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任意の車両保険(Car insurance)

ひとことで言うと

車の登録に必要な強制保険(CTP)は、人のけがだけを補償し、車や物の損害は補償しません。相手の車や自分の車の修理代に備えるのが任意の車両保険で、補償の範囲によって主に3つの種類があります。保険料や補償の内容は保険会社や商品で大きく違うため、比べて選びます。

目次
  1. 強制保険と任意保険
  2. 手順
  3. 費用
  4. 日本との違い・注意点

強制保険と任意保険

オーストラリアで車を持つと、2種類の保険を考えることになります。

  • 強制保険(Compulsory Third Party、):車の登録に必要な保険。事故で人にけがをさせた場合の補償で、車や物の損害は補償しません。州によっては登録の費用に含まれています(強制保険(CTP))。
  • 任意の車両保険(car insurance):入るかどうかを自分で決める保険です。相手の車や物、自分の車の損害に備えます。

任意の車両保険の種類

お金の情報サイトMoneysmart(moneysmart.gov.au)は、任意の車両保険を次の3つに分けて説明しています(Moneysmartのページ(新しいタブで開く))。

種類相手の車・物の損害自分の車の盗難・火災自分の車の事故の損害
対物賠償(Third party property damage)補償する補償しない補償しない
対物賠償+火災・盗難(Third party property damage, fire and theft)補償する補償する補償しない
総合補償(Comprehensive)補償する補償する補償する(自分が起こした事故を含む)

総合補償は、天候による被害も補償の対象になります。ただし、すべてを補償するわけではなく、除外される場合(exclusions)があります。自分が起こした事故で自分の車の修理代に備えたい場合は、通常は総合補償が必要です。

総合補償の「車の評価額」

総合補償では、全損や盗難のときに支払われる額の決め方を選べます。

  • 協定価額(Agreed value):保険会社と決めた固定の額。車が古くなると毎年下げられることがあるので、更新のたびに確認します。協定価額を選ぶと、保険料は高くなります。
  • 時価(Market value):事故の時点での車の価値。保険会社が業界の情報をもとに決めます。

保険料を決める主な要素

保険料(premium)は、車の種類と価値、運転する人、運転の頻度と距離、住む場所、車を置く場所(車庫か路上か)などで決まります。保険の種類と免責金額(excess)によっても変わります。

手順

Moneysmartの案内をもとにした、選ぶときの流れです。

  1. 車が使えなくなっても困らないか、相手の車を壊したときに払えるかを考え、保険の種類を決める。
  2. 複数の保険の除外事項(exclusions)を比べる。たとえば、故障、さび、劣化、飲酒や無免許の運転、嵐の被害などが除外されていないかを確認する。
  3. ロードサービスやレンタカー代など、付いている補償(inclusions)を比べる。
  4. 使える割引(無事故割引、複数契約の割引、新規の割引など)を確認する。
  5. 支払える免責金額を決める。相手が悪い事故でも免責金額がかかるかを確認する。
  6. 毎年の更新の前に、更新の通知を読み、ほかの保険と比べる。

比べる相手を探すときは、Moneysmartが案内しているオーストラリア保険協議会(Insurance Council of Australia)の保険会社の検索サービスも使えます。

費用

保険料は、保険会社、商品、車、運転する人、住む場所などで大きく変わります。自動車保険の保険料は、2025年7月までの12か月で8%上がりました。

Moneysmartは、保険料を抑える方法として次の点を挙げています。

  • 分割ではなく年1回で払う(証券投資委員会(ASIC)の報告では、分割払いは年間で10〜20%高くなることがある)
  • 使わない補償(レンタカー代、宿泊費、ロードサービスなど)を外す
  • 免責金額を上げる(事故のときに払えることが前提)
  • 保険会社に割引を相談し、更新の前にほかの保険と比べる

日本とのちがいと注意点だよ!

  • 強制保険の対象は日本と似ている:日本の自賠責保険も、物損事故は補償の対象にならず、人身事故の対人賠償だけが対象です。国土交通省は、自賠責保険だけでは補償が十分でないと考える人に、任意の自動車保険と両方に入ることを勧めています(国土交通省のページ(新しいタブで開く))。オーストラリアのCTPも、車や物の損害は補償しません。
  • ブランドと引受会社:保険のブランドの裏には、実際にリスクを引き受ける保険会社(underwriter)がいる、とMoneysmartは説明しています。同じ引受会社が、違うブランド名で同じ補償の保険を違う値段で売っていることがあります。
  • 比較サイトの注意:比較サイトは、比べる保険会社から報酬を受けていることが多く、すべての商品を載せているわけではありません。
  • 事故のあと:事故の相手と、氏名、住所、電話番号、免許、登録番号、保険会社、車の情報を交換します。けが人がいる場合や危険がある場合は000に電話します。
  • 請求のあと:保険会社は請求から10営業日以内に連絡することになっています。対応に不満がある場合は、まず保険会社の苦情窓口に、それでも解決しなければオーストラリア金融苦情機関(AFCA)に相談できます。
  • どの保険がよいか:保険の選び方は人によって違います。この記事は特定の保険会社をすすめるものではありません。

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車・運転強制保険(CTP、Compulsory Third Party insurance)CTPは、車の事故で人がけがをしたり亡くなったりしたときの補償にあてる強制保険で、車の登録と結びついています。車や物の損害は補償しません。登録料に含まれる州と、保険会社を選んで買う州があり、補償の考え方(過失の有無)も州・準州ごとに違います。車・運転車の登録(Rego、Vehicle registration)オーストラリアで公道を走る車は、州・準州の交通当局に登録(Rego)し、期限までに更新する必要があります。対人の強制保険(CTP)は登録と結びついていて、登録料に含まれる州と、別に保険を選ぶ州があります。窓口、更新の期間、検査の要否は州・準州ごとに違います。車・運転中古車の買い方(Buying a used car)中古車は、免許を持つ販売業者・個人・オークションから買えます。個人売買は安い反面、販売業者から買う場合の保護の多くがありません。買ったら州・準州の交通当局で名義変更(登録の移転)をし、多くの州で期限は14日です。検査の証明書が必要かどうかも州ごとに違います。車・運転車の売り方と名義変更(Selling a vehicle)車を売ったら、売り手は州・準州の交通当局に売却を届け出ます(多くの州で「notice of disposal」)。届け出の期限は州で違い、7日の州と14日の州があります。届け出をしないと、売ったあとの違反や通行料の責任を問われることがあります。州によっては、売り手が検査の証明書を用意する義務もあります。車・運転レンタカー(Car hire)オーストラリアでレンタカーを借りるときは、その州で外国の免許が使えるか、英訳や国際運転免許証が必要かを先に確認します。契約書には補償の範囲、運転できる人、クレジットカードへの請求の条件が書かれているので、署名の前によく読みます。シドニーなどの有料道路は現金で払えないため、料金の払い方をレンタカー会社に確認します。車・運転ACTの車の登録(Vehicle registration in the ACT)オーストラリア首都特別地域(ACT)では、車の登録をAccess Canberraで行い、登録のときに対人の強制保険(MAI保険)を買います。MAI保険は過失の有無にかかわらず、事故を起こした運転者も含めてけがを補償します。名義変更は14日以内で、6年を超える車などは事前に車検が必要です。