電動キックボードのルール(E-scooters)
ひとことで言うと
電動キックボード(e-scooter)を公道で使えるかどうかは、州・準州で大きく違います。自分の電動キックボードで公道を走れる州もあれば、レンタルの電動キックボードだけが決まった地域で認められている州もあります。年齢、ヘルメット、走れる場所、速度の上限も州ごとに決まっています。
使える州と使えない州
電動キックボード(e-scooter)は、多くの州で「個人用モビリティ機器(personal mobility device、PMD)」として扱われます。PMDは乗り物の一種で、道路のルールが適用されます。
ルールは州・準州ごとに違い、大きく次の3つに分かれます。
- 自分の電動キックボードで公道や歩道を走れる州・準州:VIC、QLD、WA、SA、ACT、TAS
- 自分の電動キックボードは公道で使えない州:NSW。レンタルの電動キックボードだけが、試験的に認められた地域で使えます。
- 州の基準に合うものだけ使える準州:NT。市販の多くの電動キックボードは基準に合わず、公道や歩道で使えません。
多くの州で、使える機器には大きさ、重さ、最高速度(多くの州で時速25km)の基準があります。基準を超える機器は自動車の扱いになり、登録や免許がないと公道で使えません。買う前に、住む州の基準を見ておくと安心です。
州・準州ごとの違い
クオまる
州によってちがうから、住んでいる州を確認してね。
2026年10月時点で、各州・準州の公式ページで確認できた内容です。
| 州・準州 | 自分の機器 | 年齢 | 歩道 | 速度の上限 |
|---|---|---|---|---|
| ニューサウスウェールズ州(NSW) | 公道・歩道・自転車道で使えない(私有地のみ) | レンタルは16歳以上 | レンタルも走れない | レンタルは共用路で時速10km、道路と自転車レーンで時速20km |
| ビクトリア州(VIC) | 基準に合えば使える | 16歳以上 | 走れない | 時速20km。走れる道路は制限速度60km以下 |
| クイーンズランド州(QLD) | 基準に合えば使える | 16歳以上で運転免許(学習免許以上)が必要(2026年8月31日から) | 走れる(時速12km) | 自転車道・道路などは時速25km |
| 西オーストラリア州(WA) | 基準に合えば使える | 16歳以上 | 走れる(時速10km) | 自転車道・共用路・道路は時速25km。走れる道路は制限速度50km以下 |
| 南オーストラリア州(SA) | 基準に合えば使える | 16歳以上 | 走れる(時速10km) | 自転車レーン・道路は時速25km |
| オーストラリア首都特別地域(ACT) | 基準に合えば使える | 12歳未満は大人の付き添いが必要。レンタルは16歳以上 | 走れる(時速15km) | 共用路・自転車道は時速25km。道路は原則として走れない |
| タスマニア州(TAS) | 基準に合えば使える | 16歳以上(16歳未満は低出力の機器のみ) | 走れる(時速15km) | 共用路・自転車道・道路は時速25km |
| ノーザンテリトリー(NT) | 州の定義に合う低出力の機器(時速10km以下など)のみ | ダーウィンのレンタルは18歳以上 | 定義に合う機器とレンタルは走れる | レンタルは時速15km |
州・準州ごとの補足です。
- NSW:自分の電動キックボードで公道や歩道を走ると、多額の罰金の対象になります。レンタルの試験地域でも、自分の機器は使えません。州は合法化に向けたルール案を作っています(NSW州政府のページ(新しいタブで開く))。NSW州政府の試験事業のページでは、2026年10月時点で、レンタルの試験はフォースター・タンカリー(Forster-Tuncurry)とウロンゴン(Wollongong)で2027年1月22日まで行われています。試験地域はNSW交通局のページ(新しいタブで開く)にも載っています。
- VIC:使える機器は、最高速度が時速25km以下、重さ45kg以下などの基準を満たすものです。運転免許は不要ですが、飲酒や薬物の影響下で乗ると運転免許に影響します(ビクトリア州交通局のページ(新しいタブで開く))。
- QLD:2026年8月31日から、16歳以上で有効な運転免許(学習免許以上)を持つことが条件になりました。他の州や外国の同等の免許も認められます。16歳未満などは、保護者の付き添いなどの例外があります(クイーンズランド州政府のページ(新しいタブで開く))。
- WA:使える機器(eRideable)は、重さ25kg以下などの基準を満たすものです(西オーストラリア州道路安全委員会のページ(新しいタブで開く))。
- SA:自転車レーンがある道路では、自転車レーンを走ります。制限速度60kmの道路は、自転車レーンがある場合だけ走れます(南オーストラリア州政府のページ(新しいタブで開く))。
- ACT:横断歩道を渡るときは時速10kmに落とします。道路は、歩道や共用路がない場合などに限り、最短の経路で走れます(ACT City Servicesのページ(新しいタブで開く))。
- TAS:走れる道路は、制限速度50km以下で、中央線や中央分離帯がない道路などです。登録や強制保険は不要です(タスマニア州交通局のページ(新しいタブで開く))。
- NT:定義に合わない機器を公道で使うと、未登録・無保険の車の運転などで罰金や違反点数の対象になります(NT政府のページ(新しいタブで開く))。
手順
電動キックボードに乗る前に、次の点を確認します。
- 住んでいる州・準州で、自分の機器が使えるかを確認する。
- 機器が州の基準(最高速度、重さ、大きさ)に合っているかを確認する。
- 認められたヘルメットを用意する。夜はライトと反射板を付ける。
- 走れる場所と速度の上限を確認する。「乗り入れ禁止」の標識がある場所では走らない。
ここに注意してね!
- 州をまたぐとルールが変わる:VICで使える機器でも、NSWでは公道で使えません。旅行や引っ越しの前に確認してください。
- ヘルメットは全州で必要:上の8州・準州のすべてで、ヘルメットの着用が求められています。
- 一人乗り:多くの州で、同乗者や動物を乗せることは禁止。
- 飲酒とスマホ:多くの州で、飲酒や薬物の影響下での運転と、運転中のスマホの使用が禁止されています(飲酒運転の基準、運転中のスマホ)。
- 自転車のルール:電動アシスト自転車(e-bike)は、多くの州で電動キックボードとは別のルールです。くわしくは自転車のルールで。
- レンタルの条件:レンタルの電動キックボードには、運営会社の条件や走れる地域の制限もあります。借りる前にアプリなどで見ておきましょう。
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