日本人のためのオーストラリア情報
車・運転 / 交通ルール

ラウンドアバウト(Roundabouts)

ひとことで言うと

ラウンドアバウトは、中央の島の周りを一方向に回る円形の交差点です。入る前に、すでに中を回っている車に道を譲ります。左折は左車線、右折は右車線を使い、曲がる方向のウインカーを出し、出るときは可能なら左のウインカーを出します。

目次
  1. ラウンドアバウトとは
  2. 州・準州ごとの違い
  3. 手順
  4. 日本との違い・注意点

ラウンドアバウトとは

ラウンドアバウト(roundabout)は、中央の島の周りを車が一方向に回る円形の交差点です。左折、右折、直進のほか、一周してUターンもできます。

ビクトリア州(VIC)のルールでは、中央の島の左側を通ります。島を右手に見ながら回る形です(Transport Victoriaのページ(新しいタブで開く))。

道を譲る

ラウンドアバウトに入る前に、速度を落とすか止まって、すでに中を回っている車に道を譲ります。

ニューサウスウェールズ州(NSW)は、これには右から来る車だけでなく、左側や正面の入口からすでに入った車も含まれるとしています(NSW州政府のページ(新しいタブで開く))。

VICでは、ラウンドアバウトに入ってくる・近づいてくるトラムにも道を譲ります。

車線とウインカー

多くの州で、次のように説明されています。路面の矢印や標識がある場合は、それに従います。

進む方向使う車線(複数車線の場合)ウインカー
左折左車線近づくときから左を出し、出るまで出し続ける
直進どの車線でも可(左折・右折専用の車線を除く)近づくときは出さない。出るとき、可能なら左を出す
右折・Uターン右車線近づくときから右を出し、出る直前に可能なら左に変える

小さな1車線のラウンドアバウトを直進するときは、出るときに左のウインカーを出すのが難しい場合があります。NSWは、可能な場合に出せばよいとしています。

車線変更

ラウンドアバウトの中では、なるべく車線を変えないよう前もって計画します。NSWでは、車線を変えるときはウインカーを出し、移る車線の車に道を譲ります。破線のところでだけ車線を変えられ、実線では変えられません。

歩行者と自転車

  • 歩行者:NSWとVICでは、横断歩道がない限り、ラウンドアバウトで曲がるときに歩行者に道を譲る義務はありません。ただし、歩行者にぶつからないよう常に注意します。
  • 自転車:自転車は1車線を使って走れます。複数車線のラウンドアバウトでは、自転車は右折するときも左車線を使えます。その場合、自転車はラウンドアバウトから出る車に道を譲ります。

州・準州ごとの違い

クオまる

州によってちがうから、住んでいる州を確認してね。

2026年10月時点で、各州・準州の公式ページで確認できた内容です。

州・準州確認できた主な点
ニューサウスウェールズ州(NSW)すでに中にいる車すべてに道を譲る。破線でのみ車線変更可
ビクトリア州(VIC)中央の島の左側を通る。入ってくるトラムにも道を譲る
クイーンズランド州(QLD)渦巻き状の線(spiral)のラウンドアバウトがある。最初の出口より先に行くなら左車線から入らない(矢印がある場合を除く)
西オーストラリア州(WA)直進・右折では、目的の出口の1つ前の出口を過ぎたら、可能なら左のウインカーを出す。中の自転車を無理に追い越さない
南オーストラリア州(SA)各州の公式ページで確認
オーストラリア首都特別地域(ACT)各州の公式ページで確認
タスマニア州(TAS)各州の公式ページで確認
ノーザンテリトリー(NT)各州の公式ページで確認

州・準州ごとの補足です。

手順

右折する場合の流れです(NSW、QLDの説明をもとにしています)。

  1. 近づきながら右車線に入る。路面の矢印や標識があれば従う。
  2. 右のウインカーを出す。
  3. 速度を落とし、すでに中を回っている車に道を譲る。
  4. 安全を確かめて入り、右車線のまま回る。
  5. 出口の手前で、可能なら左のウインカーに変え、出口の車線の表示に従って出る。
  6. 出たらウインカーを止める。

日本とのちがいと注意点だよ!

  • 数が多い:在メルボルン日本国総領事館は、オーストラリアには信号の少ない分、ラウンドアバウトが多いと案内しています(総領事館のページ(新しいタブで開く))。
  • ウインカーの出し方:入るときと出るときで、ウインカーの方向を変えることがあります。
  • 車線の選び方:複数車線では、入る前に正しい車線を選ぶことが大切です。QLDは、矢印がない限り左車線から右折してはいけないとしています。
  • 州による違い:基本は同じでも、細かな説明は州ごとに異なります。運転する前に、その州の公式ページに目を通しておくと安心です。

この記事をシェアする

次に読むならこれ

関連する記事

車・運転日本と違う交通ルール(Road rules for visitors)オーストラリアも日本と同じ左側通行ですが、ラウンドアバウト、信号のない交差点での優先、メルボルンのフックターンなど、日本と違うルールがあります。交通ルールは州・準州ごとに定められているため、運転する州の公式ページで確認してください。車・運転速度制限とスピードカメラ(Speed limits)オーストラリアでは、標識のある道路は標識の速度、標識のない道路は州・準州が定める既定の速度が上限です。市街地の既定速度は多くの州で50km/hですが、NTは60km/hです。スクールゾーンの速度や時間、仮免許・P免許の上限速度も州ごとに違います。車・運転自転車のルール(Bicycle road rules)オーストラリアでは、自転車は「車両」として交通ルールに従います。ほとんどの州・準州で、自転車に乗るときは承認されたヘルメットの着用が義務です。ノーザンテリトリー(NT)では、17歳を超える人は道路以外の公共の場所と歩道でヘルメットが不要です。歩道を走れる年齢は州ごとに大きく違います。車・運転旅行者の運転と国外運転免許証(International Driving Permit)旅行者・ワーホリ・留学生など一時滞在の人は、有効な外国の免許でオーストラリアを運転できます。ただし運転できる期間や、英語でない免許に必要な英訳・国際運転免許証の扱いは州・準州ごとに違います。永住ビザを得ると、多くの州で一定期間内に州の免許へ切り替える必要があります。車・運転飲酒運転の基準(Drink driving and BAC limits)オーストラリアでは、フル免許の多くの運転者は血中アルコール濃度(BAC)0.05未満で運転しなければなりません。仮免許(L)とP免許の人はBACゼロです。バスやタクシーの運転者などにもゼロや低い基準があり、ACTでは一部の外国の免許の人もゼロです。基準と罰則は州ごとに違います。車・運転電動キックボードのルール(E-scooters)電動キックボード(e-scooter)を公道で使えるかどうかは、州・準州で大きく違います。自分の電動キックボードで公道を走れる州もあれば、レンタルの電動キックボードだけが決まった地域で認められている州もあります。年齢、ヘルメット、走れる場所、速度の上限も州ごとに決まっています。