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自然・安全 / 気象・災害

雷雨・ひょう(Thunderstorms and hail)

ひとことで言うと

オーストラリアの激しい雷雨は、9月から3月に多く起こります。大きなひょう、強い突風、竜巻、鉄砲水をもたらすことがあります。警報が出たら屋内に入り、窓から離れます。屋外に安全な場所はありません。家の被害で助けが必要なときは、州緊急サービス(SES)に連絡します。

目次
  1. 激しい雷雨とは
  2. 手順
  3. 日本との違い・注意点
夏12–2月秋3–5月冬6–8月春9–11月

激しい雷雨とは

雷雨は、雷鳴と稲妻を伴う雲です(気象局(Bureau of Meteorology、BOM)のページ(新しいタブで開く))。ふつうの雷雨は30分から1時間ほど続きます。激しい雷雨は何時間も続き、長い距離を移動することがあります。

BOMは、すべての雷雨は稲妻を伴うので危険だとしています。そのうえで、次のどれかを伴う雷雨を「激しい(severe)」雷雨とし、警報(Severe Thunderstorm Warning)を出します。

  • 直径2cm以上のひょう
  • 時速90km以上の突風
  • 竜巻
  • 鉄砲水につながるおそれのある大雨

警報の種類と見方は「気象警報の見方」で説明しています。

起こりやすい時期

激しい雷雨は1年中起こりえますが、多くは9月から3月です。北部では乾季に少なく、南部では冬に少なくなります。

ひょう

BOMの説明では、ひょうの直径は5mmから100mm超までありますが、多くは25mmより小さいものです。2021年10月19日には、クイーンズランド州(QLD)のヤルボロー(Yalboroo)で、最大直径160mmのひょうが記録されました。ひょうの大きさと被害の目安は次のとおりです。

ひょうの直径主な被害
20mm未満農作物
20mm超車
50mm超広い範囲の被害

竜巻

オーストラリアでは、毎年平均30〜80個の竜巻が観測されています。強い竜巻の多くは、スーパーセル(supercell)と呼ばれる強い雷雨に伴って起こります。竜巻の警報は、激しい雷雨の警報の中で出されます。

雷雨ぜんそく

BOMのページでは、南東部では、牧草の花粉が多い10月から12月に、突風を伴う雷雨で「雷雨ぜんそく(epidemic thunderstorm asthma)」が起こることがあるとしています。ぜんそくがある人(過去にあった人、診断されていない人を含む)や、花粉症の人はリスクが高いとされています。BOMは雷雨ぜんそくの警報は出していません。地域でどう知らされるかは、州・準州の保健当局に確認するよう案内しています。

手順

雷雨の季節の前に

NSW州緊急サービス(NSW SES)と、ビクトリア州緊急サービス(VICSES)の案内をもとにまとめます。

  1. 屋根の破損を直す。
  2. 雨どい、縦どい、排水口を掃除する。
  3. 家の近くの木や枝を切る。
  4. 電気・ガス・水道の止め方を確認する。
  5. 緊急時の持ち出し品(emergency kit)を用意する。
  6. 家の保険が切れていないか確認する。
  7. 家族で緊急時の計画を見直す。

警報が出たら

BOMの案内は次のとおりです。

  1. BOMのサイトやBOM Weatherアプリ、地元のラジオで最新の情報を確認する。
  2. ペットや家畜を避難させる。
  3. 庭やベランダの家具、トランポリンなど、風で飛ばされる物を片づけるか固定する。
  4. 車を頑丈な屋根の下に入れるか、防水シートや毛布をしっかり結んでかぶせる。
  5. 外側のドアと窓を閉め、カーテンを引く。
  6. 携帯電話などを充電し、嵐が来る前にコンセントから抜く。
  7. 貴重品、薬、予備の暖かい服をビニール袋に入れ、持ち出し品と一緒に手元に置く。

雷雨のとき

  • 屋内にいて、窓・ドア・天窓から離れる。
  • 固定電話を使わない。電話線を通って雷の電気が伝わることがある。
  • れんがやコンクリートに触らない。コンクリートやタイルの床にはだしで立たない。
  • 冠水した道路を車・徒歩・自転車で通らない。泳いで渡らない。
  • 凧、ドローン、ワイヤーで操縦する模型飛行機を飛ばさない。
  • 釣りざお、傘、ゴルフクラブなどを持たない。
  • 金属の柱、柵、物干しなどに近づかない。
  • 馬や自転車に乗らない。屋根のない乗り物で移動しない。

屋外や水の上にいるとき

  • すぐに避難する。雷雨のときに屋外に安全な場所はありません。
  • 屋根の固い車か、頑丈な建物に入る。小さな東屋や布のテントは避ける。
  • 木の下で雨宿りをしない。
  • 泳いだりサーフィンをしたりしているときは、すぐに水から上がる。
  • 船に乗っているときは、できるだけ早く岸に上がる。

被害を受けたとき

日本との違い・注意点

  • 南半球のオーストラリアでは、激しい雷雨は9月〜3月(春から夏)に多く起こります。
  • BOMは、すべての雷雨に警報を出すわけではありません。警報が出ていなくても、雷が鳴ったら屋内に入ってください。
  • 激しい雷雨は局地的に急に起こるため、すぐ近くでも予測が難しいとBOMは説明しています。BOM Weatherアプリでは、最大3か所の警報の通知を受け取れます。
  • BOMの警報は、電話(1300 659 210)でも聞けます。
  • 大雨で川があふれたときの備えは「洪水への備え」の記事で扱っています。

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