絶滅したと思われた川の巻き貝、堰で約50匹見つかる
ニューサウスウェールズ州の町ウォルゲットで、絶滅が心配されている「ダーリング川の巻き貝(Darling River snail)」が約50匹、生きた状態で見つかりました。2026年9月、地元の先住民のレンジャーが、バーウォン川にある堰で確認しました。この地域では数十年ぶりです。
この巻き貝は、ダーリング川(バーカ川)の水系にもともとすむ種類で、一時は絶滅したのではないかと考えられていました。1960年代からの堰やかんがい設備の建設が、減った原因の一つとされます。2024年の終わりには、ウィルカニアとルースという町で群れが見つかっていましたが、今回の場所はそこから700km以上も上流です。若い貝と古い貝の殻が見つかり、ここで繁殖していると見られます。ナランデラの水産施設では、ルースで救い出した2,200匹から増やした約4,000匹が育てられています。川の生態の専門家は、人が造った堰で群れが見つかったことで、すみかを作る保護の方法に可能性が広がると話しています。ただ、川の水が減ると藻の大発生や水温の上昇で群れが危ないと、レンジャーは心配しています。
日本でも、川の堰やダムが魚や貝の暮らしを変えてきたことが知られています。人の手が入った場所が、思いがけず生きものを守る場所になることもあるようです。
人が造った堰が、巻き貝の新しいすみかになっていたというのが面白いですね。見つけたのが地元の先住民のレンジャーさんたちというのも心強いです。小さな貝の群れが、このまま無事に増えていくといいですね。