ホエールウォッチング(Whale watching)
ひとことで言うと
ザトウクジラは毎年5月ごろから東海岸を北へ、その後南へ移動し、陸や船から見ることができます。クジラに近づける距離は州の法律で決まっていて、船、カヤック、泳ぐ人、ドローンごとに違います。距離は州によっても違います。
クジラが見られる時期
ニューサウスウェールズ州(NSW)の環境・文化遺産局の発表(新しいタブで開く)では、毎年秋に約4万頭のザトウクジラが南極の海を離れます。NSWの沿岸を北へ進み、NSWやクイーンズランド州(QLD)の暖かい海で繁殖と出産をします。往復は約1万kmです。
時期はおおむね次のとおりです(クイーンズランド州政府のページ(新しいタブで開く))。
| 時期 | クイーンズランド州の沿岸 |
|---|---|
| 5月〜7月 | 北へ移動する |
| 7月〜8月 | 南へ向きを変える |
| 8月〜10月 | 一部がハービー湾(Hervey Bay)に入る。生まれたばかりの子クジラと母クジラを見られることがある |
同じページは、風が強くなる前の、穏やかな朝が見やすいとしています。岬や一部の浜からも、双眼鏡を使って見ることができます。
ビクトリア州(VIC)の州政府のページ(新しいタブで開く)にあるとおり、VICの沿岸には5月から10月にミナミセミクジラが来ます。ザトウクジラは、北へ向かう6月・7月と、南へ向かう9月・10月に多く見られます。
クジラが嫌がっているしるし
QLD州政府は、クジラが次のような様子を見せたら、船を離すよう案内しています。
- 船から離れていく
- 泳ぐ速さや向きを何度も変える
- 急にもぐる、もぐる回数が増える
- 呼吸のしかたが変わる
- 尾びれで水面をたたくなど、攻撃的な動きをする
白いクジラ
NSWとQLDでは、ほとんど白いクジラには特に大きな距離が決められています。NSWでは、白いクジラ、イルカ、ジュゴンから常に500m以上離れます。QLDでは、90%以上白いザトウクジラに、船は500m以内、航空機は610m以内に近づけません。
州・準州ごとの違い
クオまる
州によってちがうから、住んでいる州を確認してね。
クジラに近づける距離は州の法律で決まっていて、違反すると罰則があります(2026年10月時点)。
| 州・準州 | 主な距離(クジラ) |
|---|---|
| ニューサウスウェールズ州(NSW) | 船(サーフボード・カヤックを含む)は100mより近づかない。子クジラがいるときは300m。泳ぐ人は100m以上離れて水に入り、水中では30m以上離れる。ジェットスキーは300m、ドローンは100m |
| ビクトリア州(VIC) | 泳ぐ人とサーファーは50m、船は200m、ジェットスキーは300m、ドローンやヘリコプターなどの航空機は500m |
| クイーンズランド州(QLD) | 船(カヤック・パドルボードを含む)はクジラの周り100m、前後300mに入らない。300m以内は6ノット以下。水中の人は100m、ジェットスキーは300m、ドローンは100m |
| 西オーストラリア州(WA) | 各州の公式ページで確認 |
| 南オーストラリア州(SA) | 各州の公式ページで確認 |
| オーストラリア首都特別地域(ACT) | 各準州の公式ページで確認 |
| タスマニア州(TAS) | 各州の公式ページで確認 |
| 北部準州(NT) | 各準州の公式ページで確認 |
NSWはNSW環境・文化遺産局のページ、QLDはクイーンズランド州政府のページ、VICはビクトリア州政府のページによります。
NSWのそのほかの決まり
- 船は、クジラから300mの範囲を「注意区域(caution zone)」として扱います。
- 子クジラがいるときは、注意区域に入って近づいてはいけません。
- 後ろから近づいたり、前で待ち伏せしたりしてはいけません。
- 注意区域に同時に入れる船は3隻までです。
- ジェットスキーのほか、パラセーリングの船やホバークラフトなども、同じ扱いです。
QLDのそのほかの決まり
- クジラの注意区域(300m)にすでに3隻の船がいるときは、入れません。
- クジラが近づいてきて、船が近づけない区域に入ったときは、エンジンを止めるかギアを外すか、6ノットより遅い速さで離れます。
- グレートバリアリーフ海洋公園などの連邦の海域では、船は子クジラの300m以内に近づけません。
VICのそのほかの決まり
- クジラから300m以内では、船は5ノットまで速度を落とします。
- 毎年6月1日から10月31日まで、ウォーナンブール(Warrnambool)のローガンズ・ビーチ(Logans Beach)に、エンジン付きの船とドローンが入れない区域が設けられます。
- 距離の違反などには、A$3,800を超える罰金が科されることがあります。
ここに注意してね!
- サーフボードやカヤック、スタンドアップパドルも、州によっては船と同じ距離の決まりが適用されます。泳いでいるときやサーフィン中も距離を守ります。
- ドローンでの撮影にも距離の決まりがあります。NSWでは、許可なく国立公園からドローンを飛ばしたり、国立公園の上を飛ばしたりしないよう案内されています。
- 打ち上げられたクジラを見つけたら、QLDでは無料のアプリ「QWildlife」か1300 130 372(オプション1)で知らせるよう案内されています。NSWでは、弱ったクジラや網などに絡まったクジラを見たら、国立公園・野生生物局(NPWS)の13000 PARKS(1300 072 757)に連絡するよう案内されています。
- 野生動物との接し方は「動物とのふれあいのルール」にまとめています。
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