クオッカ(Quokka)
クオッカは、西オーストラリア州の南西部だけにすむ小型のワラビーの仲間です。ロットネスト島に多くいますが、本土では生息地が大きく減り、州と連邦の法律で絶滅のおそれのある種に指定されています。夜行性で、昼は茂みの中で休んでいます。
どんな動物か
クオッカ(quokka)は、西オーストラリア州(WA)にすむ小型のワラビーの仲間です。州の生物多様性・保全・観光局(Department of Biodiversity, Conservation and Attractions、DBCA)の動物の紹介(PDF)(新しいタブで開く)では、セトニクス属(Setonix)のただ1種の動物とされています。
「世界で最も幸せな動物」
クオッカは「世界で最も幸せな動物(the world’s happiest animal)」と呼ばれています。WA州政府が2019年に出した発表(新しいタブで開く)でも、ロットネスト島で開かれた「クオッカの誕生日」のお祝いを伝える中で、クオッカをこの呼び名で紹介しています。
名前の由来
同じ資料にあるように、オランダの探検家がクオッカを大きなネズミのようだと記しました。クオッカを初めて見た島は、そこから「ロットネスト(ネズミの巣)」と名付けられました。
体の特徴
DBCAの資料では、次のように紹介されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 見た目 | 短く丸い耳と黒い鼻。ほかのワラビーと似ているが、尾が短い。毛は厚く粗い灰褐色で、おなかは明るい色 |
| 頭と胴の長さ | 39〜54cm |
| 尾の長さ | 23〜31cm |
| 体重 | オス2.7〜4.5kg、メス1.6〜3.5kg |
| 寿命 | 約10年 |
本土のクオッカと、ロットネスト島のクオッカでは、毛の色がかなり違うことがあります。
すむ場所
クオッカはかつてWAの南西部に広く多くすんでいましたが、1990年代の初めまでに本土での分布は半分以下に減りました。
- 最もよく知られているのはロットネスト島(Rottnest Island)で、今も多くいます。
- ボールド島(Bald Island)にもいます。
- 本土では、雨の多い地域の森林や湿地、南海岸の保護区などに、ばらばらに残っています。
ロットネスト島への行き方や島のルールは「ロットネスト島」にまとめています。
暮らし
DBCAの資料では、クオッカは夜行性の草食動物で、夜にいろいろな葉や茎を食べるとされています。食べ物が少ない時期に備えて、尾に脂肪をためることができます。昼は茂みの中で休みます(DBCAの資料(PDF)(新しいタブで開く))。
子育て
繁殖のしかたは場所によって違います。
| 場所 | 繁殖 |
|---|---|
| 本土 | 一年中繁殖し、平均で年に2頭の子を産む |
| ロットネスト島・ボールド島 | 年に1回だけ繁殖し、子は2月〜4月に生まれる |
子は1頭で、生後5〜6か月ごろに袋から出てきます。
ここに注意してね!
- 絶滅のおそれのある種:クオッカは、WAの野生生物保護法(Wildlife Conservation Act 1950)で「野生で絶滅するおそれのある動物(Specially Protected)」に指定されています。連邦の環境保護・生物多様性保全法(EPBC法)でも「危急種(Vulnerable)」です。
- 減った理由と今の脅威:DBCAは、過去の狩りや毒、1930年代に持ち込まれたキツネ、農地のための開発などが減少の原因になったとしています。今の脅威として、キツネと野生化した猫による捕食、すむ場所の減少、湿地の乾燥、ロットネスト島での観光などによるかく乱を挙げています。
- 触らない・えさをやらない:ロットネスト島では、クオッカに触ることやえさをやることが禁止されています。島のルールは「ロットネスト島」、動物との接し方は「動物とのふれあいのルール」で扱っています。
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