タスマニアデビル(Tasmanian Devil)
ひとことで言うと
タスマニアデビルは、今いる肉食の有袋類で世界最大の動物です。野生ではタスマニアだけにすみ、夜に動物の死がいなどを食べて歩き回ります。顔にできる伝染性のがん(デビル顔面腫瘍性疾患)で数が減り、州と連邦の法律で絶滅危惧種に指定されています。
どんな動物か
タスマニアデビル(Tasmanian devil)は、袋で子を育てる有袋類です。タスマニア州の天然資源・環境省(Department of Natural Resources and Environment Tasmania、NRE Tasmania)のページ(新しいタブで開く)では、今生きている肉食の有袋類で世界最大とされています。
体の特徴
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 見た目 | がっしりした低い体に、大きく幅の広い頭と、短く太い尾。毛はほとんど黒で、おしりや胸に白い模様があることが多い |
| 大きさ | 大きなオスは体重12kgまで、肩の高さ約30cm |
| 寿命 | 野生で6年まで |
すむ場所
オーストラリア博物館(Australian Museum)のページ(新しいタブで開く)にあるように、タスマニアデビルはかつてオーストラリア本土にも多くいたことが、化石からわかっています。本土では3,200〜3,500年前に絶滅したと考えられています。今はタスマニアの海岸から山まで、隠れ場所と食べ物がある場所に広くすんでいます。バス海峡の島々にはいません。
暮らし
- 夜に活動:夜行性で、昼は巣穴や深い茂みに隠れています。食べ物を探して、決まった道を最大16kmも歩き回ります。
- 食べ物:主に動物の死がいを食べますが、狩りもします。強いあごと歯で、骨も毛も残さず食べます。ワラビー、ポッサム、ウォンバットなどの在来の動物が好物で、小さな哺乳類や鳥も食べます。
- 大きく口を開けるしぐさ:タスマニアデビルが大きく口を開ける姿はこわそうに見えます。しかしNRE Tasmaniaは、攻撃するためというより、こわさや不安から出るしぐさだと説明しています。
子育て
交尾はふつう2月〜5月で、妊娠期間は21日です。一度に最大40頭の子が生まれます。母親の袋には乳首が4つしかなく、袋に入れる子は最大4頭です。子は乳首にしっかりつかまったまま、約4か月を袋の中で過ごします。生後10か月ごろに乳離れし、2年目の終わりごろから繁殖できるようになります。
ここに注意してね!
- 絶滅危惧種:タスマニアデビルは完全に保護されています。2008年5月にタスマニア州の絶滅危惧種保護法(Threatened Species Protection Act 1995)で、2009年5月に連邦の環境保護・生物多様性保全法(EPBC法)で、それぞれ「絶滅危惧(Endangered)」に指定されました。
- デビル顔面腫瘍性疾患:近年、最も大きな脅威になっているのが、デビル顔面腫瘍性疾患(Devil Facial Tumour Disease、DFTD)です。オーストラリア博物館の説明では、顔に腫瘍ができる命に関わる病気で、これまでに記録された数少ない「うつるがん」の一つです。かみ合うことでうつると考えられています。
- 夜の運転:タスマニアデビルは夜に道を歩き回ります。夜の運転では「動物との衝突に注意」も参考にしてください。けがをした動物への対応は「けがをした野生動物を見つけたら」で扱っています。
- 見るときは:野生の動物は離れて見るのが基本です。ルールは「動物とのふれあいのルール」にあります。
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