免許の翻訳(English translation of a driver licence)
ひとことで言うと
日本の運転免許は英語ではないため、オーストラリアで運転したり州の免許に切り替えたりするときに英訳が必要です。NAATI認定翻訳者の英訳、大使館・総領事館の運転免許証抜粋証明、州の翻訳機関などの方法がありますが、どれが認められるかは州・準州ごとに違います。
ここは大事だよ
条件や金額は変わることがあります。手続きの前に、必ず公式の窓口やページで最新の情報を確認してください。個別の判断は、登録された専門家に相談してください。
英訳が要る場面と主な方法
英訳が必要になるのは、主に次の2つの場面です。
- 日本の免許でそのまま運転するとき:多くの州・準州で、英語でない免許には英訳か国際運転免許証(International Driving Permit、IDP)を一緒に持つ必要があります。
- 州・準州の免許に切り替えるとき:申請のときに、州が認める方法で作った英訳の原本を出します。
英訳の主な方法は次のとおりです。
- NAATI認定翻訳者の英訳:翻訳者・通訳者の認定機関(National Accreditation Authority for Translators and Interpreters、NAATI)が認定した翻訳者に頼みます。翻訳者はNAATIのオンライン名簿(新しいタブで開く)で探せます。認定の確認もできます。
- 大使館・総領事館の「自動車運転免許証抜粋証明」:在オーストラリア日本国大使館と各総領事館が、日本の有効な免許を持っていることを英語で証明する書類です。従来の日本の運転免許証とパスポートで申請します。
- 内務省の無料翻訳サービス(Free Translating Service):内務省(Department of Home Affairs)がTIS Nationalを通じて提供します。永住者と一部の一時・暫定ビザの人が、ビザ発給から2年以内に、対象の書類を10件まで英訳してもらえます(内務省のページ(新しいタブで開く))。
- 州の翻訳機関:NSWのMulticultural NSWは、Service NSWの窓口で運転免許証などの個人書類の翻訳を受け付けています。
- 国際運転免許証:日本で出発前に取得します。州によっては英訳の代わりになります。取り方は旅行者の運転と国外運転免許証で説明しています。
州・準州ごとの違い
州・準州の免許に切り替えるときに認められる英訳です。2026年10月時点で各州・準州の公式ページで確認できた内容です。
| 州・準州 | 認められる英訳 | 大使館・総領事館の英訳 |
|---|---|---|
| ニューサウスウェールズ州(NSW) | 内務省の無料翻訳サービス、Multicultural NSWの英訳の原本のみ。コピーは不可 | 認められない(在シドニー日本国総領事館も同じ案内) |
| ビクトリア州(VIC) | NAATI認定翻訳者、またはその国の在豪領事館の翻訳 | 認められる |
| クイーンズランド州(QLD) | NAATI承認の翻訳者による英訳 | 記載なし。各州の公式ページで確認 |
| 西オーストラリア州(WA) | NAATI認定翻訳者、大学で翻訳の資格を持つ翻訳者、内務省の無料翻訳サービス(対象者のみ)など | NAATI認定翻訳者などが対応していない言語に限る |
| 南オーストラリア州(SA) | NAATI承認翻訳者(押印と署名、またはNAATIの電子スタンプ)、Multicultural SAまたは他州の同等機関 | 公式の便せんに署名があるものは認められる |
| オーストラリア首都特別地域(ACT) | 大使館・領事館、内務省、NAATI認定翻訳者の公式の英訳 | 認められる |
| タスマニア州(TAS) | 国際運転免許証、または英訳(必要な場合) | 記載なし。各州の公式ページで確認 |
| ノーザンテリトリー(NT) | 国際運転免許証、または認定翻訳者による公式の英訳 | 記載なし。各州の公式ページで確認 |
州・準州ごとの補足です。
- NSW:認められる英訳はこの2つ(と、日本には関係しない一部の機関)だけで、ほかの方法で作った英訳は認められません(NSW州政府のページ(新しいタブで開く))。在シドニー日本国総領事館は、ほかの州・国で認められ、運転目的で使う場合に限って翻訳証明を出すと案内しています(総領事館のページ(新しいタブで開く))。
