ヘビにかまれたら(Snake bite)
オーストラリアでは、ヘビにかまれたらすべて命にかかわるものとして扱い、すぐに000に電話して救急車を呼びます。応急手当は、包帯で圧迫して手足を動かさない「圧迫固定法」です。傷を洗わない、縛らない、切らない、吸わない、ヘビを捕まえないことが大切です。
まず知っておくこと
healthdirectのページ(新しいタブで開く)は、ヘビにかまれたときはすべて命にかかわるおそれがあるものとして扱うよう案内しています。000に電話し、救急車(ambulance)を呼びます。元気そうに見えても、医師の診察が必要です。
ヘビの種類を見分けるのは難しいため、海ヘビを含め、すべてのかみ傷を緊急事態として扱います。オーストラリアで毒によって人が亡くなるおそれのあるヘビには、次のようなものがあります。
- ブラックスネーク(black snakes)
- ブラウンスネーク(brown snakes)
- デスアダー(death adders)
- タイパン(taipans)
- タイガースネーク(tiger snakes)
- 多くの海ヘビ
ヘビにかまれて病院に行く人の約3人に1人は、ブラウンスネークによるもの(healthdirect)。オーストラリアでは毎年1〜4人がヘビにかまれて亡くなっています。
主な症状
かまれた場所には、はっきりした穴のような傷があることも、ほとんど見えない小さなひっかき傷のこともあります。腫れ、あざ、出血、強い痛みが出ることがあります。
毒が体に回ると、次のような症状が出ることがあります。
- 息が苦しい、脈が乱れる
- 吐き気、嘔吐、腹痛
- 頭痛、意識の混乱、めまい
- 目のかすみ
- 筋肉に力が入らない、体が動かない
まれに、激しいアレルギー反応(アナフィラキシー)が起きることがあります。
病院での治療
かまれた人のうち、血清(antivenom)を使うのは約100人に5人です。医師が中毒の専門医と相談して、必要かどうかを決めます。オーストラリアにいるすべての在来のヘビについて、血清があります。
手順
かまれたとき
healthdirectのページの応急手当の手順は次のとおりです。
- かまれた人をヘビから離す。
- 000に電話して救急車を呼ぶ。
- かまれた人を動かさず、落ち着かせる。
- 圧迫固定法(下記)で包帯を巻く。
- 反応がない、またはふつうの呼吸をしていないときは、心肺蘇生(CPR)を始める。
- 救急車が来るまでそばにいる。
圧迫固定法(Pressure immobilisation bandage)
- 幅10〜15cmの巻き包帯を、かまれた場所の上に巻く。
- 2本目の巻き包帯を、かまれた手や足の指のすぐ上から体の方へ向かって巻き上げる。包帯はきつく巻き、指が簡単に入らない程度にする。
- 添え木を当てて、手や足を動かないようにする。
- かまれた時刻と、包帯を巻いた時刻を書き留める。
- できれば、包帯の上にペンでかまれた場所の印をつけるか、写真を撮る。
ビクトリア州政府のBetter Health Channelのページ(新しいタブで開く)では、できれば手足の指輪などのアクセサリーを外すこと、かまれた人を横にして完全に動かさないことも案内しています。
してはいけないこと
- かまれた場所を洗わない。肌や服に残った毒が、ヘビの種類を調べる手がかりになる。
- 縛って血を止めない(止血帯を使わない)。
- 傷を切らない。
- 毒を吸い出そうとしない。
- ヘビを捕まえたり殺したりしない。オーストラリアの多くのヘビは保護されている。
ここに注意してね!
- オーストラリアでは、かまれたら傷を洗わずに包帯で圧迫して動かさない、という手順が案内されています。昔ながらの方法として縛ることは、Better Health Channelのページで「もう勧められていない」とされています。
- ヘビは昼も夜も活動します。水辺、長い草むら、森やブッシュ、庭、落ち葉の山、物置や家の中にいることがあります。
- ヘビを見かけたら、慌てずに安全な距離まで下がり、ヘビが自分で去るのを待ちます。夜に外を歩くときは懐中電灯を使い、ブッシュでは足音を立てて歩きます。ジーンズやブーツなど厚手の服装も勧められています。
- ヘビにかまれたときの相談は、毒物情報センター(Poisons Information Centre、13 11 26)でも受け付けています。命にかかわるときは、まず000に電話します。
- 屋外で過ごすことが多い人は、応急手当の講習を受けておくと安心です。講習の探し方は「応急手当の講習」にあります。
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