泥に埋もれたカメを救出、動物園で250個超の卵も
ニューサウスウェールズ州の町モリーの近くにあるグワイダー湿地で、干上がった水場から救い出されたカメ13匹が、9月に湿地へ帰されました。内訳は、甲羅の幅が広い「broad-shelled turtle」が10匹と、「Murray River turtle」が3匹です。
水場「ギンガム・ウォーターホール」は、2026年4月、州の水管理機関Water NSWが環境のための放水を一時止めたことで干上がりました。このとき、厚い泥に埋もれていた39匹のカメが救い出され、ダボにあるタロンガ・ウエスタン・プレインズ動物園に運ばれました。動物園ではカモノハシ保護用の施設をカメ用に変え、泥を落として一匹ずつ確認しました。体重や食事を見守り、紫外線ランプや日光浴の場所も用意しました。健康診断で、14匹のメスが卵を持っているとわかりました。この種類は雨のときに卵を産むため、飼育員が産卵をうながし、今では250個を超える卵がふ化を待っています。残りの大人も順に帰し、子ガメは2027年の終わりまでに野生に放す予定です。水場には5月の終わりから再び水が流れ、生きものも戻りつつあります。
日本でも、水族館や動物園が、数が減った生きものを育てて自然に帰す取り組みをしています。湿地の保全と動物園の力が合わさった例と言えそうです。
泥だらけで運ばれてきたカメが、元気になってふるさとの湿地に帰れたと聞いてほっとしました。カモノハシ用の施設を工夫して使ったというのも面白いですね。卵からかえった子ガメが湿地で泳ぐ日が楽しみです。