タスマニア原生地域(Tasmanian Wilderness)
ひとことで言うと
タスマニア州の南西部を中心に広がる、世界有数の温帯の原生地域です。1982年に世界遺産に登録され、クレイドル・マウンテンなど複数の国立公園を含みます。入園にはタスマニアの公園パスが必要で、地域全体でたき火が禁止されています。
温帯の原生地域
タスマニア原生地域(Tasmanian Wilderness)は、タスマニア州(TAS)にある世界遺産です。現地では「タスマニア原生地域世界遺産地域(Tasmanian Wilderness World Heritage Area、TWWHA)」と呼ばれます。
世界遺産として
1982年に世界遺産に登録され、その後1989年、2010年6月、2012年6月、2013年6月に範囲が広がりました(DCCEEWのページ(新しいタブで開く))。
- 世界で最も大きな温帯の原生地域の一つです。
- タスマニアの先住民(Tasmanian Aboriginal people)にとって大切な文化的景観でもあります。先住民の人々は、3万5,000年以上この地域に暮らしてきました。
州の公園局であるタスマニア公園・野生生物局(Parks and Wildlife Service Tasmania、PWS)のページ(新しいタブで開く)では、広さは約150万ヘクタールで、タスマニアの陸地の約5分の1にあたります。世界遺産の10の登録基準のうち7つを満たすとしています。
主な国立公園と見どころ
PWSのページでは、次のような場所が世界遺産の特徴を見られる場所として紹介されています。
| 公園 | 主な見どころ |
|---|---|
| クレイドル・マウンテン=レイク・セント・クレア国立公園 | 氷河がつくったダブ湖(Dove Lake)とクレイドル・マウンテン。タスマニアデビルやフクロネコ(quoll)も暮らす |
| フランクリン=ゴードン・ワイルド・リバーズ国立公園 | ライエル・ハイウェイ沿いの展望台、雨林の短い散策路、ゴードン川のクルーズ |
| マウント・フィールド国立公園 | 世界で最も背の高い花の咲く植物とされるユーカリ(swamp gum)の巨木 |
| サウスウェスト国立公園 | 険しい山並み。メラルーカでは10月〜3月に絶滅の危機にあるアカハラワカバインコが見られることがある |
| モール・クリーク・カルスト国立公園 | 石灰岩の鍾乳洞(マラクーパ洞、キング・ソロモンズ洞) |
クレイドル・マウンテンからレイク・セント・クレアまで歩くオーバーランド・トラック(Overland Track)は、65km・6日間の山歩きのコースです。
費用
タスマニアの国立公園に入るには、有効な公園パスが必要です。パスの種類と料金は「国立公園の入園料とパス」にまとめています。
ここに注意してね!
- 天気の急変:タスマニアの天気は、特に高山の地域で急に変わります。一年中いつでも雪、雨、風、強い日差しがありえます。寒く濡れた天気に備えがなく亡くなった人もいます。
- 装備:高山を歩くときは、フード付きの防水ジャケット、防水のオーバーパンツ、しっかりした靴、フリースなどの暖かい服、帽子と手袋を持つよう求められています。
- 火:世界遺産地域全体が「燃料ストーブのみ(Fuel Stove Only)」で、たき火はできません。山火事は10月〜3月に起こることがあります。
- 持ち込みの病気:植物の病気を広げないため、入る前に靴、道具、車をきれいにすることが求められています。
- 夜の運転:公園の道ではできるだけ夜の運転を避け、野生動物に注意してゆっくり走ります。
- 長い山歩きの前には「ブッシュウォーキングの安全」も読んでおきましょう。
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