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日本から犬・猫を連れてくる(Importing cats and dogs)

在住駐在
ひとことで言うと

日本からオーストラリアへ犬や猫を連れてくるには、農林水産省(DAFF)の輸入許可を取り、条件どおりの準備をして、メルボルン近郊ミクラムの検疫施設で最低10日間の検疫を受ける必要があります。準備には少なくとも6か月かかります。

目次
  1. 輸入の条件
  2. 手順
  3. 費用
  4. 日本との違い・注意点
ここは大事だよ

条件や金額は変わることがあります。手続きの前に、必ず公式の窓口やページで最新の情報を確認してください。個別の判断は、登録された専門家に相談してください。

輸入の条件

犬と猫の輸入は、農林水産省(Department of Agriculture, Fisheries and Forestry、DAFF)が管理しています。DAFFのページ(新しいタブで開く)は、有効な輸入許可(biosecurity import permit)を持ち、すべての輸入条件を満たして到着する必要があるとしています。

日本は「グループ2」の国

DAFFは輸出元の国をグループに分けています。犬のグループ2向けガイドと猫のグループ2向けガイドは、日本をグループ2(狂犬病のない承認国)に入れています。日本から連れてくる場合は、このガイドに従います。

DAFFが示す主な点は次のとおりです。

項目内容
準備期間少なくとも6か月
住んでいた国の条件生まれてからずっとグループ1・2の国にいる、または公的な個体確認の後、輸出直前まで180日以上グループ1・2の国にいる、など
個体の識別ISO規格に対応したマイクロチップだけが認められる
個体確認輸出元の国の当局(日本では動物検疫所)が輸出の180日以上前に行う
輸入許可生物安全輸入条件システム(Biosecurity Import Conditions System、BICON)で申請。有効期間は12か月
到着空港メルボルン国際空港に直行便で到着する必要がある。国内線での乗り継ぎは不可
輸送方法客室ではなく貨物(manifested cargo)として、国際航空運送協会(IATA)の基準に合うクレートで運ぶ
検疫ビクトリア州ミクラム(Mickleham)の検疫施設で最低10日間

連れてこられない犬・猫

DAFFのガイドで輸入できないとされているのは、次の犬・猫です。

  • 犬:土佐犬(Japanese Tosa)、ドゴ・アルヘンティーノ、フィラ・ブラジレイロ、アメリカン・ピット・ブル・テリア(ピット・ブル・テリア)、プレサ・カナリオ。チェコスロバキアン・ウルフドッグなどの交雑種も対象
  • 猫:サバンナ、チャウシーなど、家猫と野生のネコ科動物との交雑種。ベンガルは2026年3月1日から輸入できなくなった

輸出の時点で妊娠30日を超えている犬・猫や、授乳中の犬・猫も輸出できません。

犬に必要な主な検査と処置

犬のガイドにある、グループ2の国から来る犬の主な条件です(2026年10月時点)。猫には、外部寄生虫と内部寄生虫の駆除などの条件があり、猫のガイドにまとまっています。

項目主な条件
レプトスピラ症(Leptospira interrogans serovar Canicola)ワクチン接種か、輸出前45日以内の検査(陰性)のどちらか一方
ブルセラ症(Brucella canis)不妊手術をしていない犬は、輸出前45日以内に検査(陰性)
リーシュマニア症(Leishmania infantum)輸出前45日以内に検査(陰性)
外部寄生虫輸出の30日以上前から駆除を始める
内部寄生虫輸出前45日以内に2回。2回目は輸出前5日以内
最終の診察輸出前5日以内

DAFFは、オーストラリア国内で接種できるレプトスピラ症のワクチンは、この条件の型を防げないと説明しています。検査や処置は、輸出元の国で政府が認めた獣医師が行います。飼い主が自分で駆虫薬を与えることは認められていません。

手順

  1. ペットの輸送業者に依頼するか検討します。DAFFは経験のある業者の利用を勧めていますが、特定の業者は推薦していません。
  2. マイクロチップを確認し、動物検疫所で個体確認を受けます。輸出の180日以上前に行います。
  3. BICON(新しいタブで開く)で輸入許可を申請し、手数料を払います。DAFFの案内では、多くは20〜40営業日で発行され、長い場合は123営業日かかります。
  4. 許可が出たら、ミクラムの検疫施設を予約し、メルボルンへの便を手配します。
  5. 許可の条件に沿って、検査、ワクチン、寄生虫の駆除を受けます。
  6. 輸出前5日以内に最終の診察を受け、健康証明書に公的な獣医師の裏書きを受けます。日本では動物検疫所の輸出検査を受けます。
  7. 輸入許可、健康証明書の原本、必要な検査報告書をペットと一緒に送ります。到着後は職員が検疫施設へ運び、24時間以内にメールで到着の連絡があります。
  8. 検疫が終わったら、住んでいる地域のカウンシルなどで登録をします(「犬・猫の登録」)。

費用

DAFFが示す主な料金は次のとおりです(2026年10月時点、1匹あたり)。料金は毎年見直されます。

項目金額
輸入許可の申請(1匹目)A$626(受付A$135+審査A$491)
輸入許可の申請(同じ便の2匹目以降)A$299(受付A$135+審査A$164)
検疫施設の予約料A$282
輸入料A$1,132
検査料・書類審査料各A$84(30分ごと)
10日間の滞在A$560(1日A$56)

ほかに、時間外の受け取り料(平日A$176、週末・祝日A$186)、航空会社の取扱料(最低A$170)、追加の処置や獣医師の診察の費用がかかる場合があります。予約料と輸入料は、特別な事情がない限り返金されません。検疫施設の料金は、施設から出る前にクレジットカードで全額を払います。料金の一覧はDAFFの料金ページ(新しいタブで開く)にあります。輸送業者や航空会社の料金は別です。

日本とのちがいと注意点だよ!

  • 日本側では、日本から出る犬・猫は輸出検疫を受けなければなりません(動物検疫所のページ(新しいタブで開く))。輸出検査の申請は輸出日の14日前までで、検査は予約制です。
  • 動物検疫所は、オーストラリアの輸入許可を申請するには、原則として輸出日の6か月以上前に動物検疫所でマイクロチップの読み取りによる個体確認が必要だと案内しています。輸出日が決まったら、2か月以上前に輸出検査の申請と輸入許可書を出すよう求めています。
  • 輸出検査は出発前10日以内、かつ相手国の条件で決められた期間内に受けます。オーストラリアの条件は輸出前5日以内の裏書きなので、日程に注意してください。
  • 日本へ連れて帰る可能性がある場合は、日本に再び入るための条件も出国前に調べておきます。
  • 条件は予告なく変わることがあります。準備を始める前と出発前に、DAFFのガイドと輸入許可の条件を必ず確認してください。DAFFの問い合わせ先は imports@aff.gov.au です。

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