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政治の仕組み / 地方自治

カウンシルの税金(レイツ、Council rates)

在住駐在
ひとことで言うと

レイツ(rates)は、カウンシル(地方自治体)が不動産の価値にかけて集める地方の税金で、ごみ収集や道路、公園などのサービスの財源になります。計算の方法、値上げの上限、年金受給者の割引は州・準州ごとに違うため、住んでいる州とカウンシルの公式ページで確認してください。

目次
  1. レイツとは
  2. 州・準州ごとの違い
  3. 手順
  4. 費用
  5. 日本との違い・注意点
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レイツとは

議会教育局(Parliamentary Education Office、PEO)の三層の政府のページ(新しいタブで開く)にあるとおり、カウンシルは、レイツ(rates)などの地方の税金で自らお金を集めます。PEOは、レイツを「不動産の価値にかかる税」と説明しています。

PEOが挙げる、カウンシルが自ら集めるお金の例です。

  • レイツ(不動産の価値にかかる税)
  • 下水道と水道の料金
  • 犬の登録料
  • 運動施設や図書館の利用料

カウンシルの仕組みと仕事は「地方自治体(カウンシル)」で説明しています。

レイツの決まり方(NSWの例)

ニューサウスウェールズ州(NSW)の地方自治局(Office of Local Government)のレイツと割引のページ(新しいタブで開く)の主な説明は次のとおりです。

  • 払ったレイツは、カウンシルのサービスの財源になります。
  • レイツの計算に使う土地の価値は、州の土地評価長官(Valuer General)の名で決められます。
  • 土地の価値に納得できないときは、60日以内に異議を申し立てられます。
  • カウンシルの一般的な収入の増え方の上限(rate peg)は、州の独立価格規制審判所(IPART)が決めます。
  • 年金受給者には、レイツとごみ収集の料金の割引(pensioner concession)があります。
  • 払うのが難しいときは、できるだけ早くカウンシルに相談するよう案内されています。

値上げの上限(VICの例)

ビクトリア州(VIC)では、毎年の「レイツの上限(rate cap)」が、カウンシルが一般のレイツと定額の料金を上げられる最大の幅を決めます(エッセンシャル・サービス委員会(Essential Services Commission)の地方自治のページ(新しいタブで開く))。上限より大きく上げたいカウンシルは、より高い上限を申し込む仕組みがあります。

州・準州ごとの違い

レイツの計算の方法、値上げの上限、割引の仕組みは、州・準州の法律で決まります(2026年10月時点)。

州・準州主な仕組み公式の案内
ニューサウスウェールズ州(NSW)土地の価値をもとにする。値上げの上限(rate peg)はIPARTが決める。年金受給者の割引があるNSW地方自治局
ビクトリア州(VIC)毎年のレイツの上限(rate cap)があるエッセンシャル・サービス委員会
クイーンズランド州(QLD)州が決める土地の評価額は、レイツを決める要素の1つ。カウンシルが毎年の予算の中でレイツを決めるため、評価額が変わらなくてもレイツは変わることがある。評価額への異議は通知の発行日から60日以内州の地方自治の担当省とカウンシル
西オーストラリア州(WA)州の土地評価長官(Valuer-General)が決める評価額にもとづく。多くは年間の想定家賃(GRV)を使い、農村部などの一部は土地の価値(UV)を使う。カウンシルが決める「1ドルあたりの税率」をかけて計算する州の地方自治の担当省とカウンシル
南オーストラリア州(SA)州の土地評価長官(Valuer-General)が毎年決める評価額をもとに、カウンシルなどがレイツを決める。評価額への異議は、その年の最初のレイツの通知を受け取ってから60日以内。手数料はかからない州の地方自治局とカウンシル
タスマニア州(TAS)法律の枠組みは州が決め、29のカウンシルがそれぞれレイツを決める。カウンシルの予算、公式の評価額、「1ドルあたりの税率」をもとに計算する州の地方自治局とカウンシル
オーストラリア首都特別地域(ACT)カウンシルがなく、準州の政府が地方の役割も担う。レイツは、決まった額(住宅地はA$884、2026年10月時点)と、5年間の平均の土地の価値(AUV)にもとづく額の合計。警察・消防・緊急サービスの負担金(PFESL)もかかる。年金受給者、65歳以上、ヘルスケアカードを持つ人などへの支援があるACT歳入局
北部準州(NT)レイツはサービスの料金ではなく、不動産にかかる税。NT Concession Schemeの対象者が自分で住む家を持つ場合、年間のレイツの62.5%、1世帯あたり年A$200までの割引がある(2026年10月時点)準州政府とカウンシル

各州・準州の地方自治の担当の役所は「地方自治体(カウンシル)」の表にまとめています。

手順

レイツについて確認する流れです。

  1. 不動産の所在地のカウンシルを調べる(「地方自治体(カウンシル)」を参照)。
  2. カウンシルから届くレイツの通知(rates notice)で、金額、支払い期限、支払い方法を確認する。
  3. 年金受給者の割引などを受けられるか、カウンシルのサイトや州の案内で確認する。
  4. 土地の評価額に納得できないときは、通知にある期限内に、州の案内に沿って異議を申し立てる(NSWは60日以内)。
  5. 払うのが難しいときは、期限の前にカウンシルに相談する。

費用

レイツの金額は、不動産の価値とカウンシルごとの税率で決まり、カウンシルによって大きく違います。金額は、通知かカウンシルの公式ページでわかります。

日本との違い・注意点

  • レイツは、サービスごとの料金ではなく、不動産の価値にかかる地方の税です。NSWでは、年金受給者の割引が、レイツとごみ収集の料金(domestic waste management service charge)の両方にかかります。
  • 不動産を買うときの税(印紙税)は「印紙税(Stamp duty)」の記事で扱っています。
  • 個別の負担や評価額について判断が必要なときは、カウンシルか、税理士などの専門家に相談してください。

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