バラマンディ(Barramundi)
バラマンディは、白身でしっかりした身の魚で、北部のダーウィンで特に人気があります。オーストラリアでは北部に分布し、西オーストラリア州、ノーザンテリトリー、クイーンズランド州で漁業の対象になっています。オスとして成熟したあと、メスに変わる魚です。
どんな魚か
政府観光局(Tourism Australia)の代表的な食べ物のページ(新しいタブで開く)では、バラマンディは白身で、身のしまった魚です。北部のダーウィンで特に人気があり、朝にとった魚が昼にはレストランで出されると紹介されています。レストランのメニューでもよく見かけます。
分布と生態
オーストラリアの漁業資源の状況をまとめた報告書「Status of Australian Fish Stocks」のバラマンディのページ(新しいタブで開く)の内容をまとめると、次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 分布 | アラビア湾から中国、台湾、パプアニューギニア、オーストラリア北部まで、インド洋と西太平洋の広い範囲 |
| すむ場所 | 川の淡水域や河口域 |
| 性別 | 最初はオスとして成熟し、その後メスに変わる(雄性先熟) |
| 大きさと寿命 | 最大で全長1,500mm(1.5m)、35年ほど |
| 漁業 | 西オーストラリア州(WA)、ノーザンテリトリー(NT)、クイーンズランド州(QLD)で、商業漁業の対象になっている |
雨が多い年は魚が増える
同じ報告書によると、バラマンディの数は雨の量と深く関係しています。雨の多い年は、稚魚がよく育ち、新しく加わる魚が増え、漁獲も増えると説明されています。
成熟する大きさ
オスからメスに変わるため、オスとメスで成熟する年齢と大きさが違います。報告書の数字(成熟の目安は、半分の魚が成熟する大きさ)は次のとおりです。
| 地域 | オス | メス |
|---|---|---|
| ノーザンテリトリー | 2〜5歳、全長730mm | 5〜7歳、全長910mm |
| クイーンズランド州 | 2〜5歳、全長640mm | 5〜10歳、全長770〜920mm |
| 西オーストラリア州 | — | 7歳、930mm |
資源の状態
2023年6月に公開された報告書では、商業漁業の対象になっている9つの資源(WA・NT・QLD)のうち、7つが「持続可能(sustainable)」と評価されています。残りの2つは、クイーンズランド州のプリンセス・シャーロット湾の資源(データが足りず評価できない)と、南東海岸の資源(分布の南の端で、量がわずか)です。
ノーザンテリトリーの資源は、1970年代後半から1980年代前半に強い漁獲で、漁業が始まる前の36%まで減りました。その後は大きく回復し、2019年の終わりには88%になったと報告されています。
報告書にある商業漁業の漁獲量は次のとおりです。
| 地域 | 商業漁業の漁獲量 |
|---|---|
| 西オーストラリア州 | 48.97t |
| ノーザンテリトリー | 222.79t |
| クイーンズランド州 | 788.75t |
魚を守るしくみ
報告書では、クイーンズランド州の例として次のしくみが紹介されています。
- 大きさの決まり:580〜1,200mmの魚だけを持ち帰れる(スロット制)。小さいオスと、卵をたくさん産む大きなメスの両方を守るためです。
- 禁漁期:東海岸の資源では11月1日〜2月1日。10月〜2月の産卵期の魚を守ります。カーペンタリア湾北部では10月〜1月です。
- 放流した魚の生存率:釣ったあと放したバラマンディは、約90%が生き残るとされています。
ここに注意してね!
- オーストラリアでは北部に分布する魚です。
- 大きさの決まりや禁漁期は州や地域ごとに違い、変わることもあります。釣る前に、その州の最新の決まりを確かめてください。
- 飲食店のメニューでは、シーフードがオーストラリア産か輸入かが表示されます。表示のしくみは「シーフード」で説明しています。
- 自分で釣る場合は、州ごとに大きさや数の決まりがあり、「釣りのルール(州ごと)」にまとめています。
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