動物とのふれあいのルール(Wildlife encounters)
ひとことで言うと
オーストラリアの国立公園などでは、野生動物にえさをやることが法律や規則で禁止されています。違反すると罰金の対象になる場所もあります。野生動物には触らず、距離をとって見るのが基本です。動物にさわったりえさをやったりしたい場合は、それが認められた動物園や野生動物公園を利用します。
ここは大事だよ
条件や金額は変わることがあります。手続きの前に、必ず公式の窓口やページで最新の情報を確認してください。個別の判断は、登録された専門家に相談してください。
えさやりが禁じられる理由
オーストラリアの在来の動物は保護されています。国立公園などで野生動物にえさをやることは、多くの州で法律や規則によって禁止されています。
公園局が挙げる理由
各州の公園局は、次のような理由を挙げています。
- 人の食べ物は動物の体に害があります。タスマニア公園・野生生物局は、加工食品を食べたワラビーのあごに骨のこぶ(lumpy jaw)ができ、ゆっくり苦しんで死ぬことがあるとしています(タスマニアのページ(新しいタブで開く))。
- えさに慣れた動物は大胆になり、えさを取ろうとして人にけがをさせることがあります。
- 動物が人のえさに頼るようになり、自分で食べ物を探さなくなります。
- 動物が一か所に集まり、病気が広がりやすくなります。
カンガルーに近づかれたとき
NSW国立公園・野生生物局(NPWS)のページ(新しいタブで開く)では、カンガルーは危険を感じると攻撃的になり、大けがをさせることがあります。けんかをしていたり、うなっていたりするカンガルーに近づかれたら、次のようにします。
- 走って逃げない。近づかない。立ち上がってにらんだり、腕を振ったり、えさを差し出したりしない。
- 落ち着いて、動物が離れるまでじっとする。
- それでも近づいてくる場合は、低くかがみ、両手で顔と首の後ろを覆い、低木などの陰に移る。
州・準州ごとの違い
野生動物へのえさやりのルールは州・準州や場所ごとに決まっています。主な例です(2026年10月時点)。
| 州・準州 | 主なルール | 公式ページ |
|---|---|---|
| NSW | 公園の管理者の許可なく、国立公園で野生動物にえさをやってはいけない | NPWSのページ |
| VIC | 各州の公式ページで確認 | Parks Victoria(新しいタブで開く) |
| QLD | 国立公園など保護区域での動物へのえさやりは禁止。ワニなど危険な在来動物へのえさやりも禁止 | QLD政府のページ(新しいタブで開く) |
| WA | ロットネスト島では野生動物に触ること・えさをやることが禁止。州全体のルールは各州の公式ページで確認 | ロットネスト島のページ(新しいタブで開く) |
| SA | 各州の公式ページで確認 | SAの国立公園(新しいタブで開く) |
| ACT | 各州の公式ページで確認 | ACT政府(新しいタブで開く) |
| TAS | 在来動物から2m以上離れ、えさをやらないよう求めている | タスマニアのページ |
| NT | 各州の公式ページで確認。カカドゥ国立公園ではワニにえさをやったり、かまったりしないよう求めている | カカドゥの安全のページ(新しいタブで開く) |
場所ごとの特別なルールの例
- K’gari(QLD)のディンゴ:ディンゴにえさをやること、えさになる物を放置すること、ディンゴをかまうことは違反です。最大A$2万8,495の罰金と、A$2,763のその場での罰金があります(2026年10月時点、QLD公園局のページ(新しいタブで開く))。詳しくは「クガリ(フレーザー島)」へ。
- ロットネスト島(WA)のクオッカ:野生動物にわざとちょっかいを出すこと(えさやりを含む)は、その場での罰金の対象です。野生生物保護法で起訴されると、最大A$1万の罰金があります(2026年10月時点)。詳しくは「ロットネスト島」へ。
- グレートバリアリーフのウミガメ:ウミガメ、子ガメ、卵に触ったり、つかんだり、寄りかかったりしてはいけません。えさもやりません。産卵中のウミガメからは2m以上離れます(Reef Authorityのページ(新しいタブで開く))。
手順
国立公園などで野生動物に出会ったときの基本です。
- 距離をとって見る。写真はズームで撮る。
- 触らない。えさをやらない。
- 食べ物とごみはふたのできる容器に入れ、車の中にしまう。テントの中に食べ物を置かない。
- 子どもが食べるときは近くに座らせる。動物に食べ物を取られないようにするためです。
- けがをした動物や病気の動物を見つけたら、自分で近づかず、地域の窓口に連絡する。QLDでは1300 ANIMAL(1300 264 625)です。
費用
罰金の額は場所によって違います。主な例は、上の「場所ごとの特別なルールの例」に挙げました。
ここに注意してね!
- 動物にさわったりえさをやったりしたい場合は、それが認められた施設を利用します。タスマニアのページでは、在来動物を安全になでたり抱いたり、えさをやったりできる民間の野生動物公園があると紹介しています。
- 危険な動物:QLD公園局は、ヒクイドリ、ワニ、ディンゴなどに近づかないよう注意しています。ヒクイドリは大きなかぎ爪のある足で蹴り、大けがをさせることがあります。
- 動物から病気がうつることも:QLD公園局は、動物が人に病気をうつすことがあるとしています。ロットネスト島では、うっかり動物に触れたらすぐに石けんと水で洗うよう求めています。
- 自宅の庭でのえさやり:QLDでは、地域によってカウンシルの条例でえさやりが禁止されている場合があります。住んでいる地域のカウンシルに確認してください。
- 在来の動物は「オーストラリアの動物」、危険な動物は「危険な動物」で紹介しています。
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観光キャンプの基本(Camping tips)国立公園でキャンプをするときは、決められた場所にテントを張り、水を十分に持って行き、ごみは全て持ち帰るのが基本です。たき火ができるかは公園や火の使用禁止の状況で変わります。野生動物にえさをやってはいけません。観光釣り(Recreational fishing)オーストラリアでの趣味の釣りは、許可の要否や、釣ってよい魚の大きさ・数などのルールが州・準州ごとに違います。出かける前に、釣りをする州の漁業当局のページで確かめます。磯釣りでは、ライフジャケットの着用が義務の場所もあります。観光長距離の歩道(Long-distance walks)オーストラリアの州の公園当局は、数日かけて歩く長距離の歩道を管理しています。南オーストラリア州のヘイセン・トレイル(1,200km)のような長いものから、2〜4日で歩ける国立公園のコースまであります。多くの歩道で、キャンプ場の事前予約や登録が必要です。
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