日本人のためのオーストラリア情報
生活 / 電気・ガス・水道

水道と水の制限(Water use rules and restrictions)

ひとことで言うと

オーストラリアの多くの地域では、水不足でなくても、庭の水やりの時間などを決めた水の使い方のルールが常にあります。ルールは州や水道事業者ごとに違い、水が足りなくなると、さらに厳しい制限が段階的にかかります。住む地域の水道事業者のサイトで確認してください。

目次
  1. 常にあるルールと、水不足のときの制限
  2. 主な地域のルールの例
  3. 州・準州ごとの違い
  4. 手順
  5. 費用
  6. 日本との違い・注意点

常にあるルールと、水不足のときの制限

水の使い方のルールには、大きく2種類あります。

  • 常にあるルール:水不足でなくても、毎日守るルール。庭の水やりの時間、ホースの使い方、舗装面の水洗いなどを決めています。名前は地域によって違います(Water Wise Guidelines、Permanent water saving rulesなど)。
  • 水不足のときの制限(water restrictions):ダムの貯水量が減ったときなどに、段階的にかかる制限。

たとえばVICでは、水不足のときの制限は1段階(軽い)から4段階(厳しい)まであります。制限がかかっているときは、常にあるルールより厳しいほうが適用されます(州政府のページ(新しいタブで開く))。TASの水道事業者TasWaterも、4段階の制限を設けています(TasWaterのページ(新しいタブで開く))。

多くのルールは、水道水(飲料水)の使い方についてのものです。雨水タンクの水、再生水などには適用されない場合があります。

主な地域のルールの例

以下は、2026年10月時点で各水道事業者のページに書かれている内容の一部です。

シドニー(Sydney Water):シドニー、ブルーマウンテンズ、イラワラの全員が対象です(Water Wise Guidelines(新しいタブで開く))。

  • 水道水での庭や芝生の水やりは、10時より前か16時より後。方法は、すぐ止められるノズル付きの手持ちホース、スプリンクラー、散水システム。
  • スマート散水システムや点滴かん水は、10時〜16時も使える。
  • 歩道や車庫前などの舗装面を水で洗うことは、安全・衛生上必要な場合などを除いてできない。
  • ホースや蛇口を出しっぱなしにしない。

メルボルン(VICの常にあるルール):Melbourne Waterのページ(新しいタブで開く)では、2011年から続く常にあるルールを次のように案内しています。

  • 散水システムで庭に水をやれるのは18時から10時まで。手持ちのホース、じょうろ、バケツならいつでもよい。
  • ホースは水漏れがなく、トリガーノズル(手元で止められるノズル)が付いたものを使う。
  • 舗装面の水洗いは原則としてできない。
  • 噴水などは水を循環させる。

メルボルンには、1人1日150リットル以内を目指す、任意の目標(Target 150)もあります。

パース(Water Corporation):住所ごとに決まった散水日(watering days)があります。散水日に、9時より前か18時より後に1回だけ水をやります(散水日の確認ページ(新しいタブで開く))。毎年6月1日〜8月31日は、対象地域でスプリンクラーを止める期間(Sprinkler Switch-off)です。この期間にスプリンクラーを使うと、A$100の罰金の対象になります。

キャンベラ(Icon Water):常にあるルール(Permanent Water Conservation Measures)は次のとおりです(Icon Waterのページ(新しいタブで開く))。

  • 9月1日〜5月31日は、スプリンクラーや散水システムを使えるのは18時から9時まで。トリガーノズル付きの手持ちホース、バケツ、じょうろならいつでもよい。
  • 6月1日〜8月31日は、どの方法でもいつでも水をやれる。
  • 水たまりや流れ出しができるほど水をまかない。
  • 窓は、トリガーノズル付きでも普通の園芸用ホースでは洗えない。

州・準州ごとの違い

クオまる

州によってちがうから、住んでいる州を確認してね。

ルールを決めて管理するのは、州・準州や水道事業者です。同じ州の中でも、水道事業者によってルールが違うことがあります。

州・準州確認先の例2026年10月時点の主な内容
NSWSydney Water(シドニー周辺)Water Wise Guidelines(上記)
VIC州政府、各地の水道事業者州共通の常にあるルール。水不足のときは4段階の制限
QLD各州の公式ページで確認各州の公式ページで確認
WAWater Corporation散水日の割り当て。冬のスプリンクラー停止
SA各州の公式ページで確認各州の公式ページで確認
ACTIcon WaterPermanent Water Conservation Measures(上記)
TASTasWater4段階の制限。現在の制限はTasWaterのサイトで確認
NT各州の公式ページで確認各州の公式ページで確認

VICでは、水道事業者ごとの案内が州政府のページ(新しいタブで開く)にまとめられています。

手順

  1. 住所の水道事業者を確かめる。VICでは、州政府のサイトに水道事業者を探すページ(Find your water corporation)がある。
  2. 水道事業者のサイトで、常にあるルールと、いま制限がかかっているかを確認する。
  3. 庭やベランダで水を使う場合は、決められた時間と方法を守る。

費用

水道料金は水道事業者と地域によって違い、各水道事業者のサイトに載っています。賃貸の場合の水道料金の扱いは、住んでいる州の賃貸のルールで決まります(「賃貸の探し方と申し込み」)。

ここに注意してね!

  • 水不足でなくても、庭の水やりの時間などのルールがある地域があります。違反すると罰金の対象になる場合があります(VIC、WAなど)。
  • ルールに違反している人を見かけたときに、水道事業者に通報できる仕組みがある地域もあります(Sydney Water、Water Corporationなど)。
  • 新しく芝生を張ったときなどは、例外や申請の仕組みがある場合があり、各水道事業者が案内しています。

この記事をシェアする

次に読むならこれ

関連する記事

生活電気・ガスの契約(Connecting electricity and gas)賃貸でも、電気とガスの契約は原則として住む人が自分で小売会社(retailer)と結びます。小売会社やプランを比べる政府のサイトは州によって違い、NSW・QLD・SA・TAS・ACTはEnergy Made Easy、VICはVictorian Energy Compareを使います。引っ越しの前に申し込み、入居時にメーターの数字を控えておくと安心です。生活電気料金の比較サイト(Energy Made Easy・Victorian Energy Compare)電気・ガスのプランは、政府の無料の比較サイトで比べられます。NSW・QLD・SA・TAS・ACTはEnergy Made Easy、VICはVictorian Energy Compareを使います。比較サイトは契約の切り替えまではしないため、選んだら自分で小売会社に申し込みます。生活光熱費の支払いが難しいとき(Help paying energy bills)電気・ガス・水道の料金が払えそうにないときは、すぐに契約している会社に連絡します。支払いの延長や分割、返済困難の支援(hardship program)を受けられることがあります。州・準州には、急な困窮のときの助成や、割引(コンセッション)の制度があります。会社と話がまとまらないときは、州・準州のエネルギーと水のオンブズマンに無料で相談できます。住まい賃貸の探し方と申し込み(Renting a home)オーストラリアで家を借りるときは、物件を探して内見し、申込書を出し、審査に通ったら契約書に署名してボンドと前払い家賃を払います。申し込み時に払うお金や、求められる書類の範囲は州・準州の法律で決まっています。家賃をつり上げる競り(Rent bidding)を禁じる州もあります。