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カモノハシ(Platypus)

ひとことで言うと

カモノハシは、卵を産む哺乳類(単孔類)で、川や湖などの淡水にすんでいます。クイーンズランド州東部からタスマニアまでの東部に分布し、主に夕方から夜に、くちばしの感覚を頼りに水中の小さな生き物を食べます。オスの後ろ足には毒のある蹴爪があります。

目次
  1. どんな動物か
  2. 日本との違い・注意点
ユンガバラの小川で泳ぐカモノハシ
Photo: David Clode / Unsplash

どんな動物か

カモノハシ(platypus)は、ハリモグラと同じ単孔類(monotreme)の仲間で、卵を産む哺乳類です。タスマニア州の公園・野生生物局(Parks and Wildlife Service Tasmania)は、卵を産み、水辺で暮らす哺乳類は世界でもほとんどいないと紹介しています。ハリモグラは「ハリモグラ」の記事で扱っています。

体の特徴

オーストラリア博物館(Australian Museum)のページ(新しいタブで開く)が紹介する主な特徴は次のとおりです。

項目内容
見た目流線形の体に、くちばしと平たく幅の広い尾。足は短く、水かきがある。毛は密で、こげ茶色〜赤茶色
体の長さ(くちばしの先から尾の先まで)オス400〜630mm、メス370〜550mm。オスのほうが大きい
体重オス800〜3,000g、メス600〜1,700g

すむ場所

同じページでは、カモノハシはオーストラリアの固有種で、川や小川などの淡水がないと暮らせないとされています。

  • 分布:クイーンズランド州(QLD)東部、ニューサウスウェールズ州(NSW)、ビクトリア州(VIC)の東部・中部・南西部、タスマニア州(TAS)全域。
  • QLD北部の熱帯雨林の低地から、TASやオーストラリアアルプスの寒い高地まで見られる。
  • 土の岸があり、岸の植物が川に日陰を作っている川や小川が、すむのに向いている。

タスマニア州の公園・野生生物局のページ(新しいタブで開く)は、TASでカモノハシが見られる場所として、クレイドル・マウンテン(Cradle Mountain)、マウント・フィールド国立公園(Mount Field National Park)、セントラル・プラトー保全地域(Central Plateau Conservation Area)を挙げています。

暮らし

  • 活動する時間:一年中活動しますが、主に夕暮れと夜です。
  • 食べ物:主に夜、水の底にいる昆虫の幼虫などの小さな生き物を食べます。えさを探す時間は1日に平均10〜12時間です。
  • くちばしで探す:水中では目と耳と鼻の穴を閉じます。くちばしには、圧力を感じる器官と、電気を感じる器官があります。
  • 単独で暮らす:ふだんは1匹で暮らしますが、同じ水域に何匹かがいることもあります。

子育て

オーストラリア博物館の説明では、メスは交尾から21日後に卵を1〜3個(ふつうは2個)産みます。おそらく10日ほど卵を温め、子がかえると乳を出し始めます。子は、母親のおなかの毛におおわれた2か所から乳を飲みます。子が巣穴から出てくるまで、授乳は3〜4か月続きます。

ここに注意してね!

  • オスの蹴爪の毒:オスの両方の足首には、長さ約12mmの鋭い蹴爪(けづめ)があります。蹴爪は毒を作る腺につながっていて、特に繁殖期に毒を作ります。毒で死ぬことはないものの、人が刺されると激しい痛みが出る、とオーストラリア博物館は説明しています。野生のカモノハシに触らないでください。
  • 釣り糸:水中で目を閉じているため、釣り糸にかかってしまうことがあります。
  • 見るときは静かに:カモノハシは主に夕暮れと夜に活動します。野生動物の見方は「動物とのふれあいのルール」にまとめています。
  • けがをしたカモノハシ:「けがをした野生動物を見つけたら」を参考に、野生動物の救護団体などに連絡します。

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