- VIC:翻訳に料金がかかることがある、とVicRoadsは説明しています(VicRoadsのページ(新しいタブで開く))。
- QLD:英語でない免許で運転するときも、警察に免許を見せる際は公認の英訳を一緒に見せます(クイーンズランド州政府のページ(新しいタブで開く))。
- WA:免許が英語だけで書かれていない場合は、承認された翻訳者の英訳と、翻訳者に見せた免許の原本の両方が必要です。NAATIの翻訳では、認定(accredited)の翻訳者による2018年1月1日より後の日付の英訳は受け付けられません。ただし、多文化担当局(OMI)のサイトに載っている、2007年より前からの永久認定の翻訳者は例外です。2018年1月1日より前の日付の英訳は、これまでどおり使えます。NAATIの資格(certified)を持つ翻訳者の英訳は認められます。条件は西オーストラリア州交通局のページ(新しいタブで開く)に載っています。
- SA:英訳は原本が必要。領事館の翻訳を使う場合は、その領事館が翻訳を扱っているか事前に確かめるよう、南オーストラリア州政府のページ(新しいタブで開く)が案内しています。
- ACT:在オーストラリア日本国大使館は、ACTで運転する訪問者は、日本の免許と大使館の運転免許証抜粋証明を持てば運転できると案内しています(大使館のページ(新しいタブで開く))。
- NT:国際運転免許証は渡航前に取るよう求めています。取っていない場合は、NTの認定翻訳者による英訳が必要になります(ノーザンテリトリー政府のページ(新しいタブで開く))。
手順
大使館・総領事館の運転免許証抜粋証明を申請する場合の流れです。在メルボルン日本国総領事館の例です。
- 運転・切り替えをする州が、大使館・総領事館の英訳を認めているかを確認する。
- 申請書、日本の有効な運転免許証の原本(マイナ免許証は不可)、パスポートの原本を用意する。
- 窓口かオンラインで申請する。窓口は事前の予約が必要です。
- 発給まで5業務日ほどかかります。受け取りは来館が必要です。
遠隔地に住む人などは、代理申請や郵送申請について事前に相談できます(在メルボルン日本国総領事館のページ(新しいタブで開く))。ほかの公館の手続きは、管轄の大使館・総領事館が案内しています。
NAATI認定翻訳者に頼む場合は、NAATIのオンライン名簿で日本語から英語の翻訳者を探し、直接依頼します。
費用
2026年10月時点の例です。
- 在メルボルン日本国総領事館の運転免許証抜粋証明:A$22です(2026年4月1日から2027年3月31日までの申請)。オンライン申請でクレジットカード払いの場合は2,100円です。手数料は毎年4月1日に変わります。
- Multicultural NSW:運転免許証などの標準的な書類の英訳は、7業務日のサービスで預かり金A$80、急ぎのサービスで預かり金A$105です(Multicultural NSWのページ(新しいタブで開く))。
- 内務省の無料翻訳サービス:対象者は無料です。
- NAATI認定翻訳者:料金は翻訳者ごとに違います。
日本とのちがいと注意点だよ!
- マイナ免許証では抜粋証明を申請できない:大使館と各総領事館は、運転免許証抜粋証明の申請に従来の運転免許証が必要だとしています。マイナ免許証は券面に免許の情報が表示されないため、海外で運転する場合は従来の免許証を持って行くよう案内しています。
- 大使館・総領事館では国際運転免許証を出せない:在シドニー・在メルボルンの総領事館は、日本の免許の更新や国際運転免許証の発行はできないとしています。国際運転免許証は、日本で出発前に取っておきましょう。
- 英訳だけでは運転できない:英訳は日本の免許と一緒に持つもの。日本の免許証の原本も必ず携帯してください。
- 州をまたぐと扱いが変わる:ある州で認められた英訳が、別の州では認められないことがあります。特にNSWは認める英訳が限られています。
- コピーは不可の州がある:NSW、SAなどは英訳の原本を求めています。
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