ビザの種類とサブクラス制度(Visa classes and subclasses)
ひとことで言うと
オーストラリアのビザは、3桁の「サブクラス」番号で区別されます。番号ごとに申請の条件と、取得後に守る「ビザ条件」が法令で決まっています。ビザを探すときや自分の条件を確かめるときは、サブクラス番号を手がかりにします。
ここは大事だよ
条件や金額は変わることがあります。手続きの前に、必ず公式の窓口やページで最新の情報を確認してください。個別の判断は、登録された専門家に相談してください。
ビザの番号の仕組み
オーストラリアのビザは、移民法(Migration Act 1958)と移民規則(Migration Regulations 1994)で決まっています。担当は内務省(Department of Home Affairs)です。
クラスとサブクラス
移民規則では、ビザは「クラス(Class)」と「サブクラス(Subclass)」の二段階で整理されています。
| 用語 | 中身 | 規則の場所 |
|---|---|---|
| クラス | ビザの大きな種類 | 移民規則の別表1(Schedule 1) |
| サブクラス | 3桁の番号がついた個別のビザ | 移民規則の別表2(Schedule 2) |
| 審査の基準(criteria) | 申請者が満たす条件 | 別表2の各サブクラスの部分 |
| ビザ条件(conditions) | 取得後に守るルール | 番号は別表2、内容は別表8(Schedule 8) |
一般には「サブクラス417」「サブクラス500」のように、番号で呼ばれます。1つのサブクラスの中に「ストリーム(stream)」という区分があるビザもあります。
内務省のビザ一覧の分け方
内務省のビザ一覧(Visa list)(新しいタブで開く)は、目的別に次のように分けています。
| 分類 | 主なサブクラスの例 |
|---|---|
| 訪問(Visitor visas) | 601(ETA)、651(eVisitor)、600(Visitor)、417(Working Holiday)、462(Work and Holiday)、771(Transit) |
| 就学・研修(Studying and training visas) | 500(Student)、590(Student Guardian)、407(Training) |
| 家族・パートナー(Family and partner visas) | 820・801、309・100(Partner)、300(Prospective Marriage)など |
| 就労・技術(Working and skilled visas) | 482(Skills in Demand)、485(Temporary Graduate)、189、190、186 など |
| 難民・人道(Refugee and humanitarian visas) | 866(Protection)など |
| その他(Other visas) | 010(ブリッジングビザA)、155・157(Resident Return)など |
廃止されたビザも「Repealed visas」として一覧に残っています。
ビザ条件の番号
ビザには「8547」「8105」のような4桁の番号の条件がつくことがあります。たとえば次のものです。
- 8547:ワーキングホリデーで、同じ雇用主の下で働ける期間の制限
- 8548:ワーキングホリデーで、就学できる期間の制限
- 8105:学生ビザの就労時間の制限
それぞれの内容は、内務省のビザ条件の一覧(Conditions list)(新しいタブで開く)で確認できます。自分のビザについている条件は、VEVOで確認します。
手順
- 目的(旅行・就学・就労・家族)から、内務省のビザ一覧(新しいタブで開く)で候補のサブクラスを探す。
- 各ビザのページで「Eligibility(申請の条件)」「Cost(費用)」「Step by step(申請の手順)」を読む。
- 多くのビザはImmiAccountでオンライン申請する(ETAは専用アプリ)。
- 取得後は、ビザ条件をVEVOで確認する。
費用
ビザ申請料(Visa Application Charge、VAC)はサブクラスごとに違います。調べ方は「ビザ申請料の調べ方」にまとめています。
ここに注意してね!
- ビザは番号で管理されているため、番号を正確に控えることが大切です。似た名前のビザもあります。
- 法令の原文は連邦法令登録簿(Federal Register of Legislation)(新しいタブで開く)で読めます。ただし改正が多いので、実際の申請は内務省のページで確認してください。
- 内務省は、ビザ申請の助言や書類作成を手伝える人を、登録移民エージェント、弁護士(legal practitioner)、免除対象者(exempt person)に限っています。くわしい説明は内務省のページ(新しいタブで開く)にあり、「登録移民エージェントと相談先」の記事でも扱っています。
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ビザ・移住生体情報の提供(Biometrics)ビザの申請では、顔写真と指紋などの生体情報(biometrics)の提供を求められることがあります。必要かどうかと方法は内務省が知らせます。国外では指定の採取センター(ABCC)か「Australian Immi App」、国内では予約制の窓口で提供します。ビザ・移住ブリッジングビザ(Bridging visa)ブリッジングビザは、国内で次のビザを申請し、結果を待つ間などに合法に滞在するための一時ビザです。多くは本申請と同時に自動で申請されます。出国すると多くの場合は失効し、審査中に出国して戻るにはBVB(2026年10月時点でA$575)の許可が必要です。ビザ・移住無犯罪証明とキャラクター要件(Character requirement)ビザを受けて滞在し続けるには、素行の要件(キャラクター要件)を満たす必要があります。申請では各国での有罪判決や起訴をすべて申告し、求められたら警察証明(無犯罪証明)を出します。日本の警察証明は、オーストラリア国内では日本の大使館・総領事館を通じて申請します。
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ビザ・移住ImmiAccountでの申請の流れImmiAccountは内務省のオンライン申請の窓口です。ワーキングホリデーや学生ビザなど多くのビザは、ここでアカウントを作り、書類を添付し、申請料を払って申請します。ETA(subclass 601)はImmiAccountではなく専用アプリで申請します。ビザ・移住VEVOでビザの条件を確認する(Visa Entitlement Verification Online)VEVOは、自分のビザの期限・就労や就学の可否・ビザ条件をオンラインで確認できる内務省のシステムです。パスポートとTRNなどの番号があれば使え、確認結果を雇用主などにメールで送ることもできます。スマートフォン用のmyVEVOアプリもあります。ビザ・移住ビザ申請料の調べ方(Visa application charge)ビザの申請料(VAC)は、内務省の「Visa Pricing Estimator」と料金表で調べられます。料金は内務省が申請を受け取った日の額で決まり、原則として不許可でも返金されません。カードやPayPalで払うと、2026年10月時点で1.01〜1.90%の手数料がかかります。ビザ・移住ETA(電子渡航許可、Electronic Travel Authority、subclass 601)日本のパスポートを持つ人は、観光や知人訪問などの短期滞在にETAを使えます。申請はスマートフォンの「Australian ETA」アプリで行い、2026年10月時点でサービス料A$20がかかります。12か月の間に何度でも入国でき、1回の滞在は最長3か月です。働くことはできません。ビザ・移住日本人のワーキングホリデービザ(Working Holiday visa、subclass 417)日本のパスポートを持つ18〜30歳の人は、ワーキングホリデービザ(subclass 417)を申請できます。最初のビザは国外からオンラインで申請し、申請料は2026年10月時点でA$840です。入国から最長12か月滞在でき、働くことも4か月までの就学もできます。ビザ・移住学生ビザ(Student visa、subclass 500)オーストラリアの教育機関でフルタイムのコースに通うためのビザです。入学許可(CoE)と留学生保険(OSHC)が必要で、申請料は2026年10月時点でA$2,500からです。2026年10月2日から、ほとんどの人は国外から申請し、家族も原則として申請に含められなくなりました。ビザ・移住登録移民エージェントと相談先(Registered migration agents)ビザ申請の助言や書類作成を報酬を受けて手伝えるのは、登録移民エージェント(RMA)と弁護士だけです。エージェントに頼む前に、移民エージェント登録局(OMARA)の登録簿で登録と処分歴を確認できます。