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カンガルー肉(Kangaroo meat)

ひとことで言うと

カンガルー肉は、野生のカンガルーを商業的に捕獲したものです。南オーストラリア州では、捕獲できる種類と、推定した数に対する捕獲の上限(割合)が決められています。バーベキューで焼く肉の一つとしても紹介されています。

目次
  1. どんな肉か
  2. 捕獲のしくみ(南オーストラリア州の例)
  3. ニューサウスウェールズ州の場合
  4. 日本との違い・注意点
$4.50$9.00/kg

どんな肉か

カンガルー肉は、牧場で育てた家畜ではなく、野生のカンガルーを捕獲した肉です。政府観光局(Tourism Australia)の食の体験のページ(新しいタブで開く)では、バーベキューで焼くものとして、ラム、牛肉、シーフードと並んでカンガルーが挙げられています。

捕獲のしくみ(南オーストラリア州の例)

南オーストラリア州(SA)環境・水省(Department for Environment and Water、DEW)の2026年の捕獲枠の報告書(PDF)(新しいタブで開く)から、しくみをまとめます。

  • SAでは、すべてのカンガルーが州の国立公園・野生生物法(National Parks and Wildlife Act 1972)で保護されている。ただし同じ法律で、決められた種類だけ、持続可能な範囲での捕獲が認められています。
  • カンガルー製品の輸出は、連邦の環境保護・生物多様性保全法(EPBC Act)で規制されています。
  • 捕獲と輸出には、州の法律と連邦の法律の両方で認められた管理計画が必要です。今の計画は「SA Commercial Kangaroo Management Plan 2025-2029」です。
  • 毎年、空からの調査などで数を推定し、それをもとに捕獲の上限(quota)を決めます。
種類捕獲の上限(推定した数に対する割合の最大)
アカカンガルー(Red kangaroo)20%
ニシハイイロカンガルー(Western grey kangaroo)15%
ヒガシハイイロカンガルー(Eastern grey kangaroo)15%
ユーロ(Euro)15%
ダマヤブワラビー(Tammar wallaby)10%

DEWのカンガルー産業の許可のページ(新しいタブで開く)では、捕獲して野外で食用の基準まで処理する仕事、肉に加工する仕事、皮をなめす仕事には、それぞれ州の許可が必要です。許可を受けた人は、商業目的の人道的な射撃についての国の行動規範(National Code of Practice for the Humane Shooting of Kangaroos and Wallabies for Commercial Purposes)に従います。

ニューサウスウェールズ州の場合

ニューサウスウェールズ州(NSW)の環境当局のカンガルー管理のページ(新しいタブで開く)から、しくみをまとめます。

  • NSWでは、カンガルーは州の生物多様性保全法(Biodiversity Conservation Act 2016)で保護されています。許可なく傷つけたり、商業目的で売り買いしたりすることは違反です。
  • 商業的な捕獲の対象は、ヒガシハイイロカンガルー、ニシハイイロカンガルー、アカカンガルー、ワラルー(Common wallaroo)の4種類です。
  • 捕獲は、連邦政府が承認した野生生物取引の管理計画(2022〜2026年)にもとづいて行われます。
  • 捕獲できる地域は15の管理区域に分かれ、区域ごとに種類別の上限が決められます。上限はふつう、推定した数の15%(アカカンガルーは17%)で、数が少ない年は低くなります。
  • 国立公園などの保護区では捕獲できません。私有地で、土地の持ち主などの書面の許可がある場合だけです。
  • 捕獲にも、死体の売買や加工にも、許可(licence)が必要です。

ほかの州・準州の制度は、それぞれの州の環境当局が案内しています。

ここに注意してね!

  • 野生の動物の肉です。家畜の肉とは捕獲や管理のしくみが違います。
  • SAでは、すべてのカンガルーが法律で保護されており、商業的な捕獲や加工には州の許可が必要です。
  • 生きた動物としてのカンガルーは「オーストラリアの動物」で紹介しています。

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