雨の当たり年で元気に。先住民バーキンジの「食べられる薬草」
ニューサウスウェールズ州の西の端では、ここ数十年でいちばんといわれる雨の多い季節を迎え、さまざまな植物が元気に育っています。この地域の先住民バーキンジの人たちが受け継いできた、食べ物や薬になる植物の使い方をまとめたガイドブック『Barkindji Edible & Medicinal Plants』も作られました。10代の読者に向けた本です。
ブロークンヒルから、ダーリング川(バーカ川)やメニンディー湖をめぐる文化ツアーを開いている先住民のガイドは、身近な薬草を紹介しています。エミューブッシュは傷や頭痛に、ネイティブレモングラスはのどの痛みに、リバーミントは消化を助け、心を落ち着けるお茶にもなるそうです。ガイドによると、昔のバーキンジの人たちの食事の中心は狩りの獲物ではなく植物で、栄養のもとになっていました。キンチェガ国立公園で開くツアーのモーニングティーでは、クアンドンやフィンガーライムのタルト、リバーミントのお茶などを出しています。ガイドは、エミューブッシュなど、水をあまり使わず肥料も虫よけの薬もいらない植物を、家の庭にも植えてほしいと話しています。
日本でも、ヨモギやドクダミなど、身近な野草を薬や食べ物として使う知恵が昔から伝わってきました。植物を知ることは、土地の文化を知ることにつながりそうです。
のどの痛みにはレモングラス、おなかの調子にはリバーミントと、身近な植物が薬箱の代わりだったんですね。水が少なくてすみ、肥料もいらない植物があるのも驚きです。ブロークンヒルに行ったら、ツアーで味わってみたいです。