ワニへの注意(Crocodile safety, Be Crocwise)
オーストラリア北部の川・湖・海には、人を襲うことがあるイリエワニ(saltwater crocodile)がすんでいます。ワニの生息域では、泳いでよいと標識で示された場所以外では水に入らず、水際から5m以上離れます。標識がなくてもワニがいないとは限りません。
どんなワニがいるか
オーストラリア北部には、イリエワニ(estuarine crocodile、saltwater crocodile)と淡水ワニ(Johnston’s freshwater crocodile)の2種類がいます(西オーストラリア州(WA)政府のページ(新しいタブで開く))。北部準州(NT)政府などの対策は、イリエワニの襲撃から人を守ることを目的にしています。
イリエワニは「saltwater(海水)」と呼ばれますが、淡水にもすみます。クイーンズランド州(QLD)政府のページ(新しいタブで開く)では、生息域では川、ラグーン、沼、水たまり、マングローブ、河口、浜、サンゴ礁、海のどこにでもいる可能性があるとしています。海岸から数百km内陸にいることもあります。
ワニの習性
QLD政府のBe Crocwiseのページが挙げるワニの特徴です。
- 大雨や洪水の後は特によく動き、水中を数百km移動することもある。
- 生息域の中に「ワニのいない水辺」はない。
- 何時間も水中に隠れて、獲物を待つ。
- 視覚と嗅覚が鋭く、皮膚で水の振動を感じ取る。
- とても浅い水からも襲ってくる。
ワニがいることを知らせる標識が立っている場所もあります。しかし、標識がないことはワニがいないことを意味しません。
「Be Crocwise」の3つの基本
「Be Crocwise(ワニに賢く)」は、ワニの生息域で安全に過ごすための呼びかけです。WA政府の説明では、WA・NT・QLDの機関の呼びかけをまとめ、北部で内容をそろえています。QLD政府が示す基本は次の3つです。
- 水に入らない。
- 水際から5m以上離れる。
- 自分と水の間に、しっかりした物を置く。
州・準州ごとの違い
州によってちがうから、住んでいる州を確認してね。
ワニの生息域があるのは、QLD、NT、WAの北部です。
| 州・準州 | 主な生息域と呼びかけ | 目撃したときの連絡先(公式ページに載っている用件) |
|---|---|---|
| クイーンズランド州(QLD) | トレス海峡、ケープヨーク半島、カーペンタリア湾など。生息域の中にワニのいない水辺はないとされる | QWildlifeアプリ、オンライン、1300 130 372(オプション1) |
| 北部準州(NT) | トップエンド(北部)のあらゆる水辺に大きなワニがいる可能性がある | Be Crocwiseのサイト(新しいタブで開く)の「Report a problem crocodile」 |
| 西オーストラリア州(WA) | 北西部。生息域は南はエクスマスまで。キンバリー地方のすべての水辺に危険なワニがいると考える | 地元の公園・野生生物局(Parks and Wildlife Service)の事務所 |
- QLD:ワニを見かけたら、州の環境省に知らせます。心配のないワニでも、報告すると動きの把握に役立ちます。緊急時は000に電話します。
- QLD:ワニにえさを与えること、魚のあらなどをワニを引き寄せる形で捨てること、陸にいるワニの近く(10m)にとどまることは違反です。2026年10月時点で、えさを与えると現場で科される罰金はA$2,763です。
- NT:泳いでよいのは、泳げる場所であることを示す標識がある場所だけです。過去20年のNTのワニによる死亡事故の多くは、指定の場所以外で水に入って起きています。ワニは雨季(Wet season)に活発になりますが、1年中います。泳ぐのに安全な季節はありません。
- NT:知らせるべき「問題のワニ」は、泳ぐ場所の近くにいる、住宅地にいる、人に攻撃的な様子を見せる、などのワニです。
- WA:カナナラ(Kununurra)とブルーム(Broome)には、ワニを管理する区域があり、目撃の報告に州の担当部署が対応します。迷ったら、泳いだり、カヌーや小さなボートを使ったりしません。
手順
水辺で過ごすとき
QLD政府のページの主な呼びかけです。
- 水に入らない。浅い水に少しの間いるだけでも、ワニが近づくことがある。
- 水際から5m以上離れる。
- どうしても水に近づくときは、クーラーボックス、切り株、大きな岩など、しっかりした物を間に置く。かがまず、同じ場所を2度使わない。
- 子どもを水際に近づけない。ペットはリードにつなぐ。
- 夜、夕方、明け方は特に注意する。
- 食べ残し、魚のあら、えさは持ち帰るかごみ箱に捨てる。
- ワニのわな、巣、ワニが通った跡の近くには行かない。
キャンプのとき
NT政府のページの呼びかけです。
- 水際から50m以上離れてキャンプする。
- 動物や家畜が水を飲みに来る場所を避ける。
- 水をくむときは毎回同じ場所に行かない。くんだらすぐ水際から離れる。
- 水際で料理や皿洗いをしない。
- 食べ残しや釣りのごみは、キャンプ場から離れたごみ箱に捨てる。
釣りやボートのとき
NT政府のページの呼びかけです。
- 水際から5m以上離れて釣りをする。張り出した倒木の上に立たない。
- ボートから身を乗り出したり、手足を外に出したりしない。ボートが小さいほど危険が高い。
- 定員を超えて人を乗せない。
- ルアーを取りに水に入らない。落ちたらすぐに水から上がる。
ここに注意してね!
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