自転車のルール(Bicycle road rules)
ひとことで言うと
オーストラリアでは、自転車は「車両」として交通ルールに従います。ほとんどの州・準州で、自転車に乗るときは承認されたヘルメットの着用が義務です。ノーザンテリトリー(NT)では、17歳を超える人は道路以外の公共の場所と歩道でヘルメットが不要です。歩道を走れる年齢は州ごとに大きく違います。
自転車は「車両」
オーストラリアでは、自転車は法律上「車両」です。自転車に乗る人は、車と同じ交通ルールと、自転車だけに決められたルールの両方に従います。条件を満たす電動アシスト自転車(e-bike)も同じ扱いです。
多くの州・準州で共通する主なルールは次のとおり。
- 承認された規格のヘルメットを、あごひもを締めてかぶる(ノーザンテリトリー(NT)は年齢と場所で違う)。
- ブレーキを1つ以上と、ベルなどの警告の装置を付ける。
- 夜間や視界の悪いときは、前に白いライト、後ろに赤いライトと赤い反射板を付ける。ライトは200m先から見えるもの、反射板は50m先から見えるものです(ニューサウスウェールズ州(NSW)、クイーンズランド州(QLD)など)。
- 歩道や共用の道(shared path)では左側を通り、歩行者に道を譲る。
- 自転車レーンがある道路では、自転車レーンを走る(QLDは使うかどうかを選べる)。
- 乗せられる人数は、自転車の設計どおりまで。同乗者もヘルメットが必要です。
自転車の違反には、車と同じ反則金が科される州があります。QLDでは、自転車の違反に車と同じ反則金が科されますが、違反点数は付きません。
車を運転する人のルール
自転車を追い越すときは、制限速度60km/h以下の道路で1m以上、60km/hを超える道路で1.5m以上の間隔をあけます(南オーストラリア州(SA)、オーストラリア首都特別地域(ACT)など)。安全な場合は、中央線を越えて追い越せます。
州・準州ごとの違い
クオまる
州によってちがうから、住んでいる州を確認してね。
2026年10月時点で、各州・準州の公式ページで確認できた内容です。「各州の公式ページで確認」の項目は推測で埋めていません。
| 州・準州 | ヘルメット | 歩道を走れる人 |
|---|---|---|
| NSW | 義務 | 16歳未満。16歳以上は、16歳未満の子どもに付き添う大人、10歳未満の子どもを乗せている人、医師の証明がある人など |
| ビクトリア州(VIC) | 義務 | 13歳未満、13歳未満の子どもに付き添う人、郵便配達員、医師の証明がある人 |
| QLD | 義務 | 走れる(「自転車禁止」の標識がある場所を除く) |
| 西オーストラリア州(WA) | 義務 | すべての年齢(標識で禁止されている場所を除く) |
| SA | 義務 | すべての年齢(標識で禁止されている場所を除く) |
| ACT | 義務 | 走れる |
| タスマニア州(TAS) | 義務 | 各州の公式ページで確認 |
| NT | 17歳以下は義務。17歳を超える人は、道路以外の公共の場所と歩道では不要 | 走れる(歩行者に道を譲る) |
州・準州ごとの補足です。
- NSW:横断歩道は、自転車用の信号がある場所を除き、自転車を降りて押して渡ります。e-bikeは、時速25kmでモーターが止まる必要があります(NSW州政府のページ(新しいタブで開く))。
- VIC:ヘルメットは自転車(e-bikeを含む)、電動キックボード、キックスクーターで必要です。宗教上のかぶり物や、医師の証明がある場合は免除されることがあります。都市部の高速道路(freeway)は自転車で走れません(Transport Victoriaのページ(新しいタブで開く))。
- QLD:ヘルメットは、承認された自転車用か、承認されたバイク用です。飲酒の基準は、血中アルコール濃度0.05未満です(クイーンズランド州政府のページ(新しいタブで開く))。
- WA:ヘルメットを着用しない場合の反則金はA$50です(2026年10月時点)。歩道は一列で走ります。横断歩道は、つながった歩道から入り、時速10km以下で歩行者に道を譲れば乗ったまま渡れます。e-bikeに乗れるのは16歳以上です(西オーストラリア州道路安全委員会のページ(新しいタブで開く))。
- SA:道路に自転車レーンがあっても、歩道を走れます。道路を走る場合は、自転車レーンがあればそこを走ります(SAのページ(新しいタブで開く))。
- ACT:横断歩道は、時速10km以下に落とせば乗ったまま渡れます(Transport Canberraのページ(新しいタブで開く))。
- TAS:ヘルメットの義務についてはタスマニア州道路安全諮問委員会のページ(新しいタブで開く)が案内しています。
- NT:年齢にかかわらず、ヘルメットの着用が勧められています(ノーザンテリトリー政府のページ(新しいタブで開く))。
ここに注意してね!
- 左側通行と手信号:自転車も車と同じ左側通行です。右に曲がるときや右の車線に移るときは、手信号が必要です(NSW)。QLDでも、右に曲がるときは手信号を出します。
- 歩道のルールは州で大きく違う:大人が歩道を走れない州(NSW、VIC)と、走れる州があります。旅行や引っ越しの際は、その州のルールを確かめておきましょう。
- スマホ:QLDでは、自転車でもスマホを手に持つことは違反です(ほかのルールは運転中のスマホ)。
- 電動キックボード:こちらは電動キックボードのルールで説明しています。
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車・運転駐車のルール(Parking rules)オーストラリアでは、道路に駐車するときは標識の指示に従い、車の進む向きに合わせて道路の左端に止めます。信号のある交差点から20m、信号のない交差点から10m以内などは、標識がない限り駐車できません。「No Stopping」と「No Parking」の違いなど、日本と違う標識の意味に注意が必要です。車・運転スクールゾーン(School zones)オーストラリアの学校の周りには、速度が下げられる「スクールゾーン」があります。多くの州・準州で、学校のある日の朝と午後に40km/hになりますが、時間帯や速度は州ごとに違います。南オーストラリア州は、子どもがいるときに25km/hです。標識に書かれた速度と時間に従ってください。車・運転速度制限とスピードカメラ(Speed limits)オーストラリアでは、標識のある道路は標識の速度、標識のない道路は州・準州が定める既定の速度が上限です。市街地の既定速度は多くの州で50km/hですが、NTは60km/hです。スクールゾーンの速度や時間、仮免許・P免許の上限速度も州ごとに違います。
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