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クラゲへの注意(Jellyfish stings)

ひとことで言うと

オーストラリアでクラゲに刺されることはよくあり、多くは痛いだけで済みます。ただし北部の熱帯の海にいるハコクラゲの仲間は、命にかかわることがあります。熱帯の海で刺されたら000に電話し、酢を使います。カツオノエボシなどほかのクラゲには酢を使いません。

目次
  1. 刺すクラゲの種類
  2. 州・準州ごとの違い
  3. 手順
  4. 日本との違い・注意点

刺すクラゲの種類

オーストラリアでは、クラゲ(stingers)に刺されることがよくあります(healthdirectのページ(新しいタブで開く))。多くは痛いだけで、医師にかかる必要はありません。ただし、ハコクラゲ(box jellyfish)の仲間の一部は、重い症状や死亡の原因になります。

主なクラゲと症状

クラゲいる場所・特徴主な症状
カツオノエボシ(bluebottle、Portuguese Man-of-War)東海岸、特にクイーンズランド州(QLD)とニューサウスウェールズ州(NSW)に多い1時間以上続く強い痛み、触れた所の赤い線。ふつうは治療不要
そのほかのクラゲ(mauve stinger、hair jellyfish、jimbleなど)オーストラリアの海1時間以上続く痛み、赤い線
大型のハコクラゲ(major box jellyfish)北部。オーストラリアで最も危険なクラゲ。触手がとても長い激しい痛み、むちで打たれたような赤い線。重いと心臓が止まり、死亡することがある
小さなハコクラゲの仲間(イルカンジなど)北部。小さく、刺されても最初は気づかないことがあるしばらくしてから、背中・おなか・胸・筋肉の激しい痛み、脈が速くなる、血圧の上昇、不安、吐き気など(イルカンジ症候群)

イルカンジ症候群が疑われるときは、病院へ行きます。重いと心臓に障害が出ることがあります。

北部準州(NT)政府のページ(新しいタブで開く)の説明では、ハコクラゲは体が透明に近く、見えにくいことがあります。子どもは体が小さいため、特に危険です。NTのトップエンドでは、1975年以降に14人が亡くなっており、全員が子どもです。

熱帯の海では「ハコクラゲとして手当て」

刺したクラゲの種類はわかりにくいものです。healthdirectのページでは、QLDのバンダバーグ(Bundaberg)、西オーストラリア州(WA)のジェラルトン(Geraldton)より北で、何に刺されたかわからない場合は、ハコクラゲに刺されたものとして手当てするよう案内しています。できればライフガードに助けを求めます。

州・準州ごとの違い

クラゲの季節(stinger season)は、場所や天候で変わります。公式ページの案内は次のとおりです。

地域クラゲが多い時期の目安
全国(healthdirect)ふつう晩春から初秋
クイーンズランド州(QLD)熱帯の海には1年中いる。危険が高いのは11月〜5月
北部準州(NT)ハコクラゲは10月1日〜6月1日に多い。ただし1年中刺された記録がある

ほかの州・準州の情報は、各州の公式ページにあります。

  • QLD:QLD政府のページ(新しいタブで開く)は、クラゲよけの網(stinger nets)がある浜ではその中で泳ぐよう勧めています。浜に打ち上げられたクラゲも刺すことがあるので、触りません。
  • NT:雨の後や海が穏やかなときは、川や小川の河口、ボート乗り場の周りに多くいることがあります。

手順

熱帯の海(北部)で刺されたとき

healthdirect、NT政府、QLD政府の案内に共通する手順は次のとおりです。

  1. 水から上がる。
  2. 000に電話して救急車(ambulance)を呼ぶ。ライフガードがいれば助けを求める。
  3. 意識がないなど、必要なときは心肺蘇生(CPR)を始める。
  4. 刺された所に酢(vinegar)をかける。真水は使わない。
  5. すぐに病院で手当てを受ける。

触手の取り除き方と酢をかける順番などの細かい手順は、000の指示やライフガードの指示に従ってください。

そのほかの場所でカツオノエボシに刺されたとき

healthdirectのページの手当ては次のとおりです。

  1. 刺された所を海水で洗う。真水は使わない。
  2. 残った触手を手で取るか、海水で洗い流す。
  3. 刺された手足を45度のお湯に20分つける。やけどをしない温度か確かめる。
  4. お湯につけられないときは、熱いシャワーや流水をかける。氷より、お湯の方が痛みを和らげる。

酢は使いません。痛みが強くなることがあります。そのほかのクラゲに刺されたときも、同じように海水で洗って触手を取り除きます。45度のお湯に20分つけることも考えます。こちらも酢は使いません。

医師にかかる目安

  • 強い痛みがよくならない、ほかの症状がある:医師にかかる。
  • イルカンジ症候群が疑われる:病院へ行く。

ここに注意してね!

  • 酢を使うかどうかは、クラゲの種類で正反対です。北部の熱帯の海では酢を使い、カツオノエボシやほかのクラゲには使いません。
  • 予防の基本は、クラゲの警告が出ているときは海に入らないことです。海に入るときは、全身を覆うウェットスーツや専用のスーツ(stinger suit)で肌を覆います。見守りのある浜で泳げば、ライフガードが応急手当や救急車の手配をしてくれます。
  • クラゲに刺されたときの相談は、毒物情報センター(Poisons Information Centre、13 11 26)で受け付けています。healthdirect(1800 022 222)でも24時間、看護師に相談できます。ビクトリア州ではNURSE-ON-CALLと呼ばれています。
  • 北部の海の季節については「北部の海のクラゲの季節」、浜の旗の意味は「海の安全(旗の間で泳ぐ)」にまとめています。

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