日本の免許からの切り替え(Converting an overseas licence)
オーストラリアに住む人は、州・準州の運転免許へ切り替える必要があります。日本は多くの州・準州で「公認国」とされ、車の免許は学科・実技試験なしで切り替えられる州がほとんどです。ただし期限、認められる英訳、手数料は州・準州ごとに違います。
条件や金額は変わることがあります。手続きの前に、必ず公式の窓口やページで最新の情報を確認してください。個別の判断は、登録された専門家に相談してください。
切り替えの全体像
オーストラリアの運転免許は州・準州ごとの発行です。日本の免許からの切り替えも、住んでいる州・準州の交通当局で手続きします。
大まかな流れは、どの州・準州でもほぼ同じです。
- いつまでに切り替えるか(期限)を確認する
- 日本の免許で試験が免除されるかを確認する
- 英訳、身分証明書、住所の証明などをそろえる
- 窓口で申請し、視力検査と写真撮影を受ける
日本は、多くの州・準州で「公認国(recognised country)」の一覧に入っています。公認国の現在有効な車の免許なら、学科試験と実技試験なしで切り替えられる州・準州がほとんどです。どの国を公認するかは、各州が全国組織オーストロードの枠組み(Recognised Overseas Licences Scheme(新しいタブで開く))も参考に決めています。
トラックなど大型車の免許は、公認国でも試験が必要な州が多くあります。この記事は普通自動車(Class C)を中心に説明します。
旅行や短期滞在で運転するだけなら、切り替えは不要な場合があります(旅行者の運転と国外運転免許証)。
州・準州ごとの違い
2026年10月時点で、各州・準州の交通当局のページで確認できた内容です。「各州の公式ページで確認」の項目は推測で埋めていません。
| 州・準州 | 切り替えの期限 | 日本の車の免許の試験 | 認められる英訳 | 詳しい記事 |
|---|---|---|---|---|
| ニューサウスウェールズ州(NSW) | 永住者はオーストラリア到着から3か月。一時ビザでNSWに長く住む人は、住み始めてから6か月 | 公認国のため学科・実技試験は免除 | 内務省の無料翻訳サービス、またはMulticultural NSWの英訳の原本のみ | NSWでの切り替え |
| ビクトリア州(VIC) | VICに長く住む場合。6か月が基準で、住み始めた日から数える | 18歳以降3年以上の免許なら試験なし(確認ツールの結果)。そのほかは確認ツールで確認 | NAATI認定翻訳者、またはその国の在豪領事館の翻訳 | VICでの切り替え |
| クイーンズランド州(QLD) | 永住ビザなどの人は、QLDに住んで3か月 | 公認国のため学科・実技試験は免除 | NAATI承認の翻訳者による英訳 | QLDでの切り替え |
| 西オーストラリア州(WA) | 市民・永住者は3か月以内に申請 | 公認国のため学科試験・実技評価は免除 | NAATI認定翻訳者などの承認された翻訳者 | WAでの切り替え |
| 南オーストラリア州(SA) | 永住者になってから3か月以内 | 確認ツールで条件を確認(下の補足) | NAATI承認翻訳者、在豪領事館、Multicultural SAなど | SAでの切り替え |
| オーストラリア首都特別地域(ACT) | 永住ビザを持つ人は3か月 | 公認国のため追加の講習・試験なし | 大使館・領事館、内務省、NAATI認定翻訳者 | ACTでの切り替え |
| タスマニア州(TAS) | 永住ビザの発給から6か月。延長の申請ができる | 公認国のため学科試験・運転評価は免除(有効な免許の場合) | 国際運転免許証、または英訳 | TASでの切り替え |
| ノーザンテリトリー(NT) | NTに続けて3か月を超えて住む場合 | 一覧に日本があり、学科・実技試験は免除 | 国際運転免許証、または認定翻訳者による英訳 | NTでの切り替え |
州・準州ごとの補足です。
- NSW:日本は試験免除の国の一覧に入っています。免許は有効か、失効から5年以内である必要があります(NSW州政府のページ(新しいタブで開く))。在シドニー日本国総領事館の翻訳証明は、NSWの免許当局では認められていません(在シドニー日本国総領事館のページ(新しいタブで開く))。
- VIC:VicRoadsは、条件は免許の種類、取得した年齢、保有期間、発行国によって違うとして、確認ツール(新しいタブで開く)の利用を案内しています。確認ツールで、日本の免許を18歳以降3年以上持つ場合を確かめると、試験なしでフル免許に切り替えられ、窓口の予約(免許と本人確認、視力検査)が必要という結果でした(2026年10月時点)。在メルボルン日本国総領事館のページ(新しいタブで開く)は、日本の免許を持つ人は筆記・実技試験が免除になると案内しています。
- QLD:日本は公認国の一覧に入っており、免許が有効か、過去5年以内に持っていたことが条件です。国の一覧はクイーンズランド州政府のページ(新しいタブで開く)にあります。
- WA:西オーストラリア州交通局のページ(新しいタブで開く)の国の確認で、日本は「追加条件のない公認国」と表示されます。失効してから12か月を超えた免許は対象外です。
- SA:南オーストラリア州政府の確認ツール(新しいタブで開く)で「有効・日本・20歳以上・保有3年超」を選ぶと、車とバイクの免許は運転試験なしで切り替えられると表示されます。トラックなどほかのクラスは運転試験が必要です。年齢と保有期間で結果が変わるため、自分の条件で試してみてください。
- ACT:日本は「recognition status」を持つ国の一覧に入っています(Access Canberraのページ(新しいタブで開く))。ACTに住む一時ビザの人は、ACTの免許を取ることも選べます。
- TAS:日本は公認国の一覧に入っています。一覧はタスマニア州交通局のページ(新しいタブで開く)で見られます。
- NT:試験なしで切り替えられる国の一覧に、日本も含まれています(ノーザンテリトリー政府のページ(新しいタブで開く))。
手順
多くの州・準州に共通する流れです。細部は州ごとの記事と公式ページに譲ります。
- 住んでいる州・準州の切り替えの期限を確認する。
- 日本の免許で試験が免除されるかを、州の公式ページや確認ツールで確認する。
- 州が認める方法で、日本の免許の英訳を用意する(方法は免許の翻訳で説明しています)。
- 申請書、身分証明書、住所の証明、日本の免許の原本をそろえる。永住者であることの証明を求める州もあります。
- 州の窓口(Service NSW、VicRoads、Service SA など)で申請する。予約が必要な州もあります。
- 視力検査と写真撮影を受け、手数料を払う。試験が必要な場合は試験を受ける。
- 仮の免許を受け取り、免許証は後日郵送で届く州が多くあります。
費用
手数料は州・準州ごとに違います。2026年10月時点で確認できた例です。
- NSW:無制限(フル)免許は1年A$74、3年A$172、5年A$234です。2026年7月1日からの料金です。
- VIC:免許の確認のための予約料A$22.10がかかり、免許によっては再発行料も必要です。フル免許は3年A$96.50、10年A$330.70です。
- QLD:免許の期間に応じて、1年A$94.65から5年A$212.00までです。2026年7月1日時点の料金です。
- WA:海外の免許の切り替え申請料A$63.50(試験が不要な場合)と、免許の更新料(1年A$49.40、5年A$172.00)がかかります。
ほかの州・準州の料金は、州ごとの記事や公式ページでわかります。英訳を頼む場合は、翻訳料が別にかかります。
日本とのちがいと注意点だよ!
- 期限の数え方が州で違う:オーストラリアへの到着から数える州(NSWの永住者)、その州に住み始めた日から数える州(VIC、QLDなど)、永住ビザの発給から数える州(TAS)があります。
- 州の免許を取ると日本の免許では運転できない:NSWやQLDなどでは、州の免許が出た後は、その州で日本の免許を使って運転できなくなります。
- マイナ免許証だけでは手続きできないことがある:ACTでの切り替えはマイナ免許証では申請できない、と在オーストラリア日本国大使館は案内しています。大使館・総領事館の運転免許証抜粋証明も、従来の免許証が必要です(大使館のページ(新しいタブで開く))。
- 日本の免許の更新は大使館・総領事館ではできない:在シドニー・在メルボルンの総領事館は、日本の免許の更新や国際運転免許証の発行はできないとしています。各都道府県警察や運転免許センターに問い合わせてください。
- 公認国の一覧は変わることがある:WAは2026年10月31日から、韓国、台湾など14の国・地域を公認国に加えると案内しています。最新の一覧は各州の公式ページにあります。
- 個別の判断:自分の場合にどの期限やどの免許の種類になるかは、各州の交通当局に問い合わせるのが確実です。
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