運転中のスマホ(Mobile phones and driving)
ひとことで言うと
オーストラリアでは、運転中にスマホを手に持つことや体にのせることは、どの州・準州でも違反です。フル免許の人は、車に固定したホルダーで通話やナビを使える州が多い一方、仮免許(L)とP免許の人にはさらに厳しい制限があります。カメラによる取り締まりもあり、反則金と違反点数は州ごとに違います。
ここは大事だよ
条件や金額は変わることがあります。手続きの前に、必ず公式の窓口やページで最新の情報を確認してください。個別の判断は、登録された専門家に相談してください。
どの州でも共通のルール
運転中のスマホの使い方は、交通ルールで細かく決められています。次の点は、どの州・準州でも変わりません。
- 運転中は、スマホを手に持ってはいけません。ひざの上など体にのせることも違反です。
- 信号待ちや渋滞で止まっているときも「運転中」です。
- 文字の入力、メッセージやメール、SNS、動画、ビデオ通話は、ホルダーに固定していても使えません。
- 道路から外れた場所に駐車していれば、使えます。
フル免許の人が通話やナビを使えるのは、多くの州で、市販のホルダーで車に固定した場合か、触らずに使える場合(Bluetoothなど)です。仮免許(L)とP免許の人は、ハンズフリーの通話も禁止される州がほとんどです。
外国の免許で運転する人も、その州のルールに従います。クイーンズランド州(QLD)は、州外・外国の免許の人は、QLDで同じ種類の免許の人のルールに従うとしています。
カメラによる取り締まり
ニューサウスウェールズ州(NSW)、ビクトリア州(VIC)、QLD、西オーストラリア州(WA)、オーストラリア首都特別地域(ACT)は、運転中のスマホの使用を撮影するカメラを使っています。NSWのカメラは、場所や時間を問わず取り締まるとしています。
州・準州ごとの違い
2026年10月時点で、各州・準州の公式ページで確認できた内容です。「各州の公式ページで確認」の項目は推測で埋めていません。
| 州・準州 | フル免許で認められる主な使い方 | 仮免許(L)・P免許 | 反則金・違反点数 |
|---|---|---|---|
| NSW | 触らずに通話・音楽。ホルダーに固定すれば、触って通話・音楽・ナビ | L・P1・P2は、ハンズフリーやホルダーを含めて一切使えない | 反則金と違反点数(倍点の対象)。L・P1は点数の上限を超え免許を失う |
| VIC | 固定したスマホか車の機能で、通話・音楽・ナビ。固定していないスマホに触れない | L・P1・P2は使えない。固定したスマホのナビと音楽は、出発前に設定した場合だけ | 反則金の対象(金額は各州の公式ページで確認) |
| QLD | オープン・P2免許は、ホルダーに固定すれば触って通話・ナビなど | 25歳未満のL・P1は、ハンズフリー、ヘッドセット、スピーカーも禁止 | A$1,295、4点。1年以内の2回目以降は倍点 |
| WA | 固定するか触らずに通話。ナビは固定して触らない場合 | 各州の公式ページで確認 | 手に持つなどA$500・3点。文字や動画を見るなどA$1,000・4点 |
| 南オーストラリア州(SA) | 通話で触る場合は固定が必要。Bluetoothなどで触らずに通話。ナビは固定して触らない場合 | L・P1は、ハンズフリー、スピーカー、ナビを含めて一切使えない | 3点(反則金は各州の公式ページで確認) |
| ACT | ナビ、音楽、音声通話 | L・Pは、ハンズフリー、スピーカーを含めて禁止。画面に触れることも違反。音楽とナビは条件付きで可 | メッセージ・SNS・アプリなどA$745・4点。それ以外の使用・保持A$615・3点 |
| タスマニア州(TAS) | 各州の公式ページで確認 | L・P1は、ハンズフリー、スピーカーを含めて禁止。音楽とナビは出発前に設定し、運転中に一切操作しない場合だけ可 | 各州の公式ページで確認 |
| ノーザンテリトリー(NT) | 固定するか触らずに、通話とナビなど | L・Pは、どんな形でも使えない | 手に持って使用A$500・3点。L・Pのスマホ使用A$500・3点 |
州・準州ごとの補足です。
- NSW:ホルダーは市販品で、車に固定し、視界をさえぎらないものに限られます。警察にデジタル運転免許証を見せるとき、駐車場やドライブスルーで止まって支払いをするときは使えます(NSW州政府のページ(新しいタブで開く))。
- VIC:フル免許の人も、固定していないスマホは電源が切れていても触れません。助手席の人とスマホを受け渡すことも禁止です。L・P免許の人は、信号待ちでも固定したスマホに触れません(Transport Victoriaのページ(新しいタブで開く))。
- QLD:L・P1の運転者の同乗者も、スピーカー機能を使えません。オープン・P2免許の人も、ハンズフリーでの使用で運転に注意を欠けば罰則の対象です(クイーンズランド州政府のページ(新しいタブで開く))。
- WA:休日の倍点の期間には、点数が変わることがあります(西オーストラリア州道路安全委員会のページ(新しいタブで開く))。
- SA:止まった状態で、ドライブスルーなどの支払いや、デジタル運転免許証の提示に使えます。この例外はL・P1の人にも適用されます(SAのドライバーズハンドブック(新しいタブで開く))。
- ACT:タクシーやライドシェアの運転者は、固定したスマホで配車の受け付けができます(ACT City Servicesのページ(新しいタブで開く))。
- TAS:L・P1の禁止の内容は、Plates Plus Tasmaniaのページ(新しいタブで開く)に載っています。
- NT:反則金の一覧はノーザンテリトリー政府のページ(新しいタブで開く)にあります。
ここに注意してね!
- 止まっていても運転中:信号待ちや渋滞中にスマホを手に取るのも違反です。使うときは、道路から外れた場所に駐車してください。
- ホルダーの条件:多くの州で、ホルダーは車に固定した市販品である必要があります。
- 外国の免許の人も対象:QLDのように、外国の免許の人に、その州で同じ種類の免許の人のルールを適用する州があります。自分にどのルールが当てはまるかは、各州の交通当局に確認してください。
- 違反点数:点数のしくみは反則金と違反点数にまとめています。
- 最新の金額:反則金を毎年改定する州もあるため、金額は各州の公式ページで最新のものを見ておくと安心です。
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車・運転飲酒運転の基準(Drink driving and BAC limits)オーストラリアでは、フル免許の多くの運転者は血中アルコール濃度(BAC)0.05未満で運転しなければなりません。仮免許(L)とP免許の人はBACゼロです。バスやタクシーの運転者などにもゼロや低い基準があり、ACTでは一部の外国の免許の人もゼロです。基準と罰則は州ごとに違います。車・運転電動キックボードのルール(E-scooters)電動キックボード(e-scooter)を公道で使えるかどうかは、州・準州で大きく違います。自分の電動キックボードで公道を走れる州もあれば、レンタルの電動キックボードだけが決まった地域で認められている州もあります。年齢、ヘルメット、走れる場所、速度の上限も州ごとに決まっています。車・運転駐車のルール(Parking rules)オーストラリアでは、道路に駐車するときは標識の指示に従い、車の進む向きに合わせて道路の左端に止めます。信号のある交差点から20m、信号のない交差点から10m以内などは、標識がない限り駐車できません。「No Stopping」と「No Parking」の違いなど、日本と違う標識の意味に注意が必要です。
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車・運転反則金と違反点数(Fines and demerit points)オーストラリアでは、交通違反をすると反則金に加えて違反点数(demerit points)が記録されます。一定期間に点数が上限に達すると、免許の停止などの処分を受けます。フル免許の上限は多くの州・準州で3年間に12点、NSWは13点です。仮免許・P免許の上限はさらに低く、点数の照会先も州ごとに違います。車・運転日本と違う交通ルール(Road rules for visitors)オーストラリアも日本と同じ左側通行ですが、ラウンドアバウト、信号のない交差点での優先、メルボルンのフックターンなど、日本と違うルールがあります。交通ルールは州・準州ごとに定められているため、運転する州の公式ページで確認してください。車・運転速度制限とスピードカメラ(Speed limits)オーストラリアでは、標識のある道路は標識の速度、標識のない道路は州・準州が定める既定の速度が上限です。市街地の既定速度は多くの州で50km/hですが、NTは60km/hです。スクールゾーンの速度や時間、仮免許・P免許の上限速度も州ごとに違います。車・運転仮免許と段階制の免許(Graduated licensing)オーストラリアで初めて運転免許を取る人は、学習免許(L)、仮免許(P)を経てフル免許に進みます。この段階制の免許の仕組み(Graduated Licensing Scheme)は州・準州ごとに違い、学習免許を取れる年齢、練習時間の記録、仮免許の期間がそれぞれ決まっています。車・運転旅行者の運転と国外運転免許証(International Driving Permit)旅行者・ワーホリ・留学生など一時滞在の人は、有効な外国の免許でオーストラリアを運転できます。ただし運転できる期間や、英語でない免許に必要な英訳・国際運転免許証の扱いは州・準州ごとに違います。永住ビザを得ると、多くの州で一定期間内に州の免許へ切り替える必要があります。車・運転自転車のルール(Bicycle road rules)オーストラリアでは、自転車は「車両」として交通ルールに従います。ほとんどの州・準州で、自転車に乗るときは承認されたヘルメットの着用が義務です。ノーザンテリトリー(NT)では、17歳を超える人は道路以外の公共の場所と歩道でヘルメットが不要です。歩道を走れる年齢は州ごとに大きく違います。