内陸の地下3kmに、3億年以上前のサンゴ礁の跡
クイーンズランド州西部の地下深くに、大昔のサンゴ礁の跡が眠っていることがわかってきました。国の地質調査機関ジオサイエンス・オーストラリアが、内陸の町ブラッコールの南東約63kmで、地下3kmまで穴を掘る調査を行いました。費用はA$3,090万(約31億円)です。
掘ったのは「アダベール盆地」と呼ばれる地層で、3kmは世界一高い超高層ビルの約3倍にあたります。数百の岩石や地下水のサンプルに加えて、長さ1kmにおよぶ岩の柱も取り出されました。中からは、サンゴや海綿、アンモナイト、三葉虫の化石が見つかり、3億2,500万年以上前のデボン紀に、比較的豊かなサンゴ礁の生態系があったことがわかりました。調査チームは岩塩の層を探していましたが、見つかりませんでした。ジオサイエンス・オーストラリアの担当者は、塩は3億2,500万年〜3億7,000万年前ごろに溶けてなくなったと説明しています。アメリカのジョージ・メイソン大学の地質学者は、北米で見つかった海の酸素の増加が世界的なものだったかを確かめ、大昔の魚が大きくなった理由に迫りたいと話しています。
日本でも、山の上や内陸でアンモナイトなど海の生きものの化石が見つかることがあります。陸地の下に昔の海が眠っているのは、地球の長い歴史を感じさせます。
海から遠い内陸の地下に、昔のサンゴ礁が眠っているなんて驚きです。長さ1kmもの岩の柱を取り出したというのもすごいですね。足もとの地面の下にも、まだ知らない世界がありそうです。