海の安全(旗の間で泳ぐ、Swim between the flags)
ひとことで言うと
オーストラリアの海で泳ぐときは、ライフガードが見守る赤と黄色の旗の間で泳ぎます。最大の危険は離岸流(Rip current)で、毎年多くの人が亡くなっています。旗のない浜では、わからなければ海に入らないのが原則です。困ったら片手を上げて振り、助けを求めます。
浜を見守る人たち
オーストラリアの海岸の安全は、サーフ・ライフセービング・オーストラリア(Surf Life Saving Australia、SLSA)のライフガードやボランティアが見守っています。SLSAは、浜ごとの情報や安全の知識を「Beachsafe」のサイトとアプリで公開しています。
浜の旗の意味
最も大事なのは赤と黄色の旗です。ライフガードが見守っている区域を示し、救助の態勢があることを表します。Beachsafeのページ(新しいタブで開く)による旗の意味は次のとおりです。
| 旗 | 意味 |
|---|---|
| 赤と黄色 | この旗の間で泳ぐ(見守りのある区域) |
| 赤 | 遊泳禁止 |
| 黄色 | 注意。危険があるおそれ |
| 赤と白 | 水から出る(避難) |
| 黒と白 | サーフボードなどの区域の境界 |
赤と黄色の旗がない浜では、ライフガードに確認します。わからなければ海に入りません。
標識の色
| 種類 | 見た目と意味 |
|---|---|
| 警告標識 | 黄色の背景に絵。大波、離岸流、クラゲなどの危険を知らせる |
| 規制標識 | 赤い円に斜線。禁止されている行為。従わないと罰則があることもある。緑の円は許可されている行為 |
| 情報標識 | 浜の設備や活動の案内 |
| 安全標識 | 緊急用ビーコン、救助用具、救急の場所など |
離岸流のように日によって場所が変わる危険には、ライフガードがその日ごとに標識を立てます。
離岸流(Rip current)
離岸流は、オーストラリアの浜で最も多く、最も大きな危険です。平均して毎年少なくとも21人が離岸流で亡くなっています。
離岸流の見分け方は次のとおりです。
- 周りより深い、または色が濃い水
- 波が崩れにくい場所
- 砂で濁った水が沖まで伸びている
- ごみや海藻が流れている
- 水が大きく動いている
波がいつも崩れている場所を見つけ、その両側で波が崩れていない場所を探すと見つけやすいことがあります。離岸流は形や場所がすぐに変わり、見えにくいこともあります。くわしくは「離岸流」にまとめています。
手順
浜に着いたら
- 安全標識を読む。
- ライフガードを探し、その日の海の状態を聞く。浜ごとに条件が違う。
- 赤と黄色の旗の間で泳ぐ。
- 友人や家族と一緒に泳ぎ、互いに見守る。
困ったとき・離岸流に流されたとき
- 落ち着いて、体力を温存する。
- 片手を上げて左右に振り、声を出して助けを呼ぶ。
- あお向けに浮いて流れに任せる。浅い砂地に戻されることがある。
- 浜と平行に、または波が崩れている方へ泳ぐと、流れから抜けられることがある。
命に危険があるときは、緊急電話の000(Triple Zero)に電話します。
日本とのちがいと注意点だよ!
- 見守りは季節や曜日で変わります。たとえばNSW州では、暖かい時期にサーフ・ライフセービングのボランティアが週末と祝日に見回り、ほかにプロのライフガードもいます。見守りのある浜はBeachsafe(新しいタブで開く)で探せます。
- Beachsafeには、浜の安全の基本を説明する日本語の動画があります。離岸流の説明動画にも日本語版があります。
- 海辺は紫外線の照り返しが強くなります。対策は「日差しと紫外線対策」で扱っています。
- クラゲやサメは「クラゲへの注意」「サメへの注意」の記事にあります。
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自然・安全ワニへの注意(Crocodile safety, Be Crocwise)オーストラリア北部の川・湖・海には、人を襲うことがあるイリエワニ(saltwater crocodile)がすんでいます。ワニの生息域では、泳いでよいと標識で示された場所以外では水に入らず、水際から5m以上離れます。標識がなくてもワニがいないとは限りません。自然・安全プールと子どもの水難事故(Pool safety)家庭のプールでの溺水は、5歳未満の子どもの防げる死因の大きな一つです。どの州・準州でも、水深30cmほどまで水を張れるプールには、子どもが入れない柵(safety barrier)が法律で求められます。登録や定期検査の決まりは州ごとに違います。見守り・柵・水に慣れる練習・心肺蘇生の4つの対策と、州ごとの規則をまとめました。自然・安全外来種と持ち込み(Pests and biosecurity)オーストラリアは、海外からの害虫や病気だけでなく、国内の州をまたぐ持ち込みも制限しています。南オーストラリア州(SA)、西オーストラリア州(WA)、タスマニア州(TAS)などでは、生の果物や野菜の持ち込みが制限されています。見慣れないアリや害虫を見つけたら、公式の通報窓口に連絡します。
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自然・安全離岸流(Rip current)離岸流は、岸から沖へ向かう流れで、オーストラリアの浜で最も多く、最も大きな危険です。平均して毎年少なくとも21人が亡くなっています。見守りのある浜で赤と黄色の旗の間を泳ぎ、流されたら落ち着いて片手を上げて助けを求めます。自然・安全クラゲへの注意(Jellyfish stings)オーストラリアでクラゲに刺されることはよくあり、多くは痛いだけで済みます。ただし北部の熱帯の海にいるハコクラゲの仲間は、命にかかわることがあります。熱帯の海で刺されたら000に電話し、酢を使います。カツオノエボシなどほかのクラゲには酢を使いません。自然・安全サメへの注意(Shark safety)オーストラリアの海にはサメがいつでもいる可能性があります。ライフガードが見守る浜で赤と黄色の旗の間を泳ぎ、夜明け・夕暮れ・夜や濁った水、川や港の河口を避けることが基本です。サメの情報は州ごとの公式アプリやサイトで確認できます。観光北部の海のクラゲの季節(Marine stinger season)オーストラリア北部の熱帯の海には、ハコクラゲやイルカンジなど命にかかわるクラゲがいます。クイーンズランド州では11月〜5月、北部準州では10月1日〜6月1日が特に危険な季節です。監視のある海水浴場の旗の間で、クラゲよけネットの中で泳ぎ、肌を覆うスーツを着ます。自然・安全日差しと紫外線対策(Sun protection)オーストラリアは紫外線が強く、皮膚がんがとても多い国です。UV指数が3以上のときは、服・帽子・サングラス・日焼け止め・日陰の5つで肌を守るよう公的機関が勧めています。曇りの日や涼しい日でも紫外線は強いので、気温ではなく毎日のUV予報を確認します。医療・保険緊急通報・救急(トリプルゼロ、Triple Zero 000)オーストラリアの緊急通報は「000」で、警察・消防・救急車の共通番号です。携帯電話からは112でもつながります。聴覚・発話に障害がある人はTTYで106を使えます。SMSでは通報できません。命にかかわるときは000に電話し、救急車を頼みます。