暑さは「災害」。街づくりで熱を防ごうという声
オーストラリアで最も多くの死者を出している自然災害は、熱波です。その数は、ほかの自然災害をすべて合わせたよりも多いとされています。クイーンズランド州では、街づくりの基本となる州の計画方針に、暑さを「災害」としてはっきり入れるよう、環境団体や都市計画の専門家の団体が求めています。
クイーンズランド州の年間の平均気温は、記録が始まった1910年から1.5度上がりました。建物や道路が熱をためる「ヒートアイランド」の影響で、気温が35度でも体感では40度を超えることがあるといいます。州の計画方針は2016年から改められておらず、これまで暑さは扱われていませんでした。新しい方針の案では、ヒートアイランドを減らすことが優先する項目に入りました。北部の町タウンズビルには、窓を広げて風を通し、庭に木を植えて、エアコンなしで暮らす植物学者もいます。建築家は、停電しても働く風通しなどの設計の工夫が大切だと話しています。エアコンだけに頼ると、停電したときに危ないためです。
日本でも、熱中症への注意を呼びかける情報が出され、都市のヒートアイランドが問題になっています。暑さを街づくりの段階から考えるという発想は、日本の夏にも通じそうです。
熱波で亡くなる人が、ほかの自然災害をすべて合わせたより多いというのは意外でした。木陰や風通しを考えた家は、停電のときにも助けになるそうです。夏に引っ越す人は、部屋の向きや日当たりも見てみてくださいね。