が起きたら手がつけられなくなるおそれのある日に出されます。多くは火災危険度が「極めて高い(Extreme)」か「壊滅的(Catastrophic)」の日です(ニューサウスウェールズ州(NSW)地方消防局(NSW Rural Fire Service、NSW RFS)のページ(新しいタブで開く))。火災危険度の意味は「山火事の警報と火災危険度」で説明しています。

禁止の日の主な決まり

州・準州の公式ページを比べると、主な決まりは次のとおりです。

  • 屋外で火をたくこと:どの州・準州でも原則として禁止です。ただし北部準州(NT)では、条件を満たせば調理のための小さな火は認められています。
  • 薪・炭・ヒートビーズなど固形燃料を使うバーベキューやピザ窯:NSW、ビクトリア州(VIC)、クイーンズランド州(QLD)、西オーストラリア州(WA)、タスマニア州(TAS)では、屋外で使えません。
  • 火を使う許可(fire permit):NSW、VIC、QLD、WA、オーストラリア首都特別地域(ACT)、NTでは、禁止の日は停止または無効になります。
  • 溶接や研磨など火花の出る作業:NSW、VIC、ACTでは屋外でできません。TASでは、タスマニア消防局(Tasmania Fire Service、TFS)の指針に従う場合に限られます。

違反すると、罰金や禁錮などの重い罰則があります。罰則の内容は州ごとに違い、各州の公式ページに載っています。

ガスや電気のバーベキュー

ガスや電気のバーベキューは、条件付きで使える州が多いものの、条件は州ごとに違います。主な条件は下の表のとおりで、細かい決まりは各州の公式ページにあります。

州・準州ごとの違い

州・準州禁止を出す機関・呼び方確認先ガス・電気のバーベキュー(主な条件)
ニューサウスウェールズ州(NSW)NSW RFS(Total Fire Ban)NSW RFSのページ。火災危険度と禁止は毎日午後に翌日分が決まる大人が常にそばにいる、周り2m以内に燃える物がない。ガスは、すぐ使える水があり、住宅から20m以内か、カウンシルなどが認めたピクニック場に限る
ビクトリア州(VIC)地方消防局(Country Fire Authority、CFA)(Total Fire Ban)CFAのページ(新しいタブで開く)。州内9地区ごとに表示ガス・電気だけを使う調理専用の器具に限る。周り3m以内に燃える物がない、水10Lかつないだホースがある、大人が常にそばにいる
クイーンズランド州(QLD)クイーンズランド州消防局(Queensland Fire Department、QFD)(Local fire ban。Total Fire Banという呼び方は使わない)QFDのページ(新しいタブで開く)の地図、または電話1800 020 440ガス(ブタン・プロパン)と電気は可。火の粉を出さない、目を離さない、きちんと囲われていること
西オーストラリア州(WA)消防緊急サービス局(Department of Fire and Emergency Services、DFES)(Total Fire Ban)Emergency WA(新しいタブで開く)ガスは炎が囲われているものに限り、自宅か認められた場所(公園など)で、周り5mの燃える物を取り除く。炎がむき出しのものは不可。電気は炎がなければ可
南オーストラリア州(SA)地方消防局(Country Fire Service、CFS)(Total Fire Ban)CFSのページ(新しいタブで開く)。州内15地区ごとに表示各州の公式ページで確認。国立公園などでは、禁止の日はガスこんろも使えない
オーストラリア首都特別地域(ACT)ACT緊急サービス局(Emergency Services Agency、ESA)(Total Fire Ban)ESAのサイト(新しいタブで開く)、Access Canberra 13 22 81大人が常にそばにいる、周りに燃える物がない、消火器か水がある。公園の電気バーベキューは使えるが、ガスのものは止められる
タスマニア州(TAS)TFS(Total Fire Ban)TFSのサイト(新しいタブで開く)電気かLPG(ブタン・プロパン)のものに限る。周りと上に1m以上の空間、常に誰かが見ている
北部準州(NT)Bushfires NTなど(Fire ban)SecureNTのサイト(新しいタブで開く)、地元のABCラジオ・テレビ、道路沿いの看板ガスや炭のバーベキューは使える。条件を満たせば、調理のための小さな火も可
  • NSW:禁止の日でも、例外として認められる活動があります。例外は禁止が出るたびにNSW州の官報(Government Gazette)に載ります。州の森林や国立公園では、禁止の日以外にも、固形燃料や公園内での火の使用が禁じられることがあります。
  • VIC:たき火のほか、暖をとるための火も禁止です。メチルアルコールなど液体燃料での屋外調理も禁止されています。禁止の日が始まる前に、それまでに付けた火も完全に消します。
  • QLD:禁止は深夜0時に始まり、数日から1週間以上続くことがあります。カウンシルの区域を単位に出されます。キャンプファイヤーは禁止で、国立公園の備え付けのファイヤーリングや薪のバーベキューも使えません。
  • WA:禁止は前日の午後か当日に発表され、ふつう深夜0時から24時間続きます。固形燃料や液体燃料を使う器具は、完全に囲われていない場所(屋根だけのパティオなどを含む)では使えません。草地や庭の芝生でエンジン式の芝刈り機などを使うことも、原則として禁じられます(DFESのページ(新しいタブで開く))。
  • SA:禁止は火災危険度が「極めて高い」か「壊滅的」の日に、地区ごと、または州全体に出されます。1年中いつでも出される可能性があります。ふつう深夜0時から24時間です。国立公園などでは、禁止の日はたき火、液体燃料やガスのこんろがすべて禁止です。州営林(ForestrySA)の森林は、禁止の日は立ち入りできません。禁止についての質問は、CFSの情報ホットライン1800 362 361で受け付けています。
  • ACT:禁止はふつう前日に決まり、深夜0時から24時間です。ESAのサイトでは、禁止の日は全ページの上部に表示されます。メールでの通知も登録できます。
  • TAS:禁止は地方自治体の区域、地域、または州全体に、ふつう24時間出されます。屋外ではどんな火もたけません。
  • NT:禁止はふつう深夜0時から最長24時間です。調理のための小さな火は、調理中だけ火を付け、周り4mに何もなく、常に人がいて、終わったらすぐ完全に消す場合に限られます(NT政府のページ(新しいタブで開く))。

手順

  1. 屋外で火を使う前に、その日に禁止が出ていないか、州の公式サイトやアプリで確認する。
  2. 旅行中は、今いる地区と行き先の地区の両方を確認する。
  3. 禁止の日は、たき火や炭・薪のバーベキューをしない。
  4. ガスや電気のバーベキューを使うときは、その州の条件を確かめる。
  5. 炎や煙を見つけたら、000に電話する。

日本との違い・注意点

  • 禁止の日の決まりは、自宅の庭でも守る必要があります。キャンプ場や国立公園では、禁止の日に閉鎖されたり、備え付けのバーベキューが使えなくなったりすることがあります。
  • 火の使用禁止(Total Fire Ban)と、火災の季節の規制(Fire Danger Period、Fire Danger Seasonなど)は別のものです。季節の規制の間は、許可がなければ野焼きなどができない州があります。名前と内容は州ごとに違います。
  • 州の公式アプリとサイトは「災害情報の入手先」、山火事への備えは「山火事への備え」にまとめています。

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