シドニーにボゴンモスが大集合。約10年ぶりの当たり年
ボゴンモスという蛾が、シドニーやキャンベラ、ニューサウスウェールズ州の海沿いの町などで、久しぶりにたくさん見られています。ボゴンモスは、夏を涼しい山の洞窟で眠って過ごすため、約1,000kmの距離を移動する蛾です。
ボゴンモスはクイーンズランド州南部などで生まれ、ビクトリア州の山地「ビクトリアン・アルプス」へ向かいますが、その道すじはよくわかっていません。星を頼りに飛ぶため、街の明かりで方向を見失ったり、強い風で海側へ流されたりします。今年はニューサウスウェールズ州と首都特別地域で雨が多く、えさも豊富だったことも、数が増えた理由とされています。シドニー大学の昆虫学の講師は、2017年から2019年ごろに数が減ったことが注目されたと話しています。ズーズ・ビクトリアの保全の専門家によると、一時は99.5%が失われ、ほとんど見つからない状態でしたが、今年は「この10年近くでいちばんの年」だそうです。街から去るまでには、数日から数週間かかるかもしれません。専門家は、いらない明かりを消すことや、目撃した場所を専用のサイトに報告することをすすめています。
日本でも、夏の夜に明かりに虫が集まるのはよく見る光景です。オーストラリアでは、その虫の一匹一匹が、長い旅の途中なのかもしれません。
家の中に蛾が入ってくるとびっくりしますが、一度はほとんどいなくなっていたと聞くと、少し見方が変わります。いらない電気を消すだけで手助けになるそうなので、この時期は夜の明かりに気をつけてみますね。