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動物との衝突に注意(Wildlife collisions)

ひとことで言うと

カンガルーなどの野生動物は夜明けと夕暮れに道路へ出やすく、地方の道路では衝突事故が起きています。動物を見たら速度を落としてまっすぐブレーキをかけ、急ハンドルは切りません。けがをした動物を見つけたら、自分で抱えず、州・準州の窓口や野生動物の救護団体に連絡します。

目次
  1. 地方の道路と動物
  2. 州・準州ごとの違い
  3. 手順
  4. 日本との違い・注意点

地方の道路と動物

オーストラリアの地方の道路には、カンガルーやワラビーなどの野生動物、野生の馬、牛や羊などの家畜が出てくることがあります。ニューサウスウェールズ州(NSW)の交通当局は、地方の道路で死傷者が出た事故の41件に1件が、車が動物にぶつかった事故だとしています(NSW交通局のページ(新しいタブで開く))。

動物が出やすい時間と場所

  • 夜明けと夕暮れは、動物が活発で、運転者からは見えにくい時間です。
  • 早朝・夕暮れ・夜に加え、冬や満月の前後も動物が道路を渡りやすい時期です。オーストラリア首都特別地域(ACT)の当局が挙げています(ACT政府のページ(新しいタブで開く))。
  • 道路の排水で育った草を食べに、カンガルーが道路わきに集まります。カンガルーは群れで動くので、1頭見たら他にもいると考えます。
  • 水場や川の近くでは動物が多くなります。
  • タスマニア州(TAS)では、タスマニアデビルなど夜に活動する動物も多く、夕暮れから夜明けまでは速度を落とすよう呼びかけています(タスマニア州公園・野生生物局のページ(新しいタブで開く))。
  • 西オーストラリア州(WA)では、カンガルー、牛、ラクダ、エミューが道路に出ることがあります。

衝突を避けるための運転

各州の交通当局は、次の点を呼びかけています。

  • 速度を落とし、道路わきにも目を配る
  • 動物注意の標識がある場所では、特に速度を落として止まれるようにする
  • 車間距離を十分に取る
  • 動物を見ても急ハンドルを切らない。対向車にぶつかったり、道路から外れたり、横転したりするおそれがある
  • 衝突が避けられないときは、まっすぐのままブレーキをかける
  • 動物が明るいライトで立ちすくむことがあるので、できれば速度を落とし、ライトを下向きにする
  • 牛や羊が道路の真ん中に立っているときは、止まってクラクションを鳴らし、動くのを待つ

州・準州ごとの違い

クオまる

州によってちがうから、住んでいる州を確認してね。

けがをした野生動物を見つけたときの連絡先は、州・準州ごとに違います。2026年10月時点で各州の公式ページに載っている窓口です。

州・準州連絡先
NSWWIRES(1300 094 737)。または、IFAWの野生動物救護アプリで近くの救護団体につながる。州のページに認可を受けた救護団体の一覧(新しいタブで開く)がある
VIC州のHelp for Injured Wildlife(新しいタブで開く)で近くの救護団体を探す。環境当局(DEECA)の一般の問い合わせと野生動物の緊急は 136 186
QLD1300 ANIMAL(1300 264 625、7時〜19時)。時間外はRSPCAのサイトで連絡先を確認。海の動物の座礁は 1300 130 372(オプション1)
WAWildcare Helpline(08 9474 9055)。近くの救護者を紹介する電話窓口
SA地域の野生動物救護団体か、近くの動物病院。州のページでは、外来種はRSPCAか動物病院としている
ACTけがをした野生動物が関わる事故は、すべてAccess Canberra(13 22 81、24時間)に連絡する
TASBonorong Wildlife Rescue(0447 264 625、24時間)。猛禽類は 1800RAPTOR(1800 727 867)
NTダーウィン、キャサリン、アリススプリングスの救護団体と協力動物病院の連絡先が州のページ(新しいタブで開く)に載っている

TASの2団体は、民間のボランティアによる救護団体です。NTの救護団体もボランティアが運営していて、すぐに折り返しがないことがあります。

手順

動物にぶつかった、またはけがをした動物を見つけたときの流れです。

  1. 自分と同乗者の安全を確保する。道路を走る車などの危険がない、安全な場所でだけ車を止める。
  2. 人がけがをしていれば000に連絡する(警察・消防・救急)。
  3. 動物の連絡窓口に電話する(上の表)。動物の種類、けがの様子、正確な場所を伝える。
  4. 動物に近づきすぎない。大きなカンガルーやコアラは人に大けがをさせることがあります。ヘビ、コウモリ、オオコウモリは触らないでください。
  5. 安全で、窓口から指示があれば、タオルなどで覆い、暗く静かな箱に入れる。えさや水は与えない。
  6. 死んだカンガルーやポッサムの袋(ポーチ)に子どもがいないか確かめる。NTは、死んだ動物を道路から10m以上離すよう案内しています。
  7. 場所を記録しておく。治療後に同じ場所へ戻すためです。
  8. ACTでは、車が関わる事故はすべて、警察(AFP)の事故報告フォームで届け出るよう案内しています。

ここに注意してね!

  • 急ハンドルを切らない:各州の交通当局は、動物をよけようと急ハンドルを切ると、車の制御を失ったり横転したりするおそれがあるとしています。
  • 野生動物を勝手に飼えない:NSWやQLDでは、けがをした野生動物の世話は、認可を受けた救護者か獣医だけができます。QLDでは、見つけた人は72時間以内に認可を受けた救護者か獣医に引き渡す必要があり、違反には罰金があります(QLD政府のページ(新しいタブで開く))。
  • 車の修理は強制保険の対象外:動物との衝突で車が壊れても、強制保険(CTP)は車の損害を補償しません。修理代が出るかは、任意の車両保険の内容しだいです。
  • 病気の可能性:南オーストラリア州(SA)の当局は、交通事故以外の原因で弱ったり死んだりした野生動物(野鳥を含む)を見つけたら、家畜伝染病の緊急ホットライン(1800 675 888)に連絡するよう案内しています。動物に触ったら手をよく洗ってください。
  • 長距離の運転の準備は長距離・アウトバックの運転、けがをした野生動物の扱いはけがをした野生動物を見つけたらで説明しています。

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