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ウルル=カタ・ジュタ国立公園(Uluṟu-Kata Tjuṯa National Park)

ひとことで言うと

北部準州(NT)の中央部にある世界遺産の国立公園で、先住民アナング(Aṉangu)と連邦政府が共同で管理しています。ウルルの登山は2019年10月26日に永久に禁止されました。入園には公園のパスが必要で、聖地の撮影禁止など文化への配慮が求められます。

目次
  1. アナングと共同で管理する公園
  2. 費用
  3. 日本との違い・注意点

アナングと共同で管理する公園

ウルル=カタ・ジュタ国立公園(Uluṟu-Kata Tjuṯa National Park)は、北部準州(NT)にある国立公園です。連邦政府のパークス・オーストラリア(Parks Australia)と、土地の伝統的所有者であるアナング(Aṉangu)が共同で管理しています。

ウルルとカタ・ジュタ

ウルルは、周囲9.4km、平原からの高さ340mを超える赤い砂岩の巨大な岩です(オーストラリア政府のDCCEEWのページ(新しいタブで開く))。ふもとの洞窟には岩絵があります。

カタ・ジュタは、ウルルの西約32kmにある36の切り立ったドーム状の岩山です。一番高いマウント・オルガ(Mount Olga)は高さ500mです。この地域はアナングの男性の掟(おきて)のもとで神聖な場所とされ、詳しい知識は限られた人だけのものです。

ウルルとカタ・ジュタは、アナングの掟と文化「チュクルパ(Tjukurpa)」にとって特別な意味を持ちます。

世界遺産と共同管理

この公園は、1987年に自然の価値で、1994年に文化の価値で、2段階で世界遺産に登録されました。

1985年、公園は伝統的所有者のアナングに返還されました。これは「ハンドバック(Handback)」と呼ばれます(公園のページ(新しいタブで開く))。先住民の土地にある連邦の保護区は、管理委員会(Board of Management)と共同で管理されます(パークス・オーストラリアのページ(新しいタブで開く))。

ウルルの登山は禁止

ウルルの登山は、2019年10月26日に永久に禁止されました。主な経緯は次のとおりです。

年できごと
1930年代後半訪問者がウルルに登り始める
1964年登山用の鎖の最初の部分が設置される
1985年公園がアナングに返還される(ハンドバック)
1990年代登山口に、アナングに代わって「登らないでください(Please Don’t Climb)」と頼む看板が立つ
2017年11月管理委員会が全会一致で、2019年10月26日からの登山禁止を決定
2019年10月26日登山禁止。ハンドバックから34年目の記念日

公園のページでは、ウルルは何万年も前からアナングにとって神聖な場所で、チュクルパのもとでは一般に登ることは認められていなかったとしています。現在、ウルルに登ることは環境保護・生物多様性保全法(Environment Protection and Biodiversity Conservation Act、EPBC法)に違反し、登ろうとした人には罰則が科されます。

撮影のルールと文化への敬意

ウルルとカタ・ジュタには、文化的に重要な場所(聖地)がいくつもあります。これらの場所の撮影は禁止です。聖地は公園内の看板と地図で示されています。

  • ウルルの北東側は、特に重要な場所の一つです。アナングは、遠くから広い画角で撮り、岩の左上の細部が写らないようにするよう求めています。
  • アナングの人を撮影するときは、事前に本人の了承を得ます。
  • 商業目的の撮影(インフルエンサーやブロガーなども含む)には、撮影許可が必要です。
  • ドローンなどの遠隔操作の機器は、EPBC法で禁止されています。
  • 閉園時間までに全員が公園を出る必要があります。夜空の撮影は公園の外で行います。

公園の文化への敬意のページでは、次のことも求めています。

  • 聖地、儀式の場所、埋葬地、住まいなどの立ち入り禁止の場所に入らず、撮影しない。
  • 決められた道を歩き、岩や大きな石の上に登らない。
  • あいさつには「パリャ(palya)」という言葉が使えます。「ようこそ」「ありがとう」「さようなら」などの意味もあります。

費用

公園に入るには、パスが必要です。

区分料金(2026年10月時点)
大人(18歳以上)3日間A$38、年間A$50
18歳未満無料
NT住民の車(NT登録の車。ツアー・レンタカーを除く)年間A$109(運転者と同乗者全員)

パスはオンラインで買えます。印刷するか、スマートフォンに保存して、入口でQRコードを読み取らせます。オンラインで買えない場合は、公園の入口の料金所(entry station)でも買えます。

パス代の25%はアナングへの土地の賃借料として支払われ、ふるさとの地域の支援や職業訓練などに使われます。

ここに注意してね!

  • このパスはウルル=カタ・ジュタ国立公園専用です。カカドゥ国立公園には別のパスが必要で、NT政府の公園には別の仕組みがあります(「国立公園の入園料とパス」)。
  • 写真をSNSに載せる前に、聖地が写っていないか確認しましょう。聖地の写真をほかの場所で見せることは、ふさわしくないとされています。
  • 聖地を訪れるときの作法は「聖地を訪れるときの作法」にまとめています。

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