ブッシュフード(Bush food、bush tucker)
ブッシュフード(ブッシュタッカー)は、オーストラリア在来の植物や動物で、先住民が昔から食べてきたものです。フィンガーライム、ワトルシード、ソルトブッシュなどが知られています。国立公園の植物は法律で保護されているので、自分で採らず、ツアーや店で味わいます。
ブッシュフードとは
ニューサウスウェールズ州(NSW)国立公園・野生生物局(NSW National Parks and Wildlife Service)のブッシュタッカーの記事(新しいタブで開く)では、「ブッシュタッカー(bush tucker)」を、オーストラリア在来の植物や動物で、先住民が昔から食べ物として使ってきたものと説明しています。
連邦科学産業研究機構(CSIRO)の生物多様性についての本の第6章(新しいタブで開く)には、先住民の話として、土地の植物や動物が食べ物であり薬でもあり、暮らしと経済を支えてきたことが紹介されています。ブッシュフードは、先住民の文化や知識と結びついています。
代表的な食材
NSW国立公園・野生生物局の記事で紹介されている食材の一部です。
| 食材 | 内容 |
|---|---|
| ソルトブッシュ(saltbush) | 塩気とハーブのような風味がある葉。ダンパー(damper)の風味付けに使われた |
| デビッドソン・プラム(Davidson plum) | NSW北東部の熱帯雨林の、濃い紫の果実。酸味が強い |
| フィンガーライム(finger lime) | 指のような形の柑橘。中に小さな粒が詰まっている |
| ワトルシード(wattleseed) | アカシアの種。ひいて粉にする。ナッツやコーヒーのような風味 |
| ワリガル・グリーンズ(warrigal greens) | 少し苦みのある葉野菜 |
| ドリゴ・ペッパーベリー(Dorrigo pepperberry) | 濃い青から紫の実。シナモンのような香りとこしょうのような辛み |
政府観光局(Tourism Australia)の食の体験のページ(新しいタブで開く)も、フィンガーライムやワトルシードを、オーストラリアならではの味として紹介しています。先住民のガイドによる食のツアーや、在来の食材を使うレストランで味わえます。先住民の文化に触れるツアーは「先住民の文化を体験する」で紹介しています。
先住民が主体となる産業
CSIROは、北部オーストラリアで、伝統的所有者(Traditional Owners)が主体となるブッシュ製品(ブッシュフード、在来植物から作る製品など)の産業づくりの研究を行いました。この研究では、先住民の文化的・知的財産や、利益をどう分け合うかが課題として挙げられています。
ここに注意してね!
- 自分で採らない:NSW国立公園・野生生物局は、国立公園の植物を採らないよう呼びかけています。NSWでは、在来の植物は生物多様性保全法(Biodiversity Conservation Act 2016)で保護されています。ほかの州・準州で採ってよいかどうかは、各州の公式ページにあります。
- 味わうなら店やツアーで:在来の食材は、在来の食材を使う店や、先住民のガイドによるツアーで味わえます。
- 知識への敬意:ブッシュフードは先住民が長い間受け継いできた知識です。先住民についての呼び方などは「敬意のある言葉づかい」にまとめています。
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