ネットで売られる象牙、証明書つきは1%未満
オーストラリアで売りに出されている象牙の製品について、合法に輸入されたことを示す書類がついたものはほとんどないことが、アデレード大学の研究でわかりました。2025年の6か月間に売りに出された象牙の製品は、約A$120万(約1億2,000万円)分にのぼりました。結果は学術誌『Biological Conservation』に載りました。
ネットのお店やオークションサイト、フェイスブックのマーケットプレイスなどで、70の売り手による1,698件の出品が見つかりました。このうち、合法な輸入を示す書類があると書かれていたのは1%未満でした。どこの国から来たのかを書いていたのは9%、おおよその年代を書いていたのは62%でした。オーストラリアに象牙を輸入できるのは、アジアゾウなら1975年より前、アフリカゾウなら1990年より前のもので、決められた証明書がある場合に限られます。ただ、国内で売り買いするときには、こうした証明は求められていません。不正な取引を研究する専門家は、素材や出どころを示す決まりがなければ、あいまいなままが当たり前になると話しています。
日本でも、象牙は印鑑などに使われてきた歴史があり、売り買いにはルールがあります。ゾウを守るには、買う側が出どころを気にすることも大切そうです。
1,698件もの出品があったのに、書類がそろっているものがほとんどないとは驚きました。古い象牙の製品を見かけたら、何でできているのか、どこから来たのかを気にしてみたいです。