国立公園の基本(National parks in Australia)
ひとことで言うと
オーストラリアの国立公園は、多くを州・準州政府が管理し、カカドゥとウルル=カタ・ジュタなど一部を連邦政府のパークス・オーストラリアが管理しています。入園料やパス、ルールは管理する機関ごとに違うため、行く前にその機関の公式ページで確認します。
だれが管理しているか
オーストラリアの国立公園は、管理する機関が公園ごとに決まっています。多くは州・準州政府の機関が管理し、一部を連邦政府の機関が管理します。
連邦政府が管理する国立公園
連邦政府の機関であるパークス・オーストラリア(Parks Australia)は、6つの国立公園と60の海洋公園、オーストラリア国立植物園を担当しています(パークス・オーストラリアのページ(新しいタブで開く))。
| 国立公園 | 英語名 |
|---|---|
| カカドゥ国立公園 | Kakadu National Park |
| ウルル=カタ・ジュタ国立公園 | Uluṟu-Kata Tjuṯa National Park |
| ブーデリー国立公園 | Booderee National Park |
| クリスマス島国立公園 | Christmas Island National Park |
| プル・キーリング国立公園 | Pulu Keeling National Park |
| ノーフォーク島国立公園 | Norfolk Island National Park |
先住民の土地に全部または一部がある連邦の保護区は、管理委員会(Board of Management)と共同で管理されています。
州・準州が管理する国立公園
上の6つ以外の国立公園は、各州・準州の機関が管理しています。公園の数は多く、たとえばNSWには890を超える国立公園と保護区があります(NSW国立公園・野生生物局のページ(新しいタブで開く))。南オーストラリア州(SA)には350を超える公園があります(SA国立公園・野生生物局のページ(新しいタブで開く))。
| 州・準州 | 主な公式サイト |
|---|---|
| NSW | NSW National Parks(NPWS) |
| VIC | Parks Victoria(新しいタブで開く) |
| QLD | Queensland Parks(新しいタブで開く) |
| WA | Explore Parks WA(新しいタブで開く) |
| SA | National Parks and Wildlife Service South Australia |
| TAS | Parks and Wildlife Service Tasmania(新しいタブで開く) |
| NT | NT.GOV.AU の公園のページ(新しいタブで開く) |
| ACT | ACT政府の各公園のページ(例:ティドビンビラ自然保護区(新しいタブで開く)) |
入園料とパス
入園料がかかるかどうかは、州・準州と公園によって違います。タスマニア州(TAS)では、すべての国立公園に有効なパスが必要です。NSWや西オーストラリア州(WA)では、入園料がかかる公園が決まっています。北部準州(NT)では、州外からの訪問者は多くの公園でパスが必要です。州ごとの料金は「国立公園の入園料とパス」にまとめています。
公園のルールの例
- NSWの国立公園は禁煙です。同じページでは、ペットや家畜(認定された補助犬などを除く)の持ち込みは禁止と書かれています。
- ウルル=カタ・ジュタ国立公園では、ドローンなどの遠隔操作の機器は禁止です(ウルル=カタ・ジュタ国立公園の撮影のページ(新しいタブで開く))。
- ルールは公園ごとに違い、それぞれの公式ページに載っています。
手順
- 行きたい公園を管理している機関を確認する。
- その機関の公式ページで、閉鎖や警報(アラート)が出ていないか確認する。NSWの国立公園局は、状況がすぐ変わるため出かける前に閉鎖を確認するよう呼びかけています。
- 入園料やパスが必要か確認し、必要なら購入する。
- キャンプをする場合は、キャンプ場の予約や許可が必要か確認する(「キャンプ場の予約」)。
- 長く歩く場合は、「ブッシュウォーキングの安全」を読んで準備する。
ここに注意してね!
- 管理する機関が州・準州や公園ごとに違うため、パスも共通ではありません。たとえばウルル=カタ・ジュタとカカドゥのパスは別で、NTの訪問者パスでは両公園に入れません。
- NSWとWAの入園料は、人ではなく車にかかる仕組みです。歩きや自転車で入る場合は入園料がかかりません。
- 公園の中は携帯電話の電波が届きにくい場所があります。緊急時は000に電話しますが、電波が必要です。
- オーストラリアの世界遺産には、国立公園を含むものが多くあります。一覧は「オーストラリアの世界遺産」にあります。
この記事をシェアする
次に読むならこれ
観光ACTの自然公園(Nature parks in the Australian Capital Territory)首都特別地域の自然公園は、準州政府のACT公園局が管理しています。準州の半分近くを占めるナマジ国立公園は入園無料です。動物や自然を見られるティドビンビラ自然保護区は、車1台ごとの入園料がかかります。観光NSWの国立公園(National parks in New South Wales)ニューサウスウェールズ州には890を超える国立公園と保護区があり、NSW国立公園・野生生物局が管理しています。入園料がかかるのはそのうち45の公園で、車1台ごとにかかります。シドニーの近くにも、ロイヤル国立公園などの国立公園があります。観光NTの国立公園(National parks in the Northern Territory)北部準州の多くの国立公園と保護区は準州政府が管理し、準州の外から来た人はNT公園訪問者パスが必要です。パスはオンラインでだけ、出かける前に買います。カカドゥとウルル=カタ・ジュタは連邦の公園で、別のパスが必要です。
関連する記事
観光国立公園の入園料とパス(Park passes and entry fees)国立公園の入園料とパスは州・準州ごとに別の制度です。タスマニアは全国立公園でパスが必要、NSWとWAは決まった公園で車の入園料、NTは州外の訪問者に訪問者パスが必要です。ウルル=カタ・ジュタとカカドゥは連邦の別のパスです。観光ブッシュウォーキングの安全(Bushwalking safety)国立公園で歩くときは、コースと天気・警報を事前に調べ、行き先と帰る時間を家族や友人に伝えます。水は1人2L以上、地図、救急セットを持ち、人里離れた場所へは個人用の遭難信号発信機(PLB)を持っていきます。緊急時は000に電話します。観光キャンプ場の予約(Camping in national parks)国立公園のキャンプ場は、州・準州ごとの予約システムで事前に予約・支払いをするのが基本です。QLDとNTは事前の予約と支払いが必要で、現地では払えません。予約の受付は、QLDとSAでは最大12か月前、WAでは180日前からです。人気の場所は早めに予約します。観光オーストラリアの世界遺産(World Heritage in Australia)オーストラリアには、ユネスコの世界遺産一覧表に登録された物件が21件あります(2026年10月時点)。内訳は文化遺産5件、自然遺産12件、複合遺産4件です。グレートバリアリーフ、ウルル=カタ・ジュタ、シドニー・オペラハウスなどが含まれます。観光ウルル=カタ・ジュタ国立公園(Uluṟu-Kata Tjuṯa National Park)北部準州(NT)の中央部にある世界遺産の国立公園で、先住民アナング(Aṉangu)と連邦政府が共同で管理しています。ウルルの登山は2019年10月26日に永久に禁止されました。入園には公園のパスが必要で、聖地の撮影禁止など文化への配慮が求められます。観光ブルーマウンテンズ(Blue Mountains)シドニーの西に広がる砂岩の台地で、2000年に「グレーター・ブルーマウンテンズ地域」として世界遺産に登録されました。中心のブルーマウンテンズ国立公園へはシドニーから電車でも行けます。入園料はグレンブルック地区だけで、車1台1日A$8です(2026年10月時点)。