ウォンバット(Wombat)
ひとことで言うと
ウォンバットは、ずんぐりした体で地面に巣穴を掘って暮らす有袋類です。オーストラリアには3種がいて、最もよく見られるのは南東部の森林にすむヒメウォンバット(Bare-nosed Wombat)です。一生の約3分の2を巣穴で過ごし、主に夜に草を食べます。
どんな動物か
ウォンバット(wombat)は、袋で子を育てる有袋類です。オーストラリアの動物全体は「オーストラリアの動物」で紹介しています。
3つの種類
ニューサウスウェールズ州(NSW)政府のページ(新しいタブで開く)では、ウォンバットは3種とされています。
| 種類 | 特徴 |
|---|---|
| ヒメウォンバット(Bare-nosed Wombat) | NSWで最も多く、広く分布する。海岸や山地、その西側の斜面の、湿った森の多い場所にすむ |
| ミナミケバナウォンバット(Southern Hairy-nosed Wombat) | ずっと数が少ない。ヒメウォンバットより耳が大きく、乾いた開けた土地を好む |
| キタケバナウォンバット(Northern Hairy-nosed Wombat) | NSWでは絶滅したと考えられている |
ヒメウォンバットの体
ヒメウォンバットは「コモンウォンバット(Common Wombat)」とも呼ばれます。オーストラリア博物館(Australian Museum)のページ(新しいタブで開く)が挙げる特徴は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 見た目 | 短く、ずんぐりした樽のような体。頭は幅が広く、目は小さい |
| 尾 | 約25mmととても短く、毛に隠れている |
| 頭と胴の長さ | 平均985mm(840〜1,150mm) |
| 体重 | 平均26kg(22〜39kg) |
すむ場所
同じページの説明では、ヒメウォンバットは主にオーストラリア南東部の温帯の森にすんでいます。かつてはクイーンズランド州(QLD)南東部から、NSWのグレート・ディバイディング山脈沿いに、ビクトリア州(VIC)の大部分まで広くいました。今は分布がとぎれとぎれになり、VICの西半分ではほとんど見られなくなりました。
暮らし
- 巣穴:一生の約3分の2を巣穴で過ごします。小川や谷より少し高い場所に巣穴を作り、草の生えた開けた場所でえさを食べます。
- 夜に活動:夏は主に夜行性で、空気が冷えてから巣穴を出てきます。
- 食べ物:主に繊維の多い在来の草やスゲ、イグサを食べます。乾いた葉や茎を食べたり、木の皮をはいだりすることもあります。NSW政府の説明では、毎晩3〜8時間を草を食べて過ごします。
- 縄張り:巣穴を共有することはありますが、自分のえさ場にはこだわります。
子育て
- 妊娠期間は短く(おそらく30日)、ふつうはとても小さく未熟な子を1頭産みます。子は6〜10か月を袋の中で過ごし、その後8〜10か月は母親と一緒にいてから独り立ちします。
- 袋は後ろ向きに開いています。母親が穴を掘るときに、土や小枝が袋に入りにくくなっています。
ここに注意してね!
- 保護されている動物:NSWでは、ウォンバットは州の生物多様性保全法(Biodiversity Conservation Act 2016)で保護されています。オーストラリア博物館は、ヒメウォンバットの保全状況を「低懸念(Least Concern)」としています。
- 疥癬(かいせん):NSW政府のページにあるように、ダニの一種が原因の皮膚の病気「疥癬(sarcoptic mange)」がウォンバットに広がっています。ダニが皮膚に潜り、炎症、皮膚が厚くなる、毛が抜ける、強いかゆみを起こします。弱ったウォンバットを見つけたら、「けがをした野生動物を見つけたら」を参考に、野生動物の救護団体などに連絡します。
- 運転中の衝突:NSW政府は、野犬と車との衝突をウォンバットへの脅威に挙げています。ウォンバットは夜に活動するので、夜の運転では「動物との衝突に注意」も参考にしてください。
- 野生のウォンバットへの接し方:野生の動物は離れて見るのが基本です。ルールは「動物とのふれあいのルール」にまとめています。
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