献血者は国内に14人。珍しい血液型を実験室で
クイーンズランド大学と血液サービスのLifebloodが、実験室で赤血球を育てる技術の研究を進めています。珍しい血液型の人を助けるためで、事業費はA$250万(約2億5,000万円)。4年かけて、もっとたくさん、もっと安く作る方法を開発します。
「Jk null」という血液型は、太平洋の島々にルーツを持つ人たちの中でも1%未満しかいないとされます。クイーンズランド州ローガンに住むある人はこの血液型で、もしものときに備えて、自分の血液3単位がシドニーの希少血液バンクに保存されています。この人ときょうだい3人を含め、この血液型の献血者は国内に14人しかいません。数年前におばが輸血を必要としたときには国内に在庫がなく、ハワイから血液を取り寄せることも検討されました。今の技術では、ドナーの幹細胞から小さじ1杯ほどの赤血球を作るのに3週間かかり、費用は1単位あたり約A$100万(約1億円)にもなります。研究者は、実験室で赤血球を作れる国は世界でも数少ないと話しています。献血をしている人は人口の3%にとどまり、さまざまなルーツを持つ人の献血が求められています。
日本でも献血は日本赤十字社が担い、Rhマイナスのような珍しい血液型の人への備えが大切だとされています。血液を人の手で作る研究には、国を越えて期待が集まりそうです。
自分の血液を3単位、もしものときのために保存しているなんて、想像するだけでドキドキします。家族で献血して支え合っているのも素敵ですね。実験室で作った血液が、たくさんの人を助ける日が早く来るといいなと思います。