幻の鳥ナイトパロットのひな、砂漠で先住民レンジャーが発見
西オーストラリア州のグレートサンディ砂漠にあるングルルパ保護区で、先住民のレンジャーたちが、ナイトパロットの若い鳥を見つけ、昼間の姿を映像にとらえました。絶滅寸前のこの鳥は、2013年にクイーンズランド州で再び見つかるまでは、完全に絶滅したと考えられていました。
きっかけは、砂漠に大雨が降ったあとに見つけた、ぬれた羽根1枚でした。たどっていくと、古い大きなスピニフェックス(トゲのある草)の茂みのトンネルに、若い鳥が隠れていました。おとなの鳥は緑と黄色の羽をしていますが、ひなの羽は灰色でふわふわしていて、草の内側の色にまぎれていました。ひなは声も出さず、じっと動かずに、隠れることだけで身を守っていたといいます。レンジャーの一人は、みんなで泣きながら抱き合ったと、そのときの気持ちを話しています。この取り組みでは、先住民の知恵と科学を組み合わせてすみかを探すほか、何千時間もの録音から鳴き声を見つけるAIの道具や、水場に残ったDNAから最近来たかを調べる方法も開発しています。野良猫や野火が、この鳥の大きな脅威です。
日本でも、トキやヤンバルクイナのように、数が少ない鳥を地元の人たちと守る取り組みが続けられています。砂漠で見つかった小さなひなは、未来への大きな希望になりそうです。
ぬれた羽根1枚から、草の中に隠れたひなにたどり着いたなんて、まるで宝探しのようですね。じっと動かずに身を守る姿を想像すると、けなげでかわいいです。みんなで抱き合って泣いたという場面に、こちらまで胸が熱くなりました